常夜灯復活、2年半ぶりまち照らす 京都・向日

2016-02-14 12:16:35 | 賞 prize
 京都府向日市向日町の五辻(いつつじ)ポケットパークにある江戸時代の常夜灯に、2年半ぶりに明かりがともった。常夜灯は市民団体が2012年に復活させたが、電源がなかったり、機械が故障したりとトラブルに見舞われ、実際に明かりがついていた期間は半年程度にとどまっていた。関係者は「その名の通り、常夜灯としてまちを照らし、市民の憩いの場になれば」と期待を寄せている。

 常夜灯は江戸末期、長岡京市の柳谷観音への道しるべとして親しまれていた。1960年代に別の場所に移されたが、地元住民でつくる「五辻の常夜灯の復元と活(い)き活き向日町協議会」が2012年に元の場所近くに復活させた。

 当初は周辺に電源がなく、13年春に有志が太陽光発電装置と照明器具を設けたが、半年後に故障した。昨年10月、市が街灯設置に伴い電源を引いたものの、常夜灯にどうやって明かりをともすかが課題になっていた。

 1月にLED製造販売会社「エクセルキョート」(向日市寺戸町)の高田吉雄社長(71)から無償でLED照明の寄贈を受け、今月8日、点灯にこぎつけた。江戸時代の人々が目にしたろうそくの明かりのように、光が揺らぐのが特徴で、同協議会の小山清一会長(73)は「自然な光が美しく、大変うれしい。ポケットパークを休憩場所として多くの人に利用してほしい」と話している。

【 2016年02月13日 09時40分 】

児童制作の「ヤギ服」グランプリ獲得 京都・長岡第四小

2016-02-14 12:14:13 | 習 learn
 京都府長岡京市の長岡第四小の児童たちが作ったヤギの服がこのほど「こども手づくり作品コンテスト2015」でグランプリを獲得した。子どもたちが綿を栽培し、つむいだ綿糸で織った布を飾りに使っている。同小で飼育しているヤギへの思いやりにあふれていることも評価され、全国から集まった約160作品の頂点に立った。

 放課後支援活動「すくすく教室」の一環で、雌のヤギ「しろちゃん」への贈り物として作った。服は、縦約80センチ、横約1メートル。使い古した厚手の布に、1~6年の約50人が綿糸や毛糸を織って作ったカラフルな布を飾り付けた。綿の栽培も含め、2014年4月から8カ月間ほどかけた。

 同コンテストは、NPO法人こども手づくりプロジェクト(京都市上京区)の主催で4回目。小学6年生以下の個人や団体を対象に手芸作品の出来を競う。

 教室を担当する保護者らが昨夏応募し、12月にグランプリ獲得が決まった。今年1月9~11日に中京区のゼスト御池で展示され、4月末には東京ビッグサイトでも公開される予定だ。

 しろちゃんは3月で10歳になり、人間で言えば60歳以上に当たる。太田伸彦校長は「高齢のしろにとっても、うれしい受賞になったはず」と喜ぶ。すくすく教室のものづくり教室担当で服作りを指導した保護者の十倉裕加里さん(46)は「しろちゃんに対する子どもたちの思いやりがグランプリに結びつき、うれしい。優しい心をこれからも持ち続けてほしい」と話し、服を着たしろちゃんに目を細めた。

【 2016年02月12日 09時24分 】

終末期備え往診頼んで 医師、在宅の重要性語る

2016-02-14 12:12:02 | 護 help
 京都府向日市民生児童委員連絡協議会の高齢者福祉部会は10日、市福祉会館(同市寺戸町)で研修会を開いた。同市鶏冠井町にある角水医院の角水正道院長(51)が「『最期までお願いします』とかかりつけ医にお願いできるまちをめざして」と題して講演し、約60人がよりよい終末期について考えた。

 2025年には団塊の世代全員が75歳以上になることもあり、在宅医療の重要性が増している。

 角水院長は、自身が診療や医師会の会議などの合間を縫って往診に取り組んでいることを説明した上で、「医者は忙しいというイメージがあるかもしれないが、やる気になれば往診は絶対にできる」と強調した。

 また、かつて同医院に通院していた一人暮らしの70代男性について、近隣住民から「最近うろうろしている」と連絡を受け、往診を再開したことを例に「よりよい終末期を過ごすためには、お世話好きな街の雰囲気が必要」「住民がかかりつけ医に往診をお願いすることも大切」などと述べた。

