錦秋の嵐山・保津峡、ヘリで周遊 ツアー体験

2017-11-30 08:45:22 | 地 geography
 京都府亀岡市内から京都市・嵐山周辺までヘリコプターで周遊するツアー「亀岡・保津峡 天空の旅」が運航されている。錦秋の保津峡や嵐山の風景を満喫できる空の旅を体験し、その魅力を紹介する。

 亀岡市内にヘリが離着陸できる場所なんてあっただろうかと思いつつ現地に向かうと、嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅(篠町)近くの休耕田に、発着場が設けられていた。

 4人乗りのヘリに乗り込むと、コンパクトで、助手席に座ると操縦機器に手が触れそうだ。座席に着くと、すぐに浮かび上がった。一気に高度を上げ、旋回して保津峡方面へと向かう。思ったほど揺れず、音も気にならない。スピードが速く、迫力満点だ。

 グリーン色の保津川と赤く染まった木々とのコントラストが美しい。急峻(きゅうしゅん)な山々を縫うように川が流れる渓谷の地形がはっきりと分かる。JR嵯峨野線の高架橋や山に張り巡らされた送電線、高雄パークウェイは、上から眺めると別世界だ。

 約3分後、京都市内の町並みが見えてきた。渡月橋や天龍寺、亀山公園など紅葉まっさかりの観光名所がくっきり。すごい。思わず歓声を上げた。ヘリは渡月橋の上空でゆっくりと旋回した。

 帰路は、保津川下りの船やトロッコ列車が見え、深い山並みをじっくり味わい、亀岡市内まで戻った。着陸も振動なくスムーズ。トロッコ列車を利用する外国人観光客がヘリに向かってさかんにシャッターを切っていた。

 約6分間の空の旅は、あっという間だったが、山や川、観光地と変化に富み、見慣れた風景が違って見えた。何よりも特別感が大きい。丹波や京都の魅力を再発見する新たな観光名所として人気が出そうな予感がした。

 <メモ> 全国の観光地でヘリの遊覧飛行を行う「日本ヘリシス」(北海道)が主催。亀岡市や京都府も支援する。プランは、保津峡コース(3分)6千円▽嵐山コース(6分)1万2千円▽金閣寺コース(15分)2万4千円。当日予約も可能。問い合わせは日本ヘリシス090(5986)4248。

【 2017年11月27日 17時30分 】



新鮮冬野菜に長蛇の列 京都・長岡京で農業祭

2017-11-30 08:42:22 | 商 trading
 地産地消をPRする「長岡京市農業祭」が26日、同市開田3丁目の市産業文化会館であった。新鮮な冬野菜の販売や振る舞いのブースに来場者が長蛇の列を作り、地元の味を堪能した。

 市内の農業団体などが計九つのブースを出展。白菜をはじめダイコンやカブなど計6種を出品した若手専業農家グループのコーナーでは、開場直後から多くの人が買い求めた。

 タケノコのバター焼きや野菜たっぷりの豚汁などが振る舞われ、同市長法寺から家族や知人と訪れた安田菜央さん(33)は「普段から、なるべく露地物の新鮮野菜を食べようと探している。こんな機会がもっと増えてほしいな」と話した。

 市農業祭は農業団体などでつくる実行委員会が毎年開催しており42回目。品評会の表彰式もあり、受賞者たちが表彰状を受け取った。

【 2017年11月27日 12時10分 】

幻想的に輝く紅葉 京都・長岡天満宮でライトアップ

2017-11-30 08:37:46 | 創 creation
 長岡天満宮(京都府長岡京市天神2丁目)で、境内の紅葉庭園「錦景苑(きんけいえん)」のライトアップが行われている。見頃を迎えた紅葉が光に照らされ、幻想的な雰囲気を醸して市民らを魅了している。

 同天満宮は、春のキリシマツツジで知られるが、秋にも楽しんでもらえるよう10年前にモミジ約70本を庭に植え、紅葉庭園として再整備。既存分を含め現在、境内には約100本のモミジがある。

