昭和モダンに新緑さわやか 京都・大山崎「聴竹居」公開

2015-05-02 07:25:48 | イベント
 京都府大山崎町大山崎にある昭和初期の名建築「聴竹居(ちょうちくきょ)」で29日、恒例の「新緑をめでる会」が催された。参加者は約80年前に建てられた住宅を巡り、敷地内の若々しい緑の木々を見ながら、環境に配慮した建物の構造に見入った。

 聴竹居は、京都帝国大教授だった藤井厚二(1888~1938年)が設計し、1928年に建設した。環境工学を生かし夏の直射日光を遮った造りで、欧米のモダニズムを取り入れた和洋折衷のデザインが施されている。管理するボランティア団体「聴竹居俱楽部」が、新緑と紅葉のシーズンに催している。

 見学のための整理券を求める観光客が次々に訪れた。採光や眺望が緻密に計算された縁側(サンルーム)や、涼しさを感じられるよう北東の隅に設置された食事室、地中の管から冷たい風を室内に取り込む「クール・チューブ」などもあり、来場者は感心した様子だった。

 建物の横では「大山崎えごまクラブ」が、香ばしさと甘みが特徴の「えごまドーナツ」や「えごま茶」を販売し、来場者が緑を眺めながら疲れを癒やした。

【 2015年04月30日 09時30分 】

京都・大山崎町の魅力伝える 「天王山にぎわい実行委」立ち上げ

2015-05-02 07:23:52 | 商 trading
 京都府大山崎町の魅力をまちぐるみで発信しようと、町民有志が「天王山にぎわい実行委員会」を立ち上げた。5月16日に開園する「天王山夢ほたる公園」(同町円明寺)のオープニング企画を手掛け、今後も町全体を巻き込んで活動を続ける予定だ。同町では個々の地域活動を結びつける受け皿が不十分と言われており、メンバーは「点と点を結び、(大山崎町の形である)ハートのあふれる町をつくりたい」と意気込んでいる。

 メンバーは実行委員長の垣内敦吏さん(56)、副実行委員長の島照子さん(49)、事務局長の吉川理香さん(50)、顧問の林昌也さん(69)ら7人。吉川さんと島さんが活動を模索していたところ、町議から「公園でイベントをやってみては」と持ち掛けられた。メンバーは公園の整備主体である町に企画を打診する傍ら、町内で活動するグループや飲食店などを地道に回ってイベント協力を取り付けた。島さんは「こんなに大山崎を好きな人が多いとは思っていなかった」と驚く。

 16日は午前9時半から式典が開かれた後、オープニングイベントを開催。太鼓や琴、歌が披露されるほか、誰でも飛び入りで参加できるコーナーを設ける。約20店の協力を得て焼きたてパンやケーキ、コーヒーなどを販売する。町の形にちなんでハート形のアクセサリーなどもある。

 同町では、秋の一大イベントだった「産業まつり」の廃止が決まっている。垣内実行委員長は「今回のイベントだけでなく、幅広く活動を続けていきたい」と話している。

 問い合わせは垣内さん携帯電話090(9160)2299へ。

【 2015年04月29日 10時30分 】