【 2016年02月11日 10時09分 】

公共施設使用料値上げへ 京都・長岡京、17年度増税に対応

2016-02-14 12:09:51 | 政 governing
 京都府長岡京市の市行財政健全化推進委員会(委員長・渡辺利得京都産業大名誉教授)はこのほど、市から諮問されていた公共施設の使用料について答申した。消費税率が8%に引き上げられた際、値上げしなかったことが受益者負担の公平性を欠くなどとして、早急な見直しが必要と指摘。市は消費税の再値上げが予定される2017年4月に合わせ、値上げする方向で検討を始めた。

 市は、市民の負担増などを懸念し、14年4月の消費税率8%への引き上げ後も公共施設の使用料を据え置いている。一方、公金で賄われる光熱費や備品費など維持管理費には8%が適用されている。

 同推進委は、施設を利用する人としない人との負担の公平性や、市民サービスの質を維持することなどの観点から見直しを求めた。

 答申を受け、市は16年度中に値上げした使用料を示す方針。新たな使用料は消費税率が10%に再値上げされる17年4月から適用される見込みで、市は税率10%を念頭に料金体系を考えるとしている。

 府内では、亀岡市が税率の8%引き上げ時に公共施設の利用料を値上げした。八幡市も一部施設で料金を改定。福知山市は外税方式をとっており、南丹市でも増税前の13年12月定例市議会で、使用料を外税に変更する条例を可決し、今後も税率が変われば自動的に使用料が値上がりする仕組みになっている。

 残りの市町は、税率8%への引き上げ時も使用料を値上げしていない。10%への再引き上げ時の対応については今後、対応を検討するとみられる。

【 2016年02月10日 09時40分 】

「買い物難民」打開へ移動店舗 京都・大山崎

2016-02-14 12:07:11 | 商 trading
 京都府大山崎町大山崎のスーパー「大国屋大山崎店」が昨年8月に閉店し、周辺ではお年寄りらが食料品や生活必需品の買い物に不便を感じている。地元の鏡田地域ではこのほど、切実な状況を把握しようと住民アンケートを実施し、その結果をもとに移動店舗によるサポートで打開の道を探ろうとしている。

■68%「代替店が絶対必要」

 アンケートは、昨年11月に実施した。全336世帯のうち、67・5%に当たる227世帯が回答した。

 「大国屋を利用していた」のは98・2%でほぼ全世帯。頻度は「週に2~3回」が47・6%で最多だった。

 「大国屋の代替となる店舗が必要か」との問いには68・3%が「絶対必要である」と答えた。一方、代替手段として、通販やインターネットなど宅配サービスの利用についての質問では、「利用したことがない」が42・3%と最も多かった。

 自由記述欄には「生鮮食品を買える場所が必要」「高齢者が多いので、歩いて行ける店が要る」といった意見があり、日常的な買い物に困っている地域の実情がうかがえた。

 現在、町内のスーパーは同町円明寺にある1店舗しかない。同連合会は昨年の大山崎町議会9月定例会で、高齢者の足となる巡回バスの運行を求める陳情書を提出している。

■体験会好評で毎週販売へ

 アンケート結果を受け、鏡田自治連合会は1月27日、同地域の集会所付近にある空き地で初めて、京都生協(京都市南区)の移動店舗による買い物体験会を実施した。お年寄りを中心に多くの住民が訪れ、車内で生鮮食品などを品定めした。

 移動店舗による販売は、京都生協が昨年8月、洛西ニュータウンなどで運営をスタートした。生鮮食品や総菜、日用品など約750品目がトラックの車内で購入できる。

 当日は、販売開始前から30~40人ほどの住民が集まった。担当者から商品や販売方法などの説明を聞いたり、車内を見学したりした後、3~4人ずつ車内で買い物した。

 体験会に来ていた阪東富士雄さん(79)=同町大山崎=は「肉や魚など生ものが買えていい。大国屋がなくなってから、冷凍食品を買ったり島本町まで自転車で行って買い物をしていたので助かる」と笑顔を見せた。同連合会の藤原和正会長(42)は「たくさんの住民から『うちの地域の買い物はどうなるのか』と不安の声を聞いていたので、ほっとしている。利用者が一定数いることが継続の条件になるので、定着してほしい」と期待を込める一方、「大国屋跡の新店舗誘致についても、引き続き町と協議していきたい」と話した。

 移動店舗は、毎週水曜の午前11時15分から2時間、24日からは同地域内の2カ所で販売を行う予定。

【 2016年02月09日 10時30分 】

京都・向日の史跡巡り盛況 横穴式石室に長蛇の列

2016-02-14 12:04:01 | 歴 history
 京都府向日市内の古墳を歩いて巡るスタンプラリー「史跡めぐり 大発見向日市」(市教育委員会など主催)が7日に催された。500人を超える参加者が豊富な歴史遺産に触れながら、国史跡に追加指定される「乙訓古墳群」を含む7カ所でスタンプを集めた。

