園児手作りのキャンドル、Xムード演出 京都向日で光のイベント

2015-12-13 13:48:53 | イベント
 京都府向日市寺戸町の成安幼稚園で9日夜、「きゃんどるないと」が開かれた。園児が作ったキャンドルカップに温かい光がともされ、一足早いクリスマスムードを演出した。

 物作りの楽しさを知ってもらおうと、2011年から毎年この時期に開催している。

 今年は園児約200人が空き瓶にマジックで絵を描いたり、折り紙を貼り付けたりして、オリジナルのキャンドルカップを完成させた。

 園庭では暗闇の中に幻想的な明かりが浮かび上がり、園児と保護者が写真をとるなどして楽しんでいた。教諭によるミニライブも行われた。

【 2015年12月11日 10時30分 】

課長補佐逮捕で調査委設置 京都・長岡京市

2015-12-13 13:46:23 | 政 governing
 京都府長岡京市の水道施設課長補佐川崎裕康容疑者(47)が収賄の疑いで京都府警に逮捕されて一夜明けた8日、市は調査委員会を立ち上げた。午後に初会合を開き、事件の詳細を明らかにして、再発防止策に反映させることを確認した。

 調査委は土家篤副市長が委員長を務める。副委員長には佐々谷明光副市長と山本和紀教育長が就き、部長級の職員らで構成。今後、課長補佐の弁護士や家族、同僚らへの聞き取りや、府警に押収されなかった資料を調べ、全容解明を目指す。

 冒頭、土家委員長は「具体的に何が、どうして起きたのかをしっかり調査しなければならない」と強調。続いて森良男総務部長が事件の経緯を報告した。

 委員から「どういう手口で相手企業から供与を受けたのかが分からなければ、改善策が立てられない」との指摘が出され、土家委員長も「警察からほとんど話が聞けない中、いかにして情報をつかむかが課題」と述べた。

 調査委は今月中に2回目の会合を開く予定。土家委員長は「できるだけ早く、事件が起きた背景を明らかにし、再発防止策づくりにつなげたい」としている。

【 2015年12月09日 08時58分 】

収賄再発防止策が機能せず 京都・長岡京市汚職

2015-12-13 13:44:17 | 政 governing
 京都府長岡京市の水道施設課長補佐川崎裕康容疑者(47)が7日、収賄容疑で京都府警に逮捕され、夜には市役所(同市開田1丁目)などに府警の捜査員が家宅捜索に入った。2006年の不祥事を受けて見直した制度が機能しなかったことに、市幹部職員は戸惑いを隠せないようだった。中小路健吾市長は会見で「市民や関係者に心配や迷惑をかけ、おわびします」と、約5秒間、3人の市幹部と共に頭を下げた。

 川崎容疑者が府警の事情聴取を受けていると一報が入った午後0時半頃、上下水道部は重苦しい雰囲気に包まれ、上村茂部長は「(川崎容疑者は)仕事ぶりはまじめだったのだが…。今は状況が分からないので、これ以上は話せない」と、言葉少なに語った。

 同日午後5時半ごろには、市役所と同課がある市東第2浄水場に府警の家宅捜索が入った。同浄水場の正門前は固く閉ざされていたが、時折、上下水道部の公用車が出入りしていた。報道関係者十数人が詰め掛けたため、周辺住民らは「何があったの」と不安げな表情を浮かべていた。

 同市では06年1月にも、元職員が市発注の土木工事に絡む収賄容疑で逮捕されている。07年10月、再発防止策として公共工事の発注システムを改革。入札では指名競争を原則廃止し、一般競争の対象範囲を拡大した。

 市管財課によると、今回のような水道関連工事では130万円~1億5千万円未満の一般競争入札を条件付きとしており、工事ごとに業者の技術力や実績などを担当の職員が審査し、入札への参加資格を決定している。その際、部長級の決済や業者を選定する委員会で、審査が妥当かどうかチェックする仕組みになっている。今回、川崎容疑者の不正な審査が、上司や委員会の目をすり抜けたことになる。

 また、川崎容疑者は審査の段階で、贈賄業者と競合する他社の参加を制限した疑いがある。同容疑者は06年の不祥事やその後の市の改革を知っているにも関わらず、再発防止を目指した入札制度を悪用したことになる。

