伝統の技、炎のコラボ 京都・大山崎で9日に日使頭祭

2016-04-10 09:33:33 | 歴 history
 中世に灯明用の油販売で栄えた離宮八幡宮(京都府大山崎町大山崎)の春の行事「日使頭祭(ひのとさい)」と「春のえごまフェスタ2016」が9日、同神社で営まれる。今回は初めて奈良県安堵町の伝統の技「灯芯ひき」を使って、大山崎町のエゴマ油で火をともす実演が行われる。

 安堵町では、江戸時代中期から低湿地の水はけの悪さを生かした灯芯用のイグサ栽培が盛んで、灯芯の一大産地として知られるようになった。地域住民らでつくる灯芯保存会が普及活動に取り組み、手掛けた灯芯を東大寺や春日大社、薬師寺などに奉納している。その技術は町指定文化財の第1号にもなった。

 当日は大山崎町で栽培したエゴマの実を使い、搾油機の復元模型で油を搾る。灯芯保存会のメンバーらがイグサの表皮を裂き、取り出した「ズイ」の部分に油を染み込ませて灯芯にし、火を付けて奉納する。同祭を主催する「大山崎町の歴史・文化遺産を活(い)かした地域活性化実行委員会」は「由緒ある伝統産業のコラボレーション。ぜひ見に来てほしい」としている。

 同祭は午前11時から、同フェスタは神事終了後に開かれる。午後0時半と1時半には灯芯ひきの体験(参加費100円)のほか、エゴマを材料にした飲食物の販売もある。問い合わせは同実行委ファクス075(956)0223。

【 2016年04月08日 11時00分 】

女性好みの京都・大山崎 るるぶ特別編集

2016-04-10 09:24:05 | 創 creation
 若い女性をターゲットに、京都府大山崎町の魅力を紹介する観光情報誌「るるぶ特別編集 京都大山崎町」がこのほど発行された。町内の名所や天王山ハイキングコース、グルメ情報などを華やかなレイアウトで紹介している。

 町が観光ガイドブック「るるぶ」と協力して作成した。7ページで、女性のかばんにも入りやすいよう、通常のガイドブックよりも小さくした。表紙には全国的に知名度のあるアサヒビール大山崎山荘美術館を使った。

 「京の玄関口でキラリと光る町 大山崎」と銘打ったページでは阪急大山崎駅、JR山崎駅の前にある離宮八幡宮や妙喜庵、聴竹居などを掲載。ハイキングコースは、宝積寺や禁門の変で自刃した藩士らをまつる十七烈士の墓、酒解神社などを巡る片道約1時間のルートを紹介している。

 このほか、100年以上前の旅籠(はたご)を起源とする旅館や古民家を改装したカフェ、雑貨屋、パン屋など女性好みのスポットも載っている。

 3万部作成。ふるさとセンターやJR京都駅構内の観光案内所「京なび」などで手に入る。今後は京都市内のホテルなどに置くことを検討している。

【 2016年04月07日 11時45分 】

昭和のエコ住宅で新緑感じて 30日に京都・大山崎

2016-04-10 09:20:34 | 会 party
 昭和初期に建てられ、エコ住宅の先駆けとして知られる京都府大山崎町大山崎の聴竹居(ちょうちくきょ)で30日、「新緑をめでる会2016」が開かれる。

 聴竹居は1928(昭和3)年に、建築家の藤井厚二氏が建てた「環境共生」型の実験住宅。普段は事前予約が必要だが、管理ボランティア「聴竹居倶楽部(くらぶ)」が毎年春と秋、一般に公開している。

 カエデなどの新緑が美しい庭園が無料で公開されるほか、同倶楽部のスタッフたちが、建物の歴史や趣向を凝らした内部をガイドする。

 入場料500円。午前10時~午後3時(最終入場は午後2時半)。事前申し込み不要で、当日の先着順に受け付ける。問い合わせは同倶楽部事務局の荻野さん携帯電話080(6117)7510へ。

