京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

平安京遺跡 羅生門、東寺、西寺を訪ねて

2015-01-16 05:39:05 | 京都歴史散策


昨日は朝から強い雨が降り続き、日課の散策にでられませんでした。
それで今日は、一昨日の散策の続きを投稿します。

私はかなり前から平安京に興味を持っていました。
一昨日早朝に嵐山にでかけ、家で休憩後に向かったのは安京遺跡です。
平安京の入口だった羅生門と当時の官寺だった東寺と西寺跡地です。

都が京都に移ったのが794年、以来1,200年以上という膨大な時が流れ、
今は当時の遺跡をほとんど街中で見かけることはありません。
特に応仁の乱で京都の街が荒廃しきったことや、火災、権力者による京都改造などで、
失われたものも多いと思います。

平安遷都1,200年事業で精密な平安京の模型が作成されました。
その模型は現在、京都アスニーの1階の「京都市平安京創生館」に展示されています。





平安京模型以外に、鳥羽離宮復元模型、豊楽殿復元模型、法勝寺復元模型、
源氏物語屏風平安京のくらしと文化なども展示されています。
平安京好きにはたまらない場所です。
ちなみに入館は無料です。
素晴らしい模型図を撮影して紹介したいのですが、あいにく撮影禁止です。
仕方がないので、印刷物の写真を利用させてもらいました。

模型図です。
一番下に都への入口、羅生門があります。
羅生門を通ると、都のメインストリート朱雀大路が大内裏まで伸びています。
朱雀大路の広さはなんと84mもあります。





羅生門跡地
朱雀大路は現在の狭くなった千本通りです。
千本通り九条近くに標識が出ています。






児童公園のなかに石碑が立っています。





説明板です。





羅生門の再現模型です。
奈良平城京の朱雀門を思い浮かべてもらえればいいと思います。





模型図で羅生門をくぐりぬけると、朱雀大路の両側に巨大な伽藍があります。
それが東寺と西寺です。
東寺だけは今も当時の様子を残しています。
東寺と西寺は官寺でしたが、東寺は弘法大師弟空海に与えられ、
真言宗の総本山になり、現在も当時の同じ場所に残っています。










朱雀大路挟み東寺と西寺が作られました。
作りは東寺の完全な左右対称です。
東寺は弘法大師に対する庶民信仰の高まりで生き残りましたが、
西寺は律令体制が衰退するなかで衰亡します。
今西寺は跡地だけ残されています。





石碑が立っています。
















再現図










大内裏跡も今は往時の遺構はほとんどありません。
そこには遺跡跡の標識が立っているだけですが、
1,200年前の様子に想いを馳せるのは楽しいものです。