同施設ではマンツーマンに近いサービスを実現し、病状や体調に応じた料理を提供するなど通常のデイサービスよりきめの細かい介護を行ってきた。
施設で見てきたことや学んできたことを介護に関わる人に役立ててもらおうと、働いていたスタッフらが協力して発行した。
冊子には介護の基礎知識のほか、「小規模できめ細かいサービスの提供」「利用者の希望を当日に聞いて予定を作る」といった、いずみの家が先駆けて実践してきた取り組みを報告している。
「人生の先輩たち」と題した章では、海外勤務が長い利用者が英語レッスンの講師になり活躍したことや、高齢になっても男女共同で生活することで、利用者同士が身だしなみやエチケットを気にするようになったことなど、介護現場の人間味あふれる様子を紹介している。
工藤充子理事長は「利用者から学ぶことはたくさんある。介護をする人たちに役立ててほしい」と願いを込める。
計千部発行しており、同市城の里の事務局で購入できる。500円。問い合わせはNPO法人ほっとスペースゆう事務局TEL075(954)3546。
【 2015年01月27日 09時44分 】