 現在の制度に抜け穴はなかったのか。再発防止に向け、市議会も巻き込んだ議論が求められる。中小路市長は「事件が起きた原因を調査し、再発防止策を講じたい」と話した。

【 2015年12月08日 12時27分 】

江戸期の乙訓読み解いて 京都・向日の資料館、屏風など展示

2015-12-13 13:41:43 | イベント
 江戸時代の乙訓地域を地図や古文書などから読み解く特別展「乙訓の西国街道と向日町」が、向日市文化資料館(京都府向日市寺戸町)で開かれている。江戸初期の乙訓地域の村や寺社、竹林などを精巧に描いた「洛外図屏風(びょうぶ)」や名所旧跡のガイドブックなどが並び、歴史ファンらの目を引いている。

 洛外図屏風は8曲1双という長大な画面に、洛外が東西に2分割で描かれている。縦1・2メートル、横4・8メートルで、右隻は現在の宇治市から京都市伏見区、東山区、左京区などの当時の様子が表現されている。

 左隻にはもつめ村(向日市物集女町)や向日明神(向日神社)のほか、光明寺や良(善)峯寺といった長岡京市の名刹(めいさつ)の絵と文字が見られる。竹林や広葉樹といった植生も細かく描き分けられている。玉城玲子館長は「建物や山の位置関係が正確で、絵のタッチも素晴らしい」と評価する。

 また、江戸期の乙訓で西国街道は「唐道(からみち)」「唐海道(からかいどう)」と呼ばれ、大名行列ではなく庶民の往来で発展したことを紹介。乙訓地域などの名所旧跡を絵図で紹介したガイドブック「都名所図会(ずえ)」や、向日神社東側の向日町に畳や弓矢の職人、しょうゆの製造業者、旅館業者などさまざまな職業の人が暮らしていたことを示す古文書も展示されている。

 13日まで。無料。

【 2015年12月08日 11時30分 】

子ども服などフリマでゲット 京都向日、収益は福島支援に

2015-12-13 13:39:27 | 賞 prize
 乳幼児向けの衣類などを売るフリーマーケットが6日、京都府向日市寺戸町の子育て支援スペース「つどいのひろば ねこばす」であった。育児中の母親たちが訪れ、子どものための洋服や玩具などを買い求めた。

 乳幼児のいる親同士の交流や相談に応じるNPO法人「子育て支援ねこばす」が、初めて開催した。売り上げは、市内の母親らでつくり、東日本大震災で被災した福島県の母親たちを支援しているグループ「ミンナソラノシタ」に寄付する。

 会場には、同法人のスタッフや近所の家庭から持ち寄られた子ども用の衣類のほか、絵本やタオル、食器など多彩な商品が数十~数百円で販売された。訪れた母親たちは、スタッフたちと会話を楽しみながら、自分の子どもに似合いそうな商品を探した。

【 2015年12月07日 09時41分 】

残したい風景、再確認 京都・長岡京、市民と学生が活用検討

2015-12-13 13:35:56 | 歴 history
 京都府長岡京市の眺望について考えるワークショップが6日、同市神足2丁目の市中央生涯学習センターで開かれた。参加者たちは、将来に残すべき市内の原風景を確認し、活用法を話し合った。

 乙訓地域の古今の景色を詠んだ漢詩を編さんしている市民団体「チーム乙訓」と、京都大の学生が主催した。

 景観を生かしたまちづくりについて研究している同大学の学生たちが、市民を対象に行ったアンケートを基に、「長岡京市らしさ」が感じられる32カ所を紹介した。柳谷観音楊谷寺や乙訓寺のほか、れんが造りがレトロな神足六連橋や、住宅地の中にある今里大塚古墳など、地域住民ならではの場所が挙げられた。

 続いて、参加者と学生たちが班になって、32カ所の候補から自分たちが残したい風景に投票した。その後、各眺望の活用策について意見交換し、「史跡などは、手を加えすぎると逆に風情が損なわれるのでは」「有名な観光地と、ガイドブックに載っていない景色を線でつなげてみては」といった声が出た。

 参加した住民からは「普段は気付かないが、愛着のある景色が地元にあることを再確認できた」といった感想が聞かれた。

【 2015年12月07日 09時36分 】

本田望結ちゃん「夜は明るい服で」 地元・京都で一日署長

2015-12-06 11:12:49 | 賞 prize
 京都府警向日町署の年末特別警戒活動が5日、長岡京市神足2丁目のバンビオ広場などで行われた。京都市出身のタレント本田望結(みゆ)さん(11)が一日署長を務め、防犯トークやチラシなどの配布で、市民に歳末の防犯意識高揚を呼び掛けた。

 防犯トークでは、本田さんが年末にかけて多発する特殊詐欺や空き巣、自転車盗への注意を訴えた。また「夜は明るい服装で出かけています」と、交通事故防止に向けた日頃の心掛けを披露した。

