道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

愛犬騒動

2021年02月18日 | 飼育・栽培

雄のシェルティーを飼っていたふた昔も前のこと、生憎妻に動物のアレルギーがあって、屋内で飼育できなかった。やむを得ず、ポーチの玄関脇に犬小舎を置き、外飼いをしていた。外飼いをしていると、愛犬は登下校の小学生や犬を散歩させる人たちと親しくなる。

その頃毎朝、雌のミニチュアシュナウザーを連れて家の前を通る近所のご婦人がいた。そのご婦人は犬を連れないウォーキングにも励んでいたので、顔見知りになった。ご主人は単身赴任中と、後から知った

ある朝、家の前が騒がしいのでドアを開けると、玄関脇の犬小舎の前に、その婦人と彼女の愛犬が居た。彼女の愛犬が私の愛犬に戯れかかっている・・・???我が愛犬は、迷惑がっているように見えた。

「ごめんなさい!いつもは〇〇(わが愛犬の名)ちゃんが仕掛けて来るんですけど、どういう訳か今日はウチの□□が積極的で・・・」
「?!・・・」私は言葉を失った。

日頃ノーブルで賢いと、近所の小学生たちに評判の愛犬が、あろうことか顔中髭だらけの雌のミニ・シュナウザーに挑みかかるとは!愛犬の行為を我が不祥事のように感じ、恥入り赤面した。
(ウチの〇〇がいつも仕掛けていた?!?)
(そちらが愛犬を犬小舎に近づけなければ良いのでは・・?)と思ったが、近所に住む婦人のことでもあり、諍いはしたくないので反論を控えた。
「気付きませんで失礼しました」「ご迷惑をおかけしました」と云うのが精一杯だった。

私は愛犬が兆す季節になっていることを失念していた。たしかに避妊手術はしていなかった。先方の犬も同様だったのだろう。飼い主の手ぬかりだった。

幸い、愛犬たちはコトに及ばなかったから、どうということではないが、もしどうということになっていたら、私が先方に謝ることになるのだろうか?

これは全く道理に合わない。曳き綱を着けているのに、他人の家の玄関先で、其処の飼犬が発情しているのを知りながら遊ばせるのは、常軌を逸している。我が家の愛犬が先方の愛犬に関心を示そうとも、静かに離せば何の騒ぎにもならない。そもそも、我が家の愛犬が兆していると知りながら、自分の愛犬を度々接近させるのは、ある意味動物虐待であり理解に苦しむ。面白がって挑発を試みていたとしか考えられない。被害を受けたのはこちら側、我が愛犬である。

私はそれ以後、その婦人に道で会っても挨拶しなくなった。
何ひとつはしたないことをしていないのに、私の愛犬が「いつも仕掛けるという言葉が耳に付いて、何のひけめもないのに何か疚しさを覚えるようになってしまったのである。

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