 ライトは20基を設置しており、毎年、紅葉の時期だけ点灯させる。訪れた長岡京市天神4丁目の会社員吉田真一さん(59)は「ライトが当たると葉が浮き上がるようで美しい」と見上げた。

 12月3日まで。午後4時半~8時に点灯。入場無料。同天満宮(951)1025。

【 2017年11月26日 12時39分 】

レストランバスで紅葉・グルメ満喫 京都・長岡京

2017-11-30 08:34:58 | 創 creation
 京都府長岡京市内を24日、2階建ての「レストランバス」が巡回した。乗客たちは市内の有名店のコーヒーとケーキを味わいながら、紅葉に染まる長岡天満宮や西山の山並みを車上から堪能した。市内のスポットを周遊できる観光商品づくりを目指して市が初めて試みた。

 レストランバスは1階に厨房(ちゅうぼう)施設を備え、2階は対面式の客席で屋根が開く仕様。市内では、点在する観光名所をつなぐ公共交通が乏しく、資源を生かし切れていない課題がある。問題を解決し、地元ならではのグルメで誘客につなげる一案として、市が大阪市の長距離バス運行会社と共同で実施した。

 長岡京市内の飲食業者や観光協会関係者ら計約40人が2便に試乗。阪急西山天王山駅を起点に市内のコーヒー店に立ち寄って品質へのこだわりを聞き、車窓に映える紅葉の眺めを楽しんだ。参加した地域情報誌「おとくにSanpo」編集長の松野敬子さん(56)は「移動手段を埋める方策として興味深いが、いかに魅力的な内容を提示できるか工夫がいる。近隣のまちとの連動も必要では」と話した。

 25、26日も、事前に申し込んだ計100人が試乗。光明寺の紅葉狩りやビール工場の見学などを盛り込んだ行程で、タケノコを使った弁当を味わう。試乗後の座談会などで価格設定の在り方や満足度について意見を聞く。市商工観光課は「採算が取れる形で持続して運行することが可能なのか、模索し見極めていきたい」とする。

【 2017年11月25日 11時03分 】

ワンコインで体験講座を満喫 京都・大山崎

2017-11-30 08:33:09 | イベント
 京都府大山崎町の魅力をまちぐるみで発信する「おもてなしウィーク」が24日、町内一帯で始まった=写真。地元住民や観光客らが町内を巡りながら、ワンコイン(100円、500円)で手作り品や体験講座を満喫した。26日まで。

 イベントは2008年に始まり、10回目。2年前からは住民有志でつくる実行委員会が実施している。

 今年は同町と島本町の計42カ所で、68の店舗、団体が出店。大山崎町大山崎の離宮八幡宮では着物の生地を使ったスカーフ止めや手袋を使った人形などが販売され、来場者がお気に入りを探して品定めしていた。

 戦国武将に扮(ふん)した住民らとじゃんけんする「おもてなしじゃんけん合戦」も行われた。

【 2017年11月25日 10時45分 】

中高生の制服リサイクルへ奮闘 京都の女性、転職し起業

2017-11-30 08:31:09 | 創 creation
 乙訓地域の中学と高校を中心に不要になった制服や学用品をリサイクル販売しようと、長岡京市の女性が起業を果たした。子育てとの両立を目指して忙しい介護職から転身し、地元の起業セミナーでノウハウを学んだ。目下、買い取りを進めており、商いを軌道に乗せるべく奮闘中だ。

 同市勝竜寺の石橋かおりさん(46)。「リユースショップ あかり」の屋号で自宅を拠点にしている。一点200円で買い取り、補修やクリーニングを施して定価の3分の1程度で販売する。

 昨秋、四国の主婦が展開する制服リユース活動を新聞で知ったのが起業のきっかけ。長女が中学進学を控える中、近隣で同様の取り組みを探したが見つからなかった。「公立でも制服と学用品を一式そろえようと思うと数万円かかる。身近にないなら作れたら」と思い立った。

 高齢者施設で介護福祉士として働き、育児休業を挟んで正職員を続けていた。子どもは娘が3人。家事と仕事に追われ、コミュニケーションの時間が満足に確保できていなかった。「こんなんでいいのかなと、自分の生活に疑問を感じていた」

