男性の育児参加 「夫婦の話し合い大切」 京都・向日で講演会

2016-07-03 15:37:34 | 会 party
 男性の育児参加について考える講演会「パートナーでシェアする家事と育児」がこのほど、京都府向日市寺戸町の寺戸公民館で開かれた。参加者約20人が講演を通して、夫婦関係を悪化させず、楽しく子育てに取り組む方法を学んだ。

 NPO法人「ファザーリング・ジャパン関西」(兵庫県宝塚市)事務局長の島津聖さん(34)は、男性の育児時間が関西では短い傾向にある一方、男性の育児参加への意欲は年々高まっていると指摘。「『できない』と決めつけるのではなく、夫婦で話し合い、理想と現実のバランスを保ちながらできることからやってほしい」と強調した。

 また、夫婦関係の悪化を防ぐため、家事を「手伝う」のではなく「一緒にやる」と言葉を工夫することや、「最近どう?」などと現状を話し合う機会を設けることの大切さを述べた。

【 2016年06月30日 10時22分 】

拡大竹林、侵食防げ 京都・長岡京、伐採、整備に注力

2016-07-03 15:35:36 | 木 plants
 人の管理を離れた放置竹林が雑木林や人工林を侵食していく「拡大竹林」が、京都府長岡京市西部の西山で広がっている。放っておけば、豊かな自然をたたえる西山の風景を一変させかねない。市は、昨年度からタケの伐採に乗り出すなどして、拡大竹林の整備に本腰を入れている。

 市内には、特産のタケノコを栽培する畑など、山麓部を中心に竹林が広がっている。近年、タケノコ栽培農家の後継者不足や土地所有者の高齢化などで放置竹林が増え、タケが増殖する要因となっている。

 問題となっている品種は、主にモウソウチク、マダケ、ハチクの3種類。いずれも成長力が非常に強く、数カ月で20メートル前後まで伸びる。大きくなるために広い空間や光を必要としないこともあり、うっそうとした竹林が際限なく広がり、他の植生を衰退させ、生物多様性にも影響を及ぼしてしまう。

 昨年、市西山森林整備推進協議会が設立10周年を迎え、今後の活動指針となる整備構想の改訂版を出した。その中の最優先課題として放置竹林の拡大阻止を挙げ、森林所有者の同意を得て、市が竹林の最前線でタケの伐採を始めた。

 本年度からは、府が導入した森林環境税を財源とする交付金も使って整備を進める。この時期になると昨年伐採した最前線に若いタケが生えるたため、市内の業者に委託して伐採を再開。今後もこまめな伐採と管理を続ける。

 1983年と2012年の航空写真を基にした市の推計で、竹林は1年間に1メートル前後の幅で拡大するとみられる。あくまでも参考値だが、市農林振興課は「放置すれば拡大は加速することも予想される。これ以上の広がりを食い止め、西山の自然を守りたい」としている。

【 2016年06月28日 09時55分 】

被災地教訓、減災に生かせ 京都・長岡京の自主防災会20年

2016-07-03 15:33:44 | 災 disaster
 京都府長岡京市の柴の里自治会は26日、運営する自主防災会の設立20周年記念講演会を自治会館で開いた。住民ら約40人が、熊本地震や東日本大震災の被災地でボランティアや救助活動に携わった人の体験談を聞き、防災に向け気持ちを引き締めた。

 市災害ボランティアセンターの西野美穂センター長と、長岡京消防署警備第3課の吉岡雅樹救助隊長が講演した。

 西野センター長は5月上旬に熊本県西原村を訪問した。講演では写真を交えながら現地での活動内容を説明した。倒壊の恐れが高い家屋には診断士が赤い紙を貼り、ボランティアは立ち入り禁止だったとして、「住民が家の中から荷物を運び出すのを手伝えなかったのがもどかしかった」と振り返った。

 吉岡隊長は、東日本大震災発生直後に宮城県南三陸町に派遣された。津波で壊滅的な被害を受けた町を写真で示しながら「被害があまりに大きく、生存者を救助できなかったことが悔しかった」と明かした。熊本地震直後にも熊本市などに赴き、雨を心配する高齢者のため屋根にシートを張ったエピソードなどを紹介した。

 柴の里自主防災会は、1995年の阪神大震災後、住民による防災組織の大切さが全国的に認識されたことを受け、96年8月に乙訓地域で初めて設立された。吉岡洋会長は「少子高齢化が進む中、時代に合った防災を考え続けたい」と話した。

【 2016年06月27日 10時35分 】