
11月の「古典の日」イベントでの上演に向けて、乙訓にゆかりの深い竹をテーマにした古典文学「竹取物語」を題材にしたオリジナル子ども朗読劇のワークショップが1日、京都府長岡京市天神の市中央公民館で始まった。
府の次世代文化継承・発展事業の一環として、府長岡京記念文化事業団と府が催す。文化事業団によると、西山連峰に竹林が広がり、長岡京の都が置かれたことから、乙訓の歴史風土にふさわしい題材として「竹取物語」を選んだ。
公募で集まった向日市と長岡京市の小学生14人が、「竹の都・長岡京の子ども朗読劇~竹取物語(かぐや姫)~」に向けて練習を重ねる。
1回目のこの日、人形劇や演劇に携わってきた神門(ごうど)康子さん(59)=宇治市木幡=と、子どもへの文化普及事業や野外活動に力を入れる長岡京市のNPO法人「おとくにパオ」メンバーが講師役となった。
「パオ」メンバーが、竹取物語をまず原文通りに朗読したり、現代風のセリフを交えてストーリーを紹介した。子どもたちは、「かぐや姫は、ものすごくきれい」などイメージを語ったり、立ち上がって貴族の動作などを表現した。
神門さんは「竹取物語は、月から見ると人間の世界はどう映るのかを表現しており、非常に奥行きがありおもしろい。子どもたちの生き生きとした反応や言葉を、朗読作品に生かしたい」と話している。
朗読劇は、11月2日に長岡京市が市中央公民館で催す古典の日記念イベント「むかーしむかしの世界に行こう!」の一環として上演する。
【 2013年09月02日 09時45分 】