「経済を回す」という大義名分を声高に語られると、物分かりが良く大きな声に弱い我々日本国民は、そのようなものかと、手もなく長いものに巻かれてしまう。テレビのワイドショーでコメンテーターが「コロナも大事だが経済も回さなくては・・」と受け売りを語ると、善良で従順な大方の人たちはGoToに意義を感じてしまうようだ。GoToをしないと、経済が回らないように錯覚する。たしかに、コロナ禍の直撃を受けている旅行・ . . . 本文を読む
計画性は合理性に拠って成り立つものである。合理性の裏づけがない計画というものは役に立たないばかりか有害ですらある。無計画のほうがまだマシだろう。目下国内の人心を憂慮させているコロナ禍への一連の施策(計画と実行)には、この問題が潜在する。現在進行中の個別的問題には触れることを控え、具体的な事例として、昭和の戦争の時代における作戦計画について考える。軍隊の作戦計画というものは、兵士の生命がかかっている . . . 本文を読む
【ナズナ】ウィキペディアによると、アブラナ科ナズナ属の越年草。別名、ペンペングサ、シャミセングサ。田畑や荒れ地、道端など至るところに生え、春から夏にかけて白い花と三角形の果実をつける。春の七草の一つで、若葉は食用にもなる。ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられている。 この草は冬でも枯れない。陽だまりで春を待つ。春の若芽はナズナと呼ばれ、七草のひとつである。栄えていた家 . . . 本文を読む
毎年師走になると、夜の街はイルミネーションで彩られる。樹齢数十年を超える大木の並木の、幹から梢まで鏤められた光の粒。それは華やかで心躍る光景、まさに光のページェントである。だがちょっと待ってもらいたい。オフィスビルやマンションの壁など、無機物に電飾照明を施すのと、生物である樹木を光で飾るのとは、行為の質において根本的に違うものがある。植物は光合成によって生命が成り立つ生命体で、殊の外動物よりも光に . . . 本文を読む
日本人いや東北アジア人は、どうも大きな声に弱いようだ。会議などでも大きな声の持ち主に威圧されるケースが多い。選挙カーなども、音の大きさで他を圧倒する目的から始まったに違いない。東北アジアの民族は、大きな声に威圧されやすい傾向が共通してあるように思う。これは農耕民族の特性であるのかも知れない。遊牧・牧畜民族は、家畜群を追う時に大声を張り上げる。家畜を叱咤することも日常的、誰もが幼いときから大声に . . . 本文を読む