 1月から市商工会の創業塾に参加。ビジネスプランの立て方やPR方法を学んだ。3月に古物商の許可を取得。チラシを手作りして近所に配った。独力でホームページ(HP)を立ち上げ、在庫管理システムを導入。4月には初めて、チラシを見た近隣住民から男子中学生の制服上下を買い取った。

 現在、乙訓地域の公立中学や高校、近隣の私立校の制服やワイシャツ、柔道着や体操着に通学かばんなど約140点が集まった。HPなどを介して20件ほど購入希望の問い合わせがあり、11月中旬には初めてスカートを1着販売できた。

 石橋さんは「無我夢中でここまで来た。ニーズはきっとある。うまく橋渡しできる道筋をつくりたい」と話す。子どもたちとは、話す時間が増えたという。

【 2017年11月24日 11時02分 】

手もみ5時間、製茶技術競う 京都・宇治で全国大会

2017-11-30 08:28:18 | 賞 prize
 手もみによる製茶技術を競う全国大会が22日、京都府宇治市宇治の宇治茶会館などで催された。今年は初めて府内で開かれ、京都の5チームを含め全国の25チームが参加した。

 昔ながらの手もみ技術の保存継承に努めている団体でつくる全国手もみ茶振興会などが主催した。例年は主に静岡県で開催されているが、府南部で展開されている「お茶の京都博」にちなんで京都が会場に選ばれた。

 大会は3人一組で行われ、それぞれ静岡産の茶葉3キロを使用。参加者は、ガスで熱した焙炉(ほいろ)の上で約5時間、交代で手を動かし続けて茶葉をもみ込み、乾燥させながら針金状に細長く仕上げた。

 出来上がった茶は、水分が抜けて重さは約500グラム程度にまで減少。形状、色つや、味などで点数が付き、今年は新潟県の村上茶手揉(もみ)保存会が優勝した。

【 2017年11月23日 19時00分 】

障害児の学び支え50年 京都・向日が丘支援学校

2017-11-30 08:24:48 | 護 help
 京都府長岡京市井ノ内の府立向日が丘支援学校が今年、創立50周年の節目を迎えた。肢体不自由の子どもが通う府内初の養護学校として開校。当初は府全域から子どもが集まり、最重度の障害から発達障害まで幅広い子どもの特性に応じた教育を展開してきた。施設が老朽化する中、府教育委員会は全面的な建て替えも視野に準備を進める。23日に同校で記念式典を催し、歩みを振り返る。

 向日が丘支援学校は、養護学校での教育が義務化される12年前の1967年4月に開校した。当時の学校要覧は「明るく、たくましく、のびのびと自立をめざす力と和ぐわしき友愛に満ちた学園に育てたい」と記す。

 78年に丹波養護学校(当時)が開校するまでは府全域が校区で、子どもたちが暮らす寄宿舎を設けた。79年には知的障害児の受け入れを開始。障害が重複する最重度の子どもの学びやにもなった。

 乙訓圏域障がい者自立支援協議会の事務局、能塚隆裕さん(61)は「乙訓の在宅福祉の充実を学校が引っ張ってきた」と話す。向日が丘支援学校を中心とする療育環境を求めて、乙訓へ障害児のいる世帯の引っ越しが増加。卒業後の地域生活を支える受け皿の拡大に結びついた、と指摘する。

 同校によると、現在、小学部―高等部で145人が学び、近年は発達障害のある子どもの入学が増えている。国語や数学の他、体験活動を重視した学習、コミュニケーション能力や運動機能の向上に取り組む。地域社会での自立生活を見据え、地元との交流にも力を注いでいる。

 一方、学校施設は創立以来、抜本的な改修がなく、府教育委員会は建て替えも含めた工事手法の検討や測量など準備に着手済み。府や市は、同校一帯に高齢者や障害者の福祉施設を整備する構想の策定に向けて作業を進めている。

