道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

今も酸性雨

2019年08月24日 | 自然観察

今朝は早くから片付け魔の妻が娘夫婦と山梨県に出張り、数日ぶりに寛いだ時間を過ごしている。
口喧しい人間が居ないと、心も余裕を取り戻して、植物にもメダカにも目が行き届く。ブログの更新にも意欲が湧く。

我が家で代を累ねているアサガオの中に、殊の外酸性雨に弱い種類がある。
雨に当たると色素が抜け、花弁がボロボロになってしまう。



これはかつて当ブログで2008年「酸性雨?」として投稿した当時の花の末裔で、pHの値の小さい雨を見逃さない。昨夜来の雨は酸性が強かったものとみえる。酸性雨は11年前から少しも改善されていない。

他のアサガオはほとんど傷んでいないから、この種の花だけが酸性雨に弱い遺伝子をもっているのだろう。




日本列島そのものが火山性の地質で亜硫酸ガスなどが濃密だったから、そこで生育する生物は適応していてあまり心配しないでもよいなどと説明され、皆が納得したものか現在ではあまり問題視されない。PM2.5も放射能汚染も、地球温暖化もオゾン層破壊も、解決や終息またはアンダーコントロールに向かっているものは何一つない。今はマイクロプラスチックが世界で深刻な問題になっている。

科学は発明発見にはとても熱心だが、制御・修復・復原となると、からっきし駄目である。守りに弱い。 科学は自己完結できない宿命を負っているものかもしれない。

人は世の評価の高い方に奔るもので、科学者も技術者も人の子、彼らの徳義心に訴えても意味はなく、これは唯一政治の力に依る外はない。したがって為政者の識見と能力(学力以外の)が何よりも大切なことと思う。未知の問題に対しては、優れた政治家の想像力と実行力に期待する外はない。





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