 最後に「交通事故は一人一人がしっかり意識することで防げます。気をつけてください」と締めくくると、集まった市民らが盛んな拍手を送っていた。この後、本田さんや同署員らが防犯を呼び掛けるチラシなどを配布した。

 トークの前には同署で警戒活動の出発式が行われ、本田さんが署員や防犯ボランティアを激励した。

【 2015年12月06日 08時34分 】

お玉ちゃん京都・乙訓トップ ゆるキャラGP

2015-12-06 11:09:59 | 賞 prize
 11月に浜松市で開かれた「ゆるキャラグランプリ2015」で、京都府乙訓地域のご当地キャラ4体の中で最も順位が高かった長岡京ガラシャ祭の「お玉ちゃん」に4日、トロフィーが贈られた。

 乙訓のご当地キャラを知ってもらおうと、有志らが同大会に合わせ、地元企画として初めて開催した。

 順位は全国の1727体中、お玉ちゃんが1036位、大山崎町商工会の「ラランちゃん」が1110位、京都向日市激辛商店街の「からっキー」が1274位、白黒竹食街道の「しろんちゃん」は1422位だった。

 この日、長岡京市産業文化会館(同市開田3丁目)でトロフィーの授賞式があった。お玉ちゃん以外のご当地キャラはそれぞれ罰ゲームを受け、来年のグランプリには出場できない。

【 2015年12月05日 08時10分 】

水泳などで全国入賞 京都・向日が丘支援学校の3人

2015-12-06 11:08:08 | 賞 prize
 向日が丘支援学校(京都府長岡京市井ノ内)の高等部3年の3人が、10月に和歌山県で開かれた第15回全国障害者スポーツ大会の水泳とフライングディスクで上位入賞を果たした。自己ベストを記録して表彰台に上がった3人はこのほど市役所を訪れ、「練習の成果が出せた」とにこやかに報告した。

 水泳の日野航君(18)と、フライングディスクに出場した佐藤美香さん(17)、松本裕里さん(18)。

 日野君は、25メートルで19秒83をたたき出し、優勝を果たした。50メートルでも5位入賞。小学5年生から向日市の水泳教室に通い始め、現在も毎週水曜日に練習している。レース当日は絶好調だったという日野君。「すごい記録。練習を重ねて身に付けた力を出し切れた」と、優勝メダルを手に万感の表情で話した。

 樹脂製の円盤を投げるフライングディスク。佐藤さんは飛距離を競う「ディスタンス」で34メートルを記録し、3位に食い込んだ。練習では30メートルの壁をなかなか超えられなかったが、大一番で会心の一投を見せた。指導する中奥勝美教諭は「体重移動がスムーズになった」と成長に目を細め、佐藤さんは「(3位のメダルを首にかけてもらった時)むちゃくちゃうれしかった」と笑顔を見せた。

 松本さんもスローの正確さを競う「アキュラシー」で7位、ディスタンスは8位と、いずれも入賞という健闘。メダルは逃したものの、ディスタンスでは自己ベストの16メートルを投げた。胃薬が必要なほど緊張した中での好記録に「少し円盤の軌道が低かったが、いい結果でよかった」と振り返った。

【 2015年12月04日 12時12分 】

デイサービスレク、利用者が選択 京都・向日市社協、自立促す

2015-12-06 11:04:29 | 護 help
 京都府向日市社会福祉協議会デイサービスセンターは、レクリエーション内容を利用者が選択できる仕組みを導入している。デイサービスセンターの多くは一つのプログラムしか提示しておらず、府内でも珍しい取り組みという。利用者の意欲と自立を促すことで、機能訓練効果アップも期待されている。

 同センターによると、選択制レクリエーションを採用したデイサービスセンターは乙訓で初めてという。

 「選べるPM」と題した取り組みは今夏から始めた。料理教室や体操、座学など1日に2、3種類のメニューを用意し、利用者は当日の朝、どれに参加したいかを選ぶ。

 ある日のメニューは「おやき作り」「体操」「食中毒防止に向けた座学」で、合わせて約40人が参加。「おやき作り」では全員で紙に書かれたレシピを読み上げた後、麺棒を使ってごはんをつぶし、丸めた。「私がここにごはん置くから丸めて」「もうちょっときれいな方が」など、利用者同士でコミュニケーションを図りながら作業を進めていた。