 乙訓古墳群は向日市のほか、京都市西京区、長岡京市、大山崎町に分布する11基。向日市内にはこのうち5基がある。

 スタンプラリーは、市文化資料館をスタートし、乙訓古墳群に含まれる寺戸大塚古墳、五塚原古墳、元稲荷古墳、物集女車塚古墳のほか、桓武天皇皇后陵を巡って、ゴールの国史跡長岡宮跡朝堂院公園に向かうコース。

 物集女車塚古墳では、普段非公開の横穴式石室が特別公開され、有力豪族の墓を一目見ようと長蛇の列ができた。石室内では市埋蔵文化財センター職員に「誰が被葬されているの」「どうやって作ったの」などと尋ねていた。

 寺戸大塚古墳では、小高い丘を転倒に注意しながら歩き、全長100メートル近い古墳の大きさを体感していた。

【 2016年02月08日 11時57分 】

児童、かんな削り大工体験 京都・向日で住宅構造学ぶ

2016-02-07 11:12:01 | 習 learn
 伝統建築などを手掛ける京都府向日市上植野町の「安井杢(もく)工務店」の大工を招いた授業が5日、近くの第5向陽小であった。5年生106人がかんなを使って木を削ったり、模型を組み立てて木造住宅の構造を学んだりした。

 府乙訓教育局の「京のエジソンプログラム」の一環で、同社取締役の齋藤光義さん(64)と長谷川嘉久さん(40)が講師を務めた。

 児童たちは墨つぼやのみなどの大工道具について学んだ後、かんな削りに挑戦。齋藤さんから「右手に力を入れて引いてみて」とアドバイスを受け、かつお節のような薄いかんなくずを出していた。

 また、木造住宅の模型を組み立て、土台や柱など場所によって使われる木の種類が違うことや、筋交いや火打ちが住宅の強度を高めていることを学んだ。

【 2016年02月06日 09時31分 】

色鮮やかラン共演 京都・長岡京、愛好家250鉢出品

2016-02-07 11:02:59 | 会 party
 ラン愛好家でつくる西山らんサークルの「第8回らん展」が6日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で始まった。会員らが丹精込めて育てたさまざまな色と形の花が、訪れた人を楽しませている。

 西山らんサークルは2009年から毎年、花が咲くこの時期に発表会を開催している。今年は、会員や講師約15人が約250鉢を出品した。

 花びらの周囲が細かなフリル状になった鮮やかなピンク色のカトレアをはじめ、小さな花をいくつもつけた黄色のオンシジウム、丸みのある花びらのシンビジウムなどが、ほのかな甘い香りとともに会場を彩っている。

 また、大正・昭和期の実業家でラン栽培でも知られる加賀正太郎が大山崎山荘(大山崎町大山崎)で育てていた品種をもとに刊行した図鑑「蘭花譜(らんかふ)」の原画も展示されている。

 同サークルの森明会長(80)は「暖冬で、例年より早い昨年12月中旬頃から咲き出し、花を持たせるのが大変だったが、ランの魅力を感じてもらえれば」と話している。7日まで。無料。

【 2016年02月07日 09時30分 】

ブラウン管テレビ、布団…不法投棄急増でパト強化、京都・長岡京

2016-02-07 10:57:08 | 政 governing
 京都府長岡京市内で家電などの不法投棄が急増していることを受け、市不法投棄対策本部や京都府警向日町署、ボランティアなどが4日、合同で一帯のパトロールを実施した。ごみ処理施設などの視察も行った。

 昨年4月から今年1月末までの不法投棄は106件と、昨年度1年間の約2・5倍に増えた。多くはブラウン管式テレビで、同対策本部は昨年3月にケーブルテレビのデジタルとアナログの変換サービスが終了したことが原因と見ている。

 また、分別ステーションが回収日前日の昼から設置されているため、夜間投棄の温床にもなっている。

 参加した23人は、1日夜に布団が不法投棄されたという同市神足の分別ステーションに向かい、大量の毛布や布団を確認した。

 続いて、段ボールやペットボトルなどが散乱した別の場所を清掃。乙訓地域のごみを処理するクリーンプラザおとくに(大山崎町下植野)の焼却施設や、2031年には満杯になるとされる勝竜寺埋立地を見学した。

 市環境監視員の藤岡慎太郎さんは「毎日市内全域を見回っているが、全てを防ぐのは難しい。不法投棄を見かけたら、即通報してほしい」と話し、同対策本部の山田勝吉環境経済部長は「市民、事業所、民間が一体となって不法投棄撲滅への意識をつくっていきたい」と述べた。

