水害防止へ桂川上下流域が連携 京都・長岡京市長

2014-09-04 17:46:18 | 水 water

 京都・長岡京市議会の9月定例会は1日、本会議を再開し、一般質問を行った。各地で大規模災害が発生する中、市議から「想定外」災害への備えや雨水排除対策など市の防災施策に関する質問が相次いで出された。

  小田豊市長は、昨年の台風18号と8月の台風11号を踏まえ、市職員の経験年数や居住地、通勤時間を考慮しながら、緊急時の動員体制見直しの検討を進めて いると説明。要配慮者の支援体制を築くため、自治会長や自主防災会長、民生児童委員を対象に、改正災害対策基本法に基づく支援制度の勉強会を開いたことを 紹介した。

 また、亀岡市での府球技専用スタジアム建設に伴い桂川の遊水機能が低下する懸念について、地下ピット設置や盛り土の抑制などで 影響が出ないようにする府の計画を紹介。その上で小田市長は「桂川の上下流域がともに浸水被害から守られるよう、沿線地域が連携を図っていきたい」と述べ た。

 一方、福知山豪雨でポンプ場が水没や停電したことに関連した質問も出された。上村茂上下水道部長は今里と神足両ポンプ場の状況を説明し、いずれも設備が高い所に配置されていることなどから、冠水による施設停止の可能性は低いとの認識を示した。

【 2014年09月02日 12時58分 】


昆虫捕まえ、自然の大切さ学ぶ 京都・長岡京でエコ教室

2014-09-04 17:44:24 | 習 learn

 京都府長岡京市の「子どもエコ教室」が31日、同市粟生の光明寺周辺で開かれ、児童たちがトンボやカマキリなどの昆虫採集を通して、自然の大切さを学んだ。

 中央公民館が年に4回開催する環境教育講座の最終回で、市内の小学生と保護者11人が参加した。

 光明寺山門に集合した児童らは、乙訓の自然を守る会のメンバーから注意事項を聞いた後、子守勝手神社までの約700メートルを歩いた。

 強い日差しにも負けず、草むらや畑の周りなどで丹念に虫を探した。トンボを見つけた児童は、同会メンバーから「(網を使って)横から捕まえたらいいよ」とアドバイスを受け、見事捕獲に成功していた。

 この後、放生池や儀仗池のほとりでも熱心に昆虫採集に取り組んだ。長岡第三小5年の内藤源太君(10)は「大きなオニヤンマが捕れてうれしかった」と笑顔を浮かべていた。

【 2014年09月01日 11時17分 】


粘土で作った京都タワー…小学生の夏休み作品展始まる

2014-09-01 10:04:46 | イベント

 京都府長岡京市の小学生が夏休みに取り組んだ自由研究と工作の優秀作品を展示する「第25回長岡京市小学生アイデア作品展」が30日、同市天神4丁目の市立中央公民館で始まった。根気強く調査を重ねた研究や、豊かな発想の作品が、来場者を楽しませている。

 子どもの活動支援などをする市教育支援センターが毎年開いている。今年は、市内10小学校から約180点が寄せられた。

 自由研究では、生物の観察や歴史の調査が多かった。チョウの一種である「ツマグロヒョウモン」を調べた長岡第十小5年の磯野志帆さん(10)=同市井ノ内=は、昨年から2年にわたって育てた成果を写真やデータ、文章を使って詳細に説明している。

 磯野さんは「不思議なことがたくさんあったので、調べられて良かった」と話した。

 工作では、粘土を中心に作ったタワーや飛び出す絵本、社会科の教科書を参考に縄文時代の村を再現した模型など、多彩な作品が並んでいる。31日まで。無料。

【 2014年08月31日 09時08分 】


「水のたゆたい」涼へいざなう 京都・大山崎山荘美術館

2014-09-01 10:03:06 | イベント

 京都府大山崎町大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館で、企画展「水のたゆたい」が開かれている。水にまつわる古陶磁や板画(版画)、絵画など約70点が並び、夏のさなか、来館者にいっときの清涼感を与えている。

  仏の印象派画家クロード・モネ(1840~1926年)の「エトルタの朝」は波打ち際の様子が鮮やかに描かれており、ピンク色に染まった空が海面に映る景 色が美しい。有名な「睡蓮(すいれん)」3作や「日本風太鼓橋」も展示されており、「モネは生前何度も引っ越ししたが、すべて海や川のそばに住んでいる。 水がいかに好きだったか作品から伝わってくる」(芦刈歩学芸員)。

