古代人も自分らしさ演出 京都でファッション考察

2018-06-17 06:14:07 | 習 learn

 「古代のファッション-服飾からみた古代の都・長岡京-」と題した講演会が3日、京都府向日市寺戸町の市文化資料館であり、参加者が古代の人々の暮らしに思いをはせた。

 長岡京の中心部がある街を広く知ってもらおうと企画。向日市まつりで時代行列衣装を手掛ける山口千代子さんが講師を務め、約40人が参加した。

 山口さんは、長岡京期の制作とされる薬師寺(奈良市)の神像などを基に、長岡京の人々が着ていたとみられる衣装を分析。奈良時代と比較し、ベストに似た「背子(はいし)」の裾を、巻きスカートの「裳(も)」から出すようになったり、背子の襟がなくなったりしたと考えられると説明した。

 身分によって着用するものが厳しく制限されていた奈良時代、衣装の乱れを戒める詔がたびたび出されており「当時の人々も、決まりの中で自分らしさを演出しようとファッションを楽しんでいた」と話した。

 古代の髪形に関する研修会もあり、参加者が熱心に耳を傾けていた。

【 2018年06月04日 10時29分 】


火災発生時は「お・し・て」 京都の消防、標語をシールに

2018-06-17 06:11:56 | 災 disaster

 火災発生時の行動と対応を標語とイラストで分かりやすく伝えるシールを京都府の乙訓消防組合が作った。標語は長岡京消防署員が考え、昨年の全国意見発表会で最優秀賞に選ばれた「お・し・て119」。今後、同組合のホームページで公開し、広く利活用してもらう計画もある。担当者は「身近な場所に貼り、万一の際にシールを見て適切に行動してもらえれば」と期待する。

 標語お・し・て119は「お」(大声で叫ぶ)、「し」(消火器を使う)、「て」(天井まで火が大きくなったら逃げる)の冒頭文字と消防通報ダイヤル119番をつなげた。同署員の上羽勝さんが向日消防署勤務時代に考案した。

 標語は同発表会以降、使われていなかったが、消防本部予防課の井口まどかさんが「このままではもったいない。広めたい」と考え、火災時に取るべき行動が分かりやすいイラストでデザインした。この図案を基に乙訓防火・危険物安全協会(事務局・同課)がシールと横断幕を製作し、訓練用消火器とともに同組合に寄贈した。

 シールは名刺サイズで2千枚作った。消火器や回覧板などに貼ることができる。協会加盟の事業所に配られたほか、残る約900枚は今後、防火イベントなどで配布する予定。

 同組合は今後、ホームページでのデザインの公開・活用も検討している。井口さんは「全国に標語が広がり、住民の防火意識の向上につながってほしい」と話している。

【 2018年06月03日 15時30分 】


遷都1500年、弟国宮の謎迫る 京都・長岡京でシンポ

2018-06-17 06:08:30 | 習 learn

 継体天皇が営んだ弟国宮(おとくにのみや)が京田辺市の筒城宮(つつきのみや)から遷都されて1500年を記念したシンポジウムが2日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。講演やパネル討論で、専門家らが今なお謎の多い弟国宮の実像に迫った。

 長岡京市などの主催。会場には考古学ファンら約400人が訪れ、事前に用意した椅子やパンフレットが足りないほどの盛況ぶりとなった。

 基調講演では、日本古代史が専門の井上満郎・京都産業大名誉教授は、弟国宮の国際性について解説した。琵琶湖のある近江出身の継体天皇は、日本海を通じてアジアとの交流があった北陸地方で育ち、即位から弟国宮遷都まで淀川水系沿いに都を置いたことから、「弟国宮は、環日本海文化圏でつながった東アジアネットワークの中に位置付けられる」と述べた。また、小田桐淳・市埋蔵文化財センター理事は、弟国宮の詳細な位置について、発掘調査の結果などから長岡京市井ノ内付近にあった可能性が高いことを指摘した。

 NHKの人気番組「ブラタモリ」の案内人を務める梅林秀行さんと中小路健吾・長岡京市長も加わったパネル討論では、梅林さんが、断層の集積地でもある現長岡京市は緑のある斜面や高台が多く、弟国宮の設置にも適していたのではないか、などと推察した。

 会場に隣接したバンビオ広場公園では35ブースが出店した青空市も開かれた。訪れた家族連れが、雑貨や菓子を買い求めたり、埴輪(はにわ)作りや火おこし体験などを楽しんでいた。

 

【 2018年06月03日 09時30分 】


宇治茶の名声を次代に 宇治上神社で献茶祭

2018-06-03 10:09:26 | 祭 carnival

 宇治茶の新茶を奉納する献茶祭が1日、京都府宇治市宇治の宇治上神社で厳かに催された。茶業関係者ら24人が収穫に感謝するとともに、茶業界や茶道の一層の発展を祈願した。

 拝殿で行われた神事では、煎茶道瑞芳菴(ずいほうあん)流の大田和博仙家元が、境内に湧く宇治七名水の一つ「桐原水」を用いてゆったりと煎茶を入れ、宮村徹宮司が本殿にささげた。続いて、主催する宇治上神社献茶奉賛会の辻俊宏副会長が「お茶は国内だけでなく海外でも高い評価を受けている。宇治茶の名声を子孫代々に伝えることが私たちの使命」と祭文を読み上げた。

