京都府長岡京市奥海印寺谷田地区の住民が、犬の散歩中に独居のお年寄り宅を見回る「わんわんパトロール隊」を結成し、孤立防止に努めている。昨年には、自宅で倒れていた高齢者を犬が発見するお手柄もあった。発足から6年、高齢住民への気配りに対して、市老人クラブ連合会(市老連)が隊の活動を高く評価している。
同パトロール隊は、地域で散見された高齢者の孤独死や窃盗被害、犬のふん害などをなくそうと2010年9月に結成。犬を飼っている住民に入隊してもらい、散歩中に独居老人宅の前を通る時、ポストに新聞や郵便物がたまっていないかなどを確認してもらう。不審者のチェックやごみ拾いを行うほか、専門の講師を招いて犬のしつけ教室も定期的に開催している。
当初は30世帯で発足し、現在は25世帯ほどが参加している。新たに犬を飼い始めた世帯もあり、入隊を促している。
昨年1月の夜には1人暮らしの高齢女性が自宅玄関で転び、出血状態で倒れているのを巡回中の隊員の飼い犬が知らせ、隊員が119番で救助した。隊長の衣川幸夫さん(77)は「寒い日だったので気づかなければ凍死していたかもしれない」と振り返る。
また、犬の散歩中にふんを片付けない飼い主に注意したり、不法投棄されたごみを見つけて整理したりした事例もある。
市老連は、高齢者の見守り活動を評価し、全国老人クラブ連合会が各地の熱心な活動に贈る「活動賞」にこのほど推薦した。衣川さんは「光栄なこと。隊員を増やし、これからも高齢者の見守りと地域の安全確保に努めたい」と、意欲を見せる。
【 2016年06月11日 11時12分 】
同パトロール隊は、地域で散見された高齢者の孤独死や窃盗被害、犬のふん害などをなくそうと2010年9月に結成。犬を飼っている住民に入隊してもらい、散歩中に独居老人宅の前を通る時、ポストに新聞や郵便物がたまっていないかなどを確認してもらう。不審者のチェックやごみ拾いを行うほか、専門の講師を招いて犬のしつけ教室も定期的に開催している。
当初は30世帯で発足し、現在は25世帯ほどが参加している。新たに犬を飼い始めた世帯もあり、入隊を促している。
昨年1月の夜には1人暮らしの高齢女性が自宅玄関で転び、出血状態で倒れているのを巡回中の隊員の飼い犬が知らせ、隊員が119番で救助した。隊長の衣川幸夫さん(77)は「寒い日だったので気づかなければ凍死していたかもしれない」と振り返る。
また、犬の散歩中にふんを片付けない飼い主に注意したり、不法投棄されたごみを見つけて整理したりした事例もある。
市老連は、高齢者の見守り活動を評価し、全国老人クラブ連合会が各地の熱心な活動に贈る「活動賞」にこのほど推薦した。衣川さんは「光栄なこと。隊員を増やし、これからも高齢者の見守りと地域の安全確保に努めたい」と、意欲を見せる。
【 2016年06月11日 11時12分 】