 「体操」では、ゴムチューブを使って体に負荷をかけた後、七つの輪の中にボールを蹴って入れるゲームを体験。見事高得点を取ると、ほかの利用者から大きな拍手がわいた。

 今月からは自分たちで考えた踊りを音楽に合わせて踊る「リズム体操」を加え、約20種類のメニューを提供。落合鋼センター長は「毎日、難易度の違うメニューを用意するよう心掛けている。利用者が楽しみながら機能訓練を強化できれば」と話している。

【 2015年12月03日 12時51分 】

タイに就学金贈ろう 京都・長岡京の団体、書き損じはがき回収

2015-12-06 11:02:23 | 護 help
 タイの子どもに贈る就学資金を集めようと、京都府長岡京市の市民団体「愛・あ~すKYOTO長岡京」がこのほど、同市天神4丁目の長岡中を訪れ、書き損じはがきの回収箱を生徒会に預けた。市内の他の小中学校や公共施設にも箱を置いてもらい、来年1月末まではがきを集める。

 はがき400枚で子ども1人が1年間学校に通う資金に換金できるという。愛・あ~すは毎年、はがきの需要が最も高まるこの時期に、学校や公共施設ではがきを回収している。前回は2806枚が集まった。未使用の切手やテレホンカードも集めている。

 愛・あ~すの伊藤美知代代表は、生徒会のメンバー5人に箱を手渡し、「世界の子どもたちの役に立てる活動。中学生にも関心を持ってほしい」と話した。

 生徒会副会長の3年田中陽生(はるき)君(15)は「僕たちに期待してもらえてうれしい。1枚でも多く集まるよう、みんなに呼びかけたい」と意気込んでいた。

【 2015年12月02日 11時10分 】

高速バスと鉄道連絡、通過点どう脱却 京都・長岡京

2015-12-06 10:54:46 | 民 people
 京都第二外環状道路(にそと)の整備に合わせ、京都府長岡京市の高速バス乗り場「高速長岡京」と、直結する阪急西山天王山駅が同時開業して2年になる。バス運行本数や乗客数は飛躍的に伸びたが、利用者がそのまま京都や大阪へと流れ、観光振興につながっていないのが現状だ。市は、全国的にも珍しい交通結節点を「まちづくりの核」と位置づけるが、地の利を観光誘客へとどう結びつけるのか。

 高速道路と高速バス停、鉄道駅が近接する交通結節点は、高い利便性が特徴だ。

 近畿では、神戸市垂水区にある神戸淡路鳴門自動車道の高速バス停とJR・山陽電鉄の駅が知られている。

 開業当初、高速長岡京の1日の往復バス便数は、首都圏と信越方面が各8、京都府北部方面が2で計18便。1カ月の利用客は500人弱だった。だが、阪急の駅と直結し、河原町駅まで21分、大阪・梅田駅まで34分という利便性から利用客のニーズが高まり、名古屋や北陸、中国、四国、九州などを結ぶ路線が順次スタート。今年10月時点で1日86便が運行し、月に約4500人が利用している。

 長岡京市は5月、高速バス利用者にアンケートを実施した。「観光での利用」が最多だが、市内の観光客数を見ると年間125万人前後で大きな変化はない。利用客は市を素通りし、京都や大阪へと向かっているのが実情だ。「京都観光の新たな玄関口」(国土交通省)としてのアクセスの良さが、皮肉にも市を単なる「通過点」にしてしまっている。

 交通網の一大拠点を生かし、いかにして観光客を市内に引き込むか。都市政策や観光資源を研究する成美大の矢島正枝教授は「京都や大阪にはない長岡京市ならではの魅力があるはず。地道にアピールし続けファンを増やすことが必要だ」と指摘。

 その上で「一過性の催しだけでは、人もいっとき来るだけで終わる。首長が覚悟を持ち、強いリーダーシップを発揮して持続可能な振興策を持つことが大切」と提案する。

 「通過点」となっている現状に、市も手をこまねいているわけではない。11月26日には花や紅葉の美しさで知られる柳谷観音楊谷寺(同市浄土谷)にマスコミや旅行業関係者らを招き、魅力を発信する「市観光プロモーション」を実施した。

 昨春のタケノコ掘り体験に続く第2弾で、ホテルや鉄道、旅行会社の関係者ら15人が参加した。西山の中腹にある同寺を見学し、写経や写仏に挑戦。庭師から散策ポイントの説明も受けた。毎月17日だけ公開している「上書院」からの紅葉も楽しんだほか、毎月女性限定で行っているアロママッサージも体験した。参加者は「お寺でアロマって珍しい組み合わせですね」と、驚いた様子。住職の日下俊英さんは「婚活イベントもできるのではないかと考えてます」と、PRしていた。