 献茶祭は、宇治上神社が世界遺産に登録されたのを機に、1996年に始まった。

【 2018年06月02日 16時35分 】


特技で目指せ「天下人」 京都で17日「大山崎決戦祭り」

2018-06-03 10:06:09 | イベント

 羽柴秀吉と明智光秀が戦った山崎合戦にちなみ、「天下取り」をテーマにした「大山崎天下取り決戦祭り(大天決祭)」が17日、京都府大山崎町円明寺の天王山夢ほたる公園で開かれる。町ゆかりの人がステージで特技を披露する「目指せ!天下人」など多彩な行事を企画。NHK大河ドラマの主人公に光秀が決まったこともあり、関係者は天下分け目の地PRへ意気込む。

 今回初めて催す「目指せ!天下人」は、ダンスや漫才、剣舞など参加者が自慢できることや特技を発表し、来場者投票で「天下人」を決める。当日の飛び込み枠もある。

 メイン行事は昨年に引き続き、合戦を体感できる「チャンバラ合戦―戦IKUSA―」。参加者が「NEO山崎合戦」と題し、秀吉軍と光秀軍に分かれスポンジ製の刀で戦う。3部あり、定員は各回100人。町商工会ホームページから「戦IKUSA」のサイトへアクセスして申し込む。定員に達しなかった場合、当日受け付けを行う。

 このほか、大山崎町観光PR大使となったロックバンド「LOCAL CONNECT」の町出身メンバーによるステージパフォーマンスもある。会場には飲食ブースも並ぶ。

 大山崎町と町商工会の主催。同会の西山正人事務局長は「光秀の大河ドラマが決まり、勢いがある。多くの人に参加、交流してもらい、天下分け目の地について知ってもらえれば」と話している。

 大天決祭は午前10時~午後3時半。雨天決行。問い合わせや詳細は町商工会075(956)4600。

【 2018年06月02日 11時26分 】


県祭合わせ「響け!ユーフォ」イベント 京都・宇治、写真投稿も

2018-06-03 10:02:59 | 賞 prize

 京都府宇治市は5、6日に同市で催される県(あがた)祭に合わせ、同祭が描かれているアニメ「響け!ユーフォニアム」の関連イベントやパネル展示を行う。

 「宇治観光ユーフォトグラム」と銘打ったイベントは1~4日にあり、参加者2500人(先着)に今春公開のシリーズ最新作映画「リズと青い鳥」のシールを配る。シールがもらえる条件は、京阪電気鉄道などのデジタルスタンプラリーで入手できるアニメ主人公のAR(拡張現実)と、県神社を含む3カ所のいずれかで撮影し、自身の写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿する。「#(ハッシュタグ)」を二つ付け、それぞれに「ユーフォトグラム」と撮影場所名を書く。また、市観光協会の公式インスタグラムをフォローする。シールは市観光センターで1人1枚配布する(午前9時~午後4時)。

 このほか、主人公と同級生を描いたパネルを今年もアニメゆかりの大吉山に設置する。5日午前10時~午後4時は同山展望台、午後5~9時は同山登山口に置く。市商工観光課0774(20)8724。

【 2018年06月01日 09時44分 】


弟国宮遷都1500年、歴史のまちPR 2日、京都で催し

2018-06-03 09:59:52 | イベント

 弟国宮が乙訓の地に遷都して1500年の節目を迎え、京都府長岡京市などは6月2日、歴史をひもとく記念シンポジウムと、古墳をモチーフにした雑貨や飲食物などを販売する青空市を、同市神足2丁目のバンビオ1番館とバンビオ広場公園で同時開催する。硬軟交えたメニューで、奥深い歴史が続くまちの魅力をアピールする。

 シンポジウムには、独自の視点でまち歩きの面白みを発信し、NHKの人気番組「ブラタモリ」の名物案内人として知られる「京都高低差崖会崖長」の梅林秀行さんが登場。市内の地形や古代の都市計画の名残が見られる用水路などを下調べ済みといい、「弟国宮から考える長岡京市の魅力」をテーマにパネル討論の一員に加わる。

 また、市文化財保護審議会長を務める井上満郎・京都産業大名誉教授と、弟国宮に関する研究成果を著書にまとめた小田桐淳・市埋蔵文化財センター理事が、それぞれ基調講演する。

 青空市はフランス語で磁石を意味する「UN AIMANT(アンネモー)」と題し、市が事務局の長岡京観光まちづくり協議会が初開催。市内外から出展するブースで、古墳をかたどったアクセサリーやクッキー、焼き豆腐などを販売。実物の埴輪(はにわ)を会場に展示し、火おこしを体験したり、円筒埴輪を作ったりするコーナーも設ける。

 シンポは午後1時から。無料。予約不要で定員300人。市教育委員会生涯学習課075(954)3557。青空市は午前10時~午後4時。市商工観光課075(955)9515。