【 2016年04月06日 10時26分 】

動く!段ボールおもちゃ 京都・向日の男性が作製

2016-04-10 09:16:49 | 創 creation
 京都府向日市物集女町の男性が、段ボールで乗り物や動物などを作り、地元の幼稚園や知人に配っている。実物さながらに可動するはしご車やショベルカーなど、段ボールとは思えない本格的な作品ぞろいで、子どもたちから人気を集めている。

 三品忠弘さん(75)は長年、大手重工メーカーで機械の組み立てに従事していた。退職した8年前、孫の山本紅葉さん(9)に喜んでもらおうと、段ボールで「機関車トーマス」を作ったことがきっかけで制作を始め、これまでに数百個の作品を手掛けた。

 子どもたちに手にとって遊んでもらいたいと、乗り物はいずれも可動式のタイヤ付きにした。はしご車では、大きさの違う段ボールをつなぎ合わせ、はしごが最大約80センチまで延ばせるようにした。ショベルカーはシャベル部分や車体の上部を動かせるようにしたほか、キャタピラーを付けた。乗り物のほか、ゾウやワニ、恐竜なども作った。

 段ボールは近所のスーパーなどで調達し、タイヤなどに使う筒は反物用の芯を、タイヤ同士をつなぐシャフトは100円ショップで購入した竹ひごを使用。「原価が高いと、もらう人が気兼ねする。壊してもいいつもりで遊んでほしいので」と優しいこだわりを見せる。

 昨秋、地元の幼稚園のチャリティーバザーに作品を出品したところ、たちまち売り切れたという。孫の紅葉さんと清夏さん(6)は「かたつむりがかわいくて一番好き」と笑顔で話していた。

 三品さんは「作るのは楽しいし、たくさんの人に喜んでもらえるので一石二鳥。これからも制作を続けたい」と意気込んでいる。

【 2016年04月05日 09時56分 】

満開の桜の下、完成祝う 京都・長岡京、こがねが丘ホタル公園

2016-04-04 11:54:29 | 式 celemony
 京都府長岡京市高台1丁目の「こがねが丘ホタル公園」の完成式が3日、開かれた。地域住民ら約100人が、新たな憩いの場のオープンを祝った。

 市が京都縦貫自動車道の高架下に整備した。計約5800平方メートルのうち、メインの多目的広場は約2700平方メートルで、子どもたちがボールを使って遊べる広さを確保し、バスケットボールのゴールを2台設置した。ジャングルジムなどが並ぶ遊戯広場や築山もある。夏には、近くの小川でゲンジボタルが舞う光景が楽しめるという。

 敷地内の桜は満開となり、式典では中小路健吾市長が「子どもたちの笑い声が響く公園であり続けてほしい」とあいさつ。関係者がテープカットを行うと、早速、子どもたちが遊具で遊んだり、サッカーを楽しんだりしていた。

 こがねが丘自治会長谷口雄一さん(71)は「子どもからお年寄りまでさまざまな人たちが交流する場になってほしい」と、期待を込めた

【 2016年04月04日 10時30分 】

桜めでまつり満喫 京都・向日神社

2016-04-04 11:52:47 | 祭 carnival
 京都府向日市の春の恒例イベント「桜まつり」が2日、同市向日町の向日神社で始まった。親子連れらが桜をめでながら、ステージ発表や模擬店を楽しんだ。

 同神社は花見の名所として知られており、市商工会が1978年から毎年桜まつりを開催している。

 境内にある舞楽殿で行われたステージ発表では、京都女子大落語研究会の学生が司会を務め、市民グループがフラダンスやジャグリング、琴演奏などを披露した。

 向陽高(同市上植野町)吹奏楽部は、人気グループ・関ジャニ∞の「がむしゃら行進曲」や美空ひばりさんの「川の流れのように」などを演奏。聴衆の手拍子を誘うなど会場を盛り上げていた。

 境内と参道には模擬店が並び、市商工会女性部によるタケノコの天ぷらには長蛇の列ができていた。両親と訪れた小出奈瑞菜ちゃん(5)=京都市西京区=は「桜がきれいだし、天ぷらもおいしかった」と笑顔で話していた。桜まつりは3日も催される。