 楊谷寺を選んだ理由を、市は「他では体験できないレア感」とする。市商工観光課の田中厚課長は「長岡京市は京都や大阪のベッドタウンで観光資源をなかなか知ってもらえない。観光素材をツアー化してほしいと思い、いろいろな体験をしてもらった」と話す。

 最後に行われた市との意見交換で、全国寺社観光協会理事の岡本豊明さんは「寺社単体で観光客を呼ぶのは難しい。寺社を含めた観光資源を巡ることで一つの物語になるようなアイデアを行政が出してほしい。そうすればこちらも手伝える」と提起。田中課長は「研究したい」と応じた。

 地域の観光資源をつなぎ、物語性を持たせようと、長岡京市のNPO法人「京おとくに・街おこしネットワーク」は8年前から、ハイキングコース「西山古道」の整備を進めている。光明寺(同市粟生)と楊谷寺、善峯寺(京都市西京区)を結ぶ約12キロ。山道途中にある川に橋を架け、急斜面を階段状に掘って歩きやすくしたほか、観光客への案内役も買って出ている。かつて信仰心の深い人たちに利用され、豊かな物語性を持つ道を市民が現代に復活させ、観光振興に結びつけた形だ。

 同ネットワークの中山秀亜理事長は「西山三山をPRするためには、西京区とも連携が必要になる。長岡京市だけでの観光振興ではだめ」と力を込める。

 市内の観光資源を結びつけ、近隣の市町と連携するには、市が旗振り役となる必要がある。全国的にも例の少ない交通結節点を生かし、点と点をつないで線にし、線を面へとつむいで観光地化できるか。市の今後の取り組みに注目したい。

【 2015年12月01日 13時40分 】

「大和魂は交易で誕生」 京都府埋文研、日本文化の原点探る

2015-12-06 10:51:15 | 歴 history
 京都府埋蔵文化財調査研究センターの設立35周年を記念した講演会「和魂漢才(やまとごころとからざえ)-京都・東アジア交流の考古学-」が29日、向日市寺戸町の市民会館で開かれた。古代・中世における海外との人や物の交流を通して、日本文化の原点を探った。

 京都市中京区の京都文化博物館で開催中の記念展覧会に合わせ、埋蔵文化財への理解を深めてもらおうと府教育委員会と同センターが企画した。市民ら190人が参加した。

 上田正昭理事長は、平安京に中国や朝鮮半島など渡来系の氏族が多数居住していたことを紹介した。中でも秦氏は、平安京・長岡京の造営をはじめ、京都盆地の開発に大きな役割を果たしたという。

 一方で、源氏物語などに頻繁に登場する「大和魂」という言葉に触れ、「日本の都には中国のような城壁はなく、宦官(かんがん)制度もない。先人が隣国の文化を無原則に受け入れていなかったことは、現在アメリカ化している日本には重要な問題」と強調した。

 また、井上満郎理事は、遣唐使だけではなく、民間レベルの交易も盛んだったと指摘し、「頻繁に国外から人や物が流入したからこそ、先人は日本文化とは何かを考え、大和魂という言葉が生まれるようになった」と話した。

 井上理事や府立大の菱田哲郎教授らによるシンポジウムもあった。

【 2015年11月30日 12時26分 】

無農薬野菜おいしい 京都・大山崎、青空市にぎわう

2015-12-06 10:48:50 | 商 trading
 新鮮な農産物や食品を集めた青空市「天王山ファーム&フードマーケット」が29日、京都府大山崎町大山崎のJR山崎駅南側広場で開かれた。乙訓や周辺地域の22店舗が出店し、親子連れらが買い物や食事を楽しんだ。

 地元の料理教室兼生活雑貨店「レリッシュ」や地元有志でつくる実行委員会が、食品添加物を極力使わない料理や無農薬野菜の魅力を知ってもらおうと、毎年春と秋に開催している。

 会場には、丸々としたハクサイやダイコン、ブロッコリーなどが並んだ。店主らは「(ダイコンの葉を)ごま油で炒めたらおいしいよ」「ニンジン、甘いよ」などと声を掛けていた。

 自家製パンや豆乳とおからのドーナツ、ごま油なども人気を集めていた。飲食スペースでは、親子連れがカレーや生パスタをおいしそうに頰張った。

 今回はこれまでより1時間早い午前10時にオープンしたが、朝から多くの人出でにぎわった。

【 2015年11月30日 11時43分 】