
■初公開の須恵質土馬、鳥形埴輪 縄文―江戸期55点展示
会場では市内の遺跡で発掘された縄文時代から江戸時代までの遺物55点を展示する。
初公開は昨年11月に同市天神の竹林で見つかった須恵質の土馬(全長15・8センチ、幅5・1センチ、高さ8・7センチ)。古墳時代末期から飛鳥時代にかけての製作と見られ、手綱などの馬具を線刻や粘土で精巧に表現している。雨乞いや疫病封じなどの祭礼に用いた可能性があるという。長岡京時代の土師質の土馬6点も併せて展示する。
ほかにも恵解山(いげのやま)古墳から出土した水鳥や鶏の埴輪(はにわ)、鳥や魚を線刻でデザインした須恵器椀(すえきわん)(平安時代)、繊細な筆遣いで鳥と亀を描いた絵画薄板(長岡京時代)、稲荷信仰のシンボルのキツネをかたどった伏見人形(江戸時代)などがある。
市埋文センターの中島皆夫係長は「いつの時代も人々は動物に親しみを抱き、形にしてきたことを知ってもらいたい」と話している。12月1日まで。入館無料。
【 2013年10月31日 09時01分 】