バライチゴの実が成る季節になった。
3~7の羽状複葉で個々の葉は披針形。白い花は大きく、鮮紅色の果実も大きくてよく目立つ。バラ科キイチゴ属。本州、四国、九州の崩壊地や火山砂礫地に生育し、地下茎で群落をつくる。
日本には約50種のキイチゴ類があるといわれるが、これは日本固有種でしかも貴重な遺存種とのこと。平地でよく見るのはクサイチゴだが、羽状複葉であっても個々の葉の形と色、果実の色が明らかに違う。
生食しても美味しくないが、生食に向かない果実ほど、ジャムや果実酒にすると風味豊かな味になるのが、自然の面白いところ。
群生するような場所は、大抵熊が棲息する。採集に夢中になって、熊と鉢合わせしないよう気をつけよう。
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