【 2016年04月03日 10時45分 】

勝竜寺城の夜桜ライトアップ 京都・長岡京

2016-04-04 11:50:58 | 木 plants
 サクラの季節を迎え、京都府長岡京市は勝竜寺城公園(同市勝竜寺)でライトアップを行っている。園内のサクラは五分咲きといったところ。2日と3日は開園時間を午後8時まで延長する。

 昨年に続いて2度目。通常、公園は午後6時で閉園されるが、園内のサクラが見頃となる時季の土曜、日曜日は閉園時間を延長。市が公園周辺に照明灯を設置し、午後6時ごろから8時まで点灯させて園内で夜桜を楽しめるようにしている。

 今年は園内の照明を増やし、より明るい雰囲気の中で春の風情を満喫できるようにした。

 入場無料。園内で飲食はできない。ライトアップは3日まで。

【 2016年04月02日 10時36分 】

地震で倒壊恐れ、市民会館を休館 京都・向日、再開未定

2016-04-04 11:49:06 | 災 disaster
 京都府向日市は31日、市民会館・中央公民館(同市寺戸町)を4月1日から休館する方針を決めた。大規模地震で倒壊する恐れが高いためで、再開時期は未定。今後、建て替えや耐震補強を含めた対策を検討する。

 同館は鉄筋コンクリート造りの4階建てで、1972年11月に建設された。市が昨年7月から耐震診断を実施したところ、今年2月初旬に委託業者から「非常に悪いIs値(耐震指標)になる可能性がある」と報告があった。

 この日、正式な診断結果の報告を受け、ホールがある2階部分でIs値が0・18と、「震度6~7の地震で倒壊、または崩壊する危険性が高い」とされる0・3未満であることが判明した。

 市は2月10日から4月以降の利用受け付けを停止しており、希望者には各公民館やコミュニティーセンター、向日町会館などの代替施設を紹介している。

 市は1日にホームページ上で休館を報告する。市総務部は「大変残念だが、市民の安全を最優先に考えた」としている。

■市民から戸惑い、不安の声

 長年、市民の多彩な文化活動の拠点となっていた向日市民会館・中央公民館。2014年度は延べ約6万人が利用し、成人式や敬老会など全市的なイベントの舞台にもなっている。休館の決定に、利用者からは「今後はどこで活動すれば…」と戸惑う声も出ている。

 「結成35周年を記念したコンサートを開きたいと思っていたのに」。コーラスグループの代表を務める新木本真二さん(78)=同市上植野町=は肩を落とした。

 休館のうわさを聞き、代替施設を探しているがまだ見つかっていないという。「安全面を考えれば仕方ないが、市民にとっては必要な施設。今後も残してほしい」と願う。

 一方、よく同館を利用するという近くの女性(67)は「休館は急すぎる。もう少し丁寧に説明してほしかった。市民活動の衰退につながらなければいいが」と不安げだ。

 公共施設の老朽化は全国的に問題になっており、亀岡市でも2015年から亀岡会館を休館している。ただ、向日市には亀岡市の「ガレリアかめおか」のような大規模な代替施設はない。

 今年の敬老会は会場を市民体育館(同市森本町)に移す予定だが、成人式の開催場所は決まっていない。市民団体の中にはやむなく、長岡京市の施設で行事の開催を決めたところもある。

 市は今後、建て替えや耐震補強を含めて検討するとしている。厳しい財政状況であっても、市民活動を支える拠点は不可欠だ。早急な対策が求められる。

【 2016年04月01日 11時00分 】

不要な竹、肥料で再利用 京都、タケノコ農家の悩み解消

2016-04-04 11:47:01 | 木 plants
 JA京都中央(京都府長岡京市開田4丁目)や乙訓2市1町などでつくる「竹の再利用ネットワーク」が、間引きなどで生じた不要な竹を破砕し、粉末やチップにして肥料などに再利用する取り組みを進めている。乙訓特産のタケノコだけでなく親竹も有効活用し、環境保全につなげようという試みで、タケノコ農家も「処分に困っていたのでありがたい」と歓迎している。

 農家は良質なタケノコを生産するため、7年経過して古くなった親竹を伐採し、不要な竹は腐らせてから廃棄したり、野焼きしたりしている。事前に消防署への届け出が要るなど手間がかかるため、竹の処分はタケノコ農家の悩みの種になっている。

