中世に灯明用の油販売で栄えた離宮八幡宮(京都府大山崎町大山崎)の春の行事「日使頭祭(ひのとさい)」と「春のえごまフェスタ2016」が9日、同神社で営まれる。今回は初めて奈良県安堵町の伝統の技「灯芯ひき」を使って、大山崎町のエゴマ油で火をともす実演が行われる。
安堵町では、江戸時代中期から低湿地の水はけの悪さを生かした灯芯用のイグサ栽培が盛んで、灯芯の一大産地として知られるようになった。地域住民らでつくる灯芯保存会が普及活動に取り組み、手掛けた灯芯を東大寺や春日大社、薬師寺などに奉納している。その技術は町指定文化財の第1号にもなった。
当日は大山崎町で栽培したエゴマの実を使い、搾油機の復元模型で油を搾る。灯芯保存会のメンバーらがイグサの表皮を裂き、取り出した「ズイ」の部分に油を染み込ませて灯芯にし、火を付けて奉納する。同祭を主催する「大山崎町の歴史・文化遺産を活(い)かした地域活性化実行委員会」は「由緒ある伝統産業のコラボレーション。ぜひ見に来てほしい」としている。
同祭は午前11時から、同フェスタは神事終了後に開かれる。午後0時半と1時半には灯芯ひきの体験(参加費100円)のほか、エゴマを材料にした飲食物の販売もある。問い合わせは同実行委ファクス075(956)0223。
【 2016年04月08日 11時00分 】
安堵町では、江戸時代中期から低湿地の水はけの悪さを生かした灯芯用のイグサ栽培が盛んで、灯芯の一大産地として知られるようになった。地域住民らでつくる灯芯保存会が普及活動に取り組み、手掛けた灯芯を東大寺や春日大社、薬師寺などに奉納している。その技術は町指定文化財の第1号にもなった。
当日は大山崎町で栽培したエゴマの実を使い、搾油機の復元模型で油を搾る。灯芯保存会のメンバーらがイグサの表皮を裂き、取り出した「ズイ」の部分に油を染み込ませて灯芯にし、火を付けて奉納する。同祭を主催する「大山崎町の歴史・文化遺産を活(い)かした地域活性化実行委員会」は「由緒ある伝統産業のコラボレーション。ぜひ見に来てほしい」としている。
同祭は午前11時から、同フェスタは神事終了後に開かれる。午後0時半と1時半には灯芯ひきの体験(参加費100円)のほか、エゴマを材料にした飲食物の販売もある。問い合わせは同実行委ファクス075(956)0223。
【 2016年04月08日 11時00分 】