 平岡克也校長は「18歳以降の人生の可能性を切り開き、歩み続ける力を養うことに、さらに努めたい」と話す。

 23日の式典では、節目を祝って制作した記念のロゴマークを発表し、合唱を披露する。来年2月9日の学校公開日には、子どもたちの作品を展示する他、学校の歴史を写真などで紹介する計画だ。

【 2017年11月23日 11時02分 】


京都・大山崎、まちぐるみでPR 24日からワンコインイベント

2017-11-30 08:23:37 | イベント
 京都府大山崎町の魅力をまちぐるみで発信する「おもてなしウィーク」が、24~26日に町内一帯で開催される。10回目の今回は、同町や島本町から68の店舗や団体が出店。ワンコイン(500円、100円)で手作り品や体験講座などを提供する。

 2008年から始まり、2年前から住民有志でつくる実行委員会が主催している。

 会場は大山崎ふるさとセンターや離宮八幡宮、各店舗など計42カ所。手作り品の販売や絵画展、琴演奏、ヨガ、羊毛で布に絵を描く体験教室などがある。戦国武将に扮(ふん)した住民らとじゃんけんする「おもてなしじゃんけん合戦」も催す。

 出店場所や内容を紹介したマップは町内の公共施設やJR山崎駅、各店舗でもらえる。問い合わせは委員長の井幡さん080(3118)9018。

【 2017年11月22日 12時13分 】

ホタルの幼虫放流、乱舞楽しみ 京都・長岡京

2017-11-30 08:21:45 | 水 water
 「え、こんなんなん?」「ムカデみたい!」。子どもたちが次々と驚く。コップの中で体長1~2センチに育ったホタルの幼虫が動いていた。京都府長岡京市奥海印寺の西代里山公園にあるホタルの養殖池に11月中旬、地元の小学生が放流した。

 昨年、「長岡京市ゲンジボタルを育てる会」のメンバーらが捕獲した成虫は、市役所の地下室で産卵。ふ化した幼虫は、カワニナを与えられて成長した。

 春には上陸し、土に潜ってさなぎとなる。地元の小泉川で光の乱舞が見られるのは例年6月上旬ごろという。

 参加した長岡第五小2年の早田陽真君(8)=同市奥海印寺=は毎年、観察するのを楽しみにしている。「また光ってほしいな」と願いを込めていた。

【 2017年11月21日 10時31分 】

王者・拳四朗選手の一日追う 山道はって鍛錬

2017-11-30 08:19:25 | 士 cerebrity
 京都府城陽市出身で、年末に2度目の防衛戦が決まったボクシング世界WBCライトフライ級王者の拳四朗選手(25)。京都のジムから初めて誕生した世界チャンピオンは、普段どんな練習をしているのだろう。気になって、彼の背中を追いかけた。

 拳四朗選手の一日は、ランニングから始まる。城陽市役所を起点に府道69号を往復したり、宇治橋西詰に構えるジムから宇治川沿いを走ったり。その日の気分でコースを変え、40分ほど汗を流す。

 午後は父永(ひさし)さんとジム近くの大吉山へ。観光客らを横目に、山道を一歩一歩スクワットで登る。スパイダーマンのように、地面にはいつくばる動きもあり「人に見られると恥ずかしい」。永さんは「足腰や体幹が鍛えられる。マシンと違い、自重なのでけがをしにくい」と話す。

 山頂付近では筋力アップのため、背丈ほどもある巨大な丸太を持ち上げ、前方に倒しながら進む。4年前から毎日1時間半行う「山練習」について、拳四朗選手は「本当にきついけど、精神的にも自信になる。こうした環境が近くにあるのはありがたい」と語る。

 夜はジムでボクシングトレーニングを2時間ほど行う。中学時代にここで初めてスパーリングを行った時はボディーにパンチを食らい、泣いた。その相手だった南川賀昭さん(44)=城陽市寺田=は、世界王者になった姿を見て感慨深げに言う。「どんな選手が練習相手でも、どんと構えて手を抜かず、後のフォローも忘れない。人間的にも成長し、頼もしい限りです」