 竹の再利用の取り組みは、同ネットワークが2014年から始めた。同市今里の乙訓ライスセンターで竹を買い取り、専用の機械で破砕する。価格は軽トラックなど車1台につき250円。搬送された竹は14年の33トンから昨年は45トンに増え、活動が浸透しつつある。

 同市井ノ内に竹やぶを持つ井之内日出夫さんは「野焼きするにも消防署に連絡しなければならず、火災が発生する危険性もある。大変ありがたい」と喜ぶ。

 同ネットワークは今後、竹の粉末は農業用肥料、チップは除草剤として販売を始める。粉末については昨年11月の長岡京市農業祭で市民らに無料配布したり、チップを市産業文化会館(開田3丁目)の植え込みにまいたりした。

 JA京都中央経済部の道尾利之次長は「出口(販路)をどう確保するかが大きな課題。今後も竹の特性を生かした活用策を考えていきたい」と話している。

【 2016年03月31日 10時25分 】

認知症徘徊、納得するまで一緒に 吉本芸人、寸劇で接し方

2016-04-04 11:44:32 | 護 help
 吉本興業の若手芸人を招き、認知症についての理解を深める講座が29日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。芸人たちは寸劇を通じ、どのような病気なのか、周囲の人は患者に対してどのように接したらいいのかなどを分かりやすく伝えた。

 市が2月から近距離無線通信「ブルートゥース」を活用して行方不明になった認知症の人を捜す取り組みを始めたことを踏まえ、長岡記念財団オレンジルーム(認知症対策推進室)と共に開いた。ブルートゥースタグの電波を受信するアプリをインストールしたスマートフォンを使い、捜索に協力する市民「ぶじかえる応援団員」を増やすことが狙い。

 講座では、食後すぐに食事をしたがる人に対しては話題を変えたり、徘徊(はいかい)している人を発見した時には本人が納得するまで一緒にいてあげたりするなど、認知症の人への接し方を紹介。やってはいけない対応にも触れながら寸劇を披露し、集まった約150人の市民が見入った。

【 2016年03月30日 10時33分 】

待機児童増、保育所定員拡大も追いつかず 京都・向日など

2016-04-04 11:40:25 | 護 help
 全国的に待機児童の増加が問題になる中、京都府向日市と長岡京市で、新年度に待機児童が発生する見通しとなった。両市は市立保育所の改修による定員拡大や民間保育施設の誘致などに取り組んでいるが、住宅開発に伴う子育て世帯の流入や共働き家庭が増えるスピードが上回った。仕事と育児のはざまで悩む親をどう支えるかは、個別支援にとどまらず、まち全体ひいては国の少子化を食い止める手だてでもある。国や地方自治体には基盤整備を含めたあらゆる対策が求められる。

 4月1日現在の国基準に照らした待機児童は、向日市では6人の見込みで、年度当初では14年ぶりの発生となる。長岡京市はまだ集計できていないが、市は府内の市町村で唯一待機児童が発生した昨年の6人を上回るとみている。

 親が希望の施設以外は入所を拒否するなど、国基準に当てはまらない潜在的な待機児童を含めると向日市は14人、長岡京市は最低でも64人となる見通しだ。

 なぜ、待機児童が生じるのか。向日市は、市北部地域の住宅開発による子育て世代の流入が主因とみている。一方、長岡京市でも東部地域を中心に住宅開発が進むが、就学前児童数の推移に大きな変化はないといい、市こども福祉課は「共働きの増加などで入園を希望する家庭が増えているため」と分析する。

 保育施設にはそれぞれ定員が設けられているが、保育士の数や保育面積に応じて弾力的に定員超過が認められている。例えば、入所申し込み数が1988年以降で最多となった大山崎町は、待機児童をゼロにするため、三つある町立保育所の定員に占める入所児童の割合を昨年の平均112%から126%に拡大して対応した。

 だが、両市では保育ニーズの高い0~2歳を中心に、すでに定員を目いっぱい拡大した状態だ。長岡京市は認可外保育施設が三つあり、やや空きがあるものの、向日市は認可外施設が一つしかなく、受け入れる余裕がないという。

【 2016年03月29日 10時46分 】