京都・長岡京市議会の9月定例会は1日、本会議を再開し、一般質問を行った。各地で大規模災害が発生する中、市議から「想定外」災害への備えや雨水排除対策など市の防災施策に関する質問が相次いで出された。
小田豊市長は、昨年の台風18号と8月の台風11号を踏まえ、市職員の経験年数や居住地、通勤時間を考慮しながら、緊急時の動員体制見直しの検討を進めて いると説明。要配慮者の支援体制を築くため、自治会長や自主防災会長、民生児童委員を対象に、改正災害対策基本法に基づく支援制度の勉強会を開いたことを 紹介した。
また、亀岡市での府球技専用スタジアム建設に伴い桂川の遊水機能が低下する懸念について、地下ピット設置や盛り土の抑制などで 影響が出ないようにする府の計画を紹介。その上で小田市長は「桂川の上下流域がともに浸水被害から守られるよう、沿線地域が連携を図っていきたい」と述べ た。
一方、福知山豪雨でポンプ場が水没や停電したことに関連した質問も出された。上村茂上下水道部長は今里と神足両ポンプ場の状況を説明し、いずれも設備が高い所に配置されていることなどから、冠水による施設停止の可能性は低いとの認識を示した。
【 2014年09月02日 12時58分 】