 「年末の試合は注目される。うれしい」。12月30日の防衛戦は、今月初旬に急きょオファーが届き実現した。10月22日に試合をしたばかりで、その祝勝会も数件キャンセルする羽目になったが、拳四朗選手は前向きだ。

 5月に世界王者に上り詰め、街で声を掛けられることやメディア取材が増えた。地元後援会も広がりを見せるが、「まだまだぺーぺー。ボクサーは注目されてなんぼなので、勝ち方にもこだわりたい」。日常の様子を写真共有アプリ「インスタグラム」で発信し、自己PRも欠かさない。

 「拳四朗」は本名で漫画「北斗の拳」に由来するが、本人は少年のような顔立ち。「これで相手を油断させられたら」とはにかむ。

 身長164センチ、普段の体重は58キロ。これから試合に向け、約10キロ落とす。複数のグルメ番組をチェックするほど、おいしいものが大好きな身に減量は苦しいが、「試合後に何を食べるか、今から考えている。ご褒美があるから頑張れる」。

 来年1月6日に26歳になる拳四朗選手。注目の一戦はKO勝ちし、「最高の正月と誕生日を迎えてみせる」と誓う。

■拳四朗 本名・寺地拳四朗。東城陽中から奈良工業高(現奈良朱雀高)に進み、関西大4年時に国体優勝。2014年にプロデビューし、15年に日本ライトフライ級王者。16年に東洋太平洋、今年5月に世界タイトルを獲得した。11戦全勝(5KO)。父永さんは、元東洋太平洋ライトヘビー級王者。

【 2017年11月20日 17時20分 】

米エジソン生家博物館と連携宣言 京都・八幡市

2017-11-30 08:16:42 | 士 cerebrity
 京都府八幡市はこのほど、友好都市の米国オハイオ州マイラン村のエジソン生家博物館と連携宣言書を交わした。八幡の竹で白熱電球の実用化に成功したエジソンのひ孫で同館代表のロバート・ウィラーさん(60)が同市を訪れて調印し、交流発展を誓った。

 両市村は1986年に友好都市協定を結び、子どもらの絵画交換などを続けている。

 宣言書は、市の市制施行40周年と同村との友好都市30周年を記念してまとめた。エジソンの業績を広める活動や交流継続で協力するほか、市が市内での「エジソン記念館(仮称)」の設立に努力すると明記した。

 ウィラーさんは「双方の交流関係が末永く続いてほしい」、堀口文昭市長は「マイラン村も含めた交流をまちの発展に生かしたい」と話した。

【 2017年11月20日 16時50分 】

段ボール「ダンジョン」拡大版 京都・向日のPTA企画

2017-11-30 08:06:36 | 民 people
 第5向陽小(京都府向日市上植野町)のPTA組織「親路(おやじ)の会」が、段ボールで作ったトンネルで学校を1周したり、さまざまな家を製作して楽しんだりするイベントを12月3日に企画している。今回は地元企業の協賛を得ることもでき、子どもたちにとって思い出深いイベントにできそうと期待を高めている。

 同会はPTAのボランティア組織として発足から9年目を迎えた。毎年、子どもたちが楽しめるイベントを企画しており、今年1月にも段ボールを使った迷路で遊ぶ「おやじダンジョン」を催した。

 今回はダンジョンの拡大版として、体育館から校舎1階をトンネルでつなぎ、子どもたちに遊んでもらう。児童に段ボールで自由に家を作ってもらい、すごい部分を自慢してもらう大会も計画している。同小近くに本社がある日本電産(京都市南区)も催しに協力し、会場設営などを社員が手伝ってくれるほか、子どもたちが作った家の中から優秀な作品を同社に表彰してもらうという。

 親路の会代表の荻野徹さん(45)は「企業の協力もあって大規模な催しにできそう」と話す。

【 2017年11月20日 10時09分 】

「朝鮮通信使」意義振り返る 京都で全国交流会

2017-11-20 11:26:23 | 歴 history
 江戸時代の外交使節団「朝鮮通信使」ゆかりの自治体などが集う全国交流会が18日、京都市左京区のロームシアター京都で始まった。約200年間に12回来日して東アジアの平和外交の礎になった通信使の意義や役割を講演や創作舞踊劇を通じて振り返った。