【 2016年02月05日 10時21分 】

投票率の現状など学ぶ 選管が出前授業、京都・乙訓高

2016-02-07 10:52:43 | 習 learn
 京都府長岡京市選挙管理委員会による出前授業が3日、同市友岡1丁目の乙訓高で開かれた。3年生約220人が、投票率の現状や候補者の情報を集める方法などについて学んだ。

 今夏の参院選から選挙権が18歳に引き下げられ、現3年生が全員有権者となることから、卒業前に選挙への関心を高めてもらおうと、同高が依頼した。

 選管の担当者が全国で投票率が下落傾向にあり、特に20代は3割程度と低迷している現状を解説。期日前投票や不在者投票などの制度を紹介し、投票日でなくても投票できることを説明した。

 また、自分の考えに近い政党や候補者が選べるインターネットサイトや選挙公報など、候補者の政策や経歴などの情報を集め方についても触れ、「若い人が投票に行けば、候補者も若い人に向けた政策を考えるようになり、若い人にとっても住みやすい地域になる」と投票を呼びかけた。

 橋本胡太郎さん(17)は「あまり選挙に興味がなかったが、投票できるんだという実感がわいてきた。投票に行こうと思う」と話していた。

【 2016年02月04日 11時53分 】

「立体怪談」に児童夢中 人間国宝・一龍斎貞水さんら講談

2016-02-07 10:46:15 | 習 learn
 講談を通して日本の伝統芸能を学ぶ授業が2日、京都府大山崎町円明寺の第二大山崎小であった。同小の児童約270人が人間国宝の講談師、一龍斎貞水さんらの口演を鑑賞した。

 一流の文化芸術に触れてもらい、子どもたちの感性を養おうと、文化庁が行っている。

 まずは紙切り芸人の林家正楽さんが登場した。軽妙な語りとともに、動物などを切り抜いていくと、会場から「すごい」と歓声が上がった。続いて一龍斎貞友さんが講談「越之海勇蔵」を披露。アニメの声優も務める貞友さんの多彩な声色に、児童らが楽しそうに聞き入っていた。

 最後に貞水さんが、照明や音響を用いる「立体怪談」で「耳なし芳一」を熱演。暗夜に響く琵琶の音色や抑制の効いた話術に引き込まれ、友人と手を握り合いながら聞き入る児童の姿も見られた。

 授業の冒頭には、前もって稽古を積んだ4~6年生の代表が「三方ケ原の戦い」などを元気よくそらんじ、大きな拍手が送られた。

【 2016年02月03日 09時50分 】

お年寄り「十八番」披露 京都・長岡京の老人クラブ

2016-02-07 10:41:59 | 護 help
 お年寄りが自慢ののどを競い合う「お楽しみカラオケ大会」が1日、京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センターきりしま苑で開かれた。参加者33人が、それぞれの「十八番」を披露した。

 地域の高齢者が気軽に交流を深められる場をつくろうと、市老人クラブ連合会の長岡第三中校区会長会が初めて開いた。

 参加者はステージに上がると、マイクを片手に「アメリカ橋」や「浪曲子守唄」などの歌謡曲を熱唱した。拳を握りしめ、振り付きで歌う人もおり、同苑のデイサービス利用者ら多くの人が耳を傾け、大きな拍手を送っていた。

【 2016年02月02日 11時15分 】

「議長役上手にできた」 京都・長岡京で親子体験ツアー

2016-02-07 10:38:11 | 習 learn
 親子で議会の仕組みや議員の仕事について学ぶ「親子議場体験ツアー」が31日、京都府長岡京市開田1丁目の市議会議事堂で開かれた。市内の小学4~6年の児童と保護者が、議員などにふんして委員会や本会議の議事を模擬体験した。

 ツアーは、議会を身近に感じ、重要性を理解してもらおうと、市議会が初めて実施した。この日は12組の親子が参加した。

 まず、議会の役割などについて説明を受けた後、児童たちはそれぞれ議員や市長、教育長などの役となり、架空の長岡小学校建て替え工事について、文教厚生常任委員会を開いて審議した。

 台本に従って「建て替えをするという判断をした基準やルールはあるんですか」「工事中の安全対策は考えていますか」など、実際の委員会さながらに質疑を繰り広げた。保護者も同様に、予算審査常任委員会を開いて、建て替え工事の補正予算案について質疑した。

 引き続き行われた本会議では、委員長役の子どもが審査報告、議員役の子どもが賛成討論をした後、採決を行い、議案を可決した。

 議長役を務めた長岡第五小5年の加藤晴也君(10)=同市梅が丘3丁目=は「緊張せず議長役ができた。議会は奥が深く、将来議員になってみたい」と話した。

【 2016年02月01日 13時31分 】