【 2018年05月31日 16時30分 】


ゆるキャラ、限定御朱印で念仏知って 京都の僧侶取り組み

2018-06-03 09:56:56 | 創 creation

 京都・乙訓地域の魅力を伝え、仏教や伝統に触れてもらおうと長岡京市の僧侶が、オリジナルゆるキャラ「のこ坊」の着ぐるみを製作し、祭りやイベントで活動している。のこ坊と出向く会場では限定の御朱印「ストリート朱印」を授与するなど斬新な取り組みを行う。いずれも僧侶個人が実施するのは珍しく、注目を集めている。

 西山浄土宗の浄光寺(同市井ノ内)の森田隆章住職(32)。南丹市美山町の農家の次男で、42歳で亡くした父の葬儀で僧侶の祖父から「父を弔いなさい」と諭され、僧侶を志した。龍谷大に通いながら同市の寺で修行。2013年3月から現職に就いた。

 のこ坊は、地域の特産品のタケノコと小坊主のハイブリッドで、4月6日生まれの13歳。身長156センチ、体重48キロ。額の白毫(びゃくごう)は長岡京市の「N」を付けるこだわりよう。長岡京ガラシャ祭や他寺院の花まつりなどに参加してパフォーマンスを披露。昨年から「ゆるキャラグランプリ」にもエントリーしている。

 ストリート朱印は一般的な御朱印と異なって「南無阿弥陀仏」の念仏に、その季節と空気、住職の気持ちを書く一点物が基本。すでに千人を超す人に授与して専門書にも取り上げられるなど反響を呼んでいる。

 のこ坊の日記や活動の記録はSNSなど配信する。森田住職は「何でそこまでするのか、との声もありますが、活動を通じてありがとうの感謝の気持ちを込めた念仏を多くの人に聞いてほしい」といい、「この活動で接した方が、乙訓地域に観光客として多数来ていただいています。何よりもうれしく、励みになります」と話した。

【 2018年05月29日 12時02分 】


カジカガエルの鳴き声復活を 京都・井手で放流

2018-06-03 09:25:16 | 水 water

 京都府井手町の住民グループ「カジカガエル保護友の会」がこのほど、1953年の南山城水害によって町内で絶滅したとみられるカジカガエルの復活に向け、同町井手の玉川に南丹市美山町で捕らえたカジカカエルを放流した。

 カジカガエルはシカのような美しい声で鳴くのが特徴で、古くから町の花ヤマブキなどとともに和歌に詠まれている。

 放流は98年から南丹市の協力を得て続けている。小雨の中、会員5人が玉川の上流で約20匹のカエルを放流した。会長の小川俊雄さん(92)は「ここ数年で町内でも鳴き声を聞いたという話をよく聞くようになった。もっと数が増えてほしい」と話した。

【 2018年05月28日 10時30分 】


カラフル公用車「竹の里」PR 京都・乙訓地域に配備

2018-06-03 09:19:58 | 護 help

 「竹の里・乙訓」をイメージした車両1台がこのほど、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎に配備された。府は今後、公用車として活用し、乙訓地域の各種イベントでも展示する。

 車両は、府がメルセデス・ベンツ日本から無償貸与されたコンパクトカー「スマート」2台のうち1台。車体は青竹色を基調とし、府がデザイン費用を負担し、「竹の里・乙訓」の白い字とロゴマークをフロントに、竹林の写真を側面にそれぞれあしらった。

 府山城広域振興局の南且好副局長(乙訓調整監)は「コンパクトカーなので狭い道路の多い乙訓でも活躍できそう。積極的に活用し、竹の里・乙訓の良さを地域から発信したい」と話していた。

【 2018年05月28日 09時20分 】


文化財の住宅、障害者働く飲食店に 京都・長岡京

2018-06-03 09:16:34 | 護 help

 障害者支援に取り組む一般社団法人「暮らしランプ」(向日市)などはこのほど、京都府長岡京市調子1丁目の国登録有形文化財「中野家住宅」で11月、飲食店「なかの邸」を始めると発表した。店スタッフの障害者へ就労支援施設の平均を大幅に上回る工賃を支払うとし、おばんざいや酒の提供で観光の拠点化を目指す。

 江戸末期創建の主屋約190平方メートルのうち、座敷と縁側計約60平方メートルを客間に使う。営業は夜間を予定。地元産野菜を使ったおばんざいや府北部の海産物を用いた茶漬けなどを味わえる。長時間滞在してもらうため、竹箸やコケ玉を作るワークショップも催す。

 就労継続支援B型の施設として同法人が運営。計画では、夜間営業による高収益を見込み、現場で働く障害者10人へ同型施設の平均月額工賃の約2倍に相当する3万円を支払う。将来的に時給単価で最低賃金の水準を目指す、という。

 中野家住宅は長岡京市の所有。法人側で建物や庭を維持管理し、賃料を同市へ支払う。運営には日本財団が約約2400万円を助成する。同法人の森口誠代表理事(34)は「障害者の新たな働き方を提示し、フラットな視点で選ばれる店づくりを目指す」と話した。

【 2018年05月27日 12時30分 】