 板画の巨匠棟方志功(1903~75年)の「空海頌(そらうみのたた え)」は、いろは歌の48字を頭文字に五七調で歌った詩人佐藤一英(1899~1979年)の作品を主題にしている。草花や虫などの絵と文字が混然一体と なって描かれており、雨や波などの水が、作品に躍動感を与えるアクセントになっている。

 このほか、水辺の風景が描かれた古陶磁や水を蓄えるための器、橋と水鳥の絵が印象的な行灯(あんどん)皿など、さまざまなジャンルの作品が並んでいる。

 企画展に合わせ、本館喫茶室では特製ケーキとマカロンを提供している。リーガロイヤルホテル京都が水をイメージして考案した。オレンジやイチゴ、ウイスキーなどを使った2種類のセットを、それぞれ500円で限定販売している。

 展示、ケーキ販売ともに10月5日まで。月曜休館(15日は開館、16日休み)。入館料は900円(高校・大学生は500円、中学生以下無料)。問い合わせは同美術館TEL957(3123)。

【 2014年08月30日 10時09分 】


厳格規制に小規模福祉ホーム戸惑い スプリンクラー義務化

2014-09-01 10:01:27 | 政 governing

 来年4月に施行される改正消防法施行令で、民家を改装するなどした小規模グループホームにもスプリンクラー設置が義務づけられることに、京都府乙 訓地域の福祉関係者から戸惑いの声が出ている。多額の費用が重くのしかかり、設置のめどが立たないためだ。関係者は必要性は認めつつも、厳しすぎる規制は グループホームの減少につながる恐れもあり、国が推進する地域移行の流れに逆行しかねないと懸念している。

 消防法は2009年から、延べ床面積275平方メートル以上の福祉施設にスプリンクラー設置を義務付けていた。だが、昨年2月に長崎市の認知症グループホームで火災が発生、5人が死亡した事件を受け、面積の規定が撤廃されることになった。

  大山崎町円明寺にある「ハイツさくら」は、乙訓地域で最も古い知的障害者のグループホームだ。民家を改装し、02年に開設した。鉄筋コンクリート2階建て で、延べ床面積は102平方メートル。長岡京市の社会福祉法人「乙訓福祉会」が運営し、30~50歳代の女性4人が共同生活を送っている。

  「ハイツさくら」には、世話人と呼ばれる同法人職員やヘルパーが絶えず出入りする。入所者は地域の清掃や自治会活動にも積極的に参加し、近隣住民との関係 性もできてきた。定期的に避難訓練を行うなど、火災を想定した対策も行っている。世話人の1人は「地域との連携の中で、できる限りのことはやっている」と 話す。

 改正消防法では、既存施設に対し、17年度末までにスプリンクラーを設置するよう求めている。ただ、「ハイツさくら」は築40年以 上経過しており、「まずは耐震改修か建て替えを優先しないといけない」(同法人)。多額の費用が必要で、スプリンクラーの設置が間に合うかどうかは不透明 だ。

 同法人のグループホームを担当する山条益由統括事業長は「スプリンクラーがあれば安全性が高まるのは間違いない」としつつも、「規制を厳しくしすぎると、グループホームが減り、障害者が地域で生活できなくなる」とため息をついた。

【 2014年08月29日 12時00分 】


災害時の要配慮者支援学ぶ 京都・長岡京の自治会

2014-09-01 09:59:25 | 護 help

 京都府長岡京市の奥海印寺自治会は26日夜、「災害に強いまちづくり」をテーマにした学習会を奥海印寺自治会館で開いた。福知山市の豪雨被害や広 島市の土砂災害などで万一の事態への危機感が高まる中、同自治会の自主防災会メンバー30人が参加し、災害時の要配慮者支援について理解を深めた。

 市危機管理監と社会福祉課の職員を講師に招いた。

  危機管理監の職員は、東日本大震災で障害者の死亡率が健常者の2・5倍高かったことを紹介し、要配慮者の避難体制見直しが急務になっていると話した。要配 慮者名簿を作り、自治会や自主防災組織、民生児童委員、在宅介護支援センターなどが連携して個別の避難支援計画を策定する必要性を説明。普段から顔の見え る関係を築いておくことの大切さも強調した。

 また、社会福祉課の職員は、要配慮者名簿について説明した。災害対策基本法の改正で基準が見 直され、要配慮者本人が同意した名簿、同意を必要としない全体名簿の2種類を作ることを話した。同意名簿は自治会や消防機関、警察、市社会福祉協議会など が平常時から閲覧できるため、避難訓練や見守り活動に活用することを促した。

 参加者からは、同意者を増やす取り組みや自治会未加入者への対応などに関する質問が出され、災害と防災に対する関心の高さをうかがわせた。

【 2014年08月28日 11時44分 】