 通信使は、関連資料が10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された。仲尾宏・京都造形芸術大客員教授は講演で、外交にとどまらず、文化交流も繰り広げた意義を強調。長浜市出身で通信使に関わった儒学者雨森芳洲の文書をひもとき、文化や思想の違いを認め合う「多文化共生思想」や、お互いに欺かずに争わない「誠信の交わり」の精神を重視したと紹介した。

 創作舞踊劇は、日本や韓国のプロ・アマの役者や踊り手らが上演した。400年前の1617年、伏見城で国書を交換した際、将軍の徳川秀忠自らが正使らを酒宴でもてなした逸話を盛り込みつつ、豊臣秀吉の朝鮮出兵後の対立を平和交流へ転換した通信使の歴史を紹介した。

 京都市などでつくる実行委員会が主催し、約470人が参加した。19日には左京区岡崎地域で通信使の行列を再現する。

【 2017年11月19日 13時20分 】

保育所入所の選考基準、公開進む 京都・乙訓地域

2017-11-20 11:24:28 | 護 help
 京都府の乙訓2市1町で2018年度当初の保育所入所の申し込みが12月に控える中、長岡京市が入所の可否を決める選考基準の公開を始めた。待機児童問題が大きくなる中、選考に落ちた保護者の疑念は根強く、市は「透明性を確保したい」とする。待機児童が大幅に増えた向日市でも公開に向けた作業を進めている。

 17年度当初で60人の待機児童が出た長岡京市では11月、入所申込書の配布開始に併せて18年度入所から適用する新たな選考基準を公開した。市こども福祉課は「18年度も待機児童が出る恐れがある中、納得につながる材料を示して公平性を担保する」と説明する。

 選考基準は、日常的な就労時間を40~10点の11段階に換算したり、疾病や介護の事情に即して設定したりした「基本指数」に、認可外保育園の利用などに対応する「調整指数」を増減させ、入所希望世帯それぞれの持ち点を算出。上位者から希望する保育所への入所を決めていく。

 非公開だった従来の基準から点数配分を細分化して持ち点に差がつきやすい仕組みにした。同点の場合の優先順位の付け方も明示。希望者は指数の条件設定と点数配分が一覧で分かり、自己採点できる。来年2月に予定する1次選考の結果が決まった後、市は世帯の持ち点を通知する方針という。

 待機児童の発生が続く中、市によると、希望がかなわなかった保護者からは例年「落ちた根拠を示して」「基準がわからないから信用できない」などの声が寄せられる。昨年7月に厚生労働省が、点数付けの基準の公表に努めるよう各自治体へ通知したことを受け、協議を本格化させた。

 ただ、市の担当者は「反作用として『保活』が過熱するかもしれない」と懸念も漏らす。持ち点積み増しのために認可外保育園や一時預かりを利用するなど、保育が必要な生活実態が反映しづらくなったり、経済力で持ち点に差が現れたりする恐れがあるからだ。

 11月上旬、市内であった保育所入所に関する講座では市職員が選考基準を説明。参加した育児休業中の会社員女性(35)=同市馬場=は「入所に有利か不利かの判断材料になる。職場にどう復帰するか考えやすいし、仮に選考に落ちた時も数字で明確に分かったほうがいい」と話した。

 17年度当初で国基準の待機児童が38人と16年度当初から32人増えた向日市では、従来の基準を細分化する見直し作業を進めている。新たな基準表を示して持ち点を把握してもらう方針だが、公開時期は調整中。「早ければ12月。遅ければ来年の再来年度当初入所申し込み段階」(市子育て支援課)と流動的だ。

 大山崎町では、年度当初に待機児童は出ていないものの、17年度当初の選考で第1希望がかなわないケースが目立ち始めたことから、問い合わせがあれば担当窓口で基準表を見せているという。

【 2017年11月19日 14時40分 】