小林よしのりブログより
2015.02.01(日)
後藤さんはプロなのだから自己責任だ
後藤健二さんが殺害されたようだ。
痛ましいことだと思う。
だが、イスラム国がとてつもなく残虐な集団であることは、
誰でも知っていること、ジャーナリストならば
プロなのだから常識中の常識!
プロなのだから「自己責任」なのである。
登山家はそこに山があるから登るのであって、
戦場ジャーナリストはそこに戦場があるから行くのだ。
登山家が遭難したら、家族が痛ましいとは思うが、
「山を決して許さない。」とは言わない。
もちろん国家は国民を、その思想性は問わずに、
守らねばならない。
だが、安倍首相がヨルダンを当てにして、
イスラエルを仲間だと誇示しつつ、
「テロとの戦いのための支援金を出す」と演説すれば、
イスラム国への「宣戦布告」に聞こえただろう。
その時点で後藤さんが殺されることは決定済みだ。
後藤さんが殺されたことは安倍政権にとって
好都合なのだ。
「テロとの戦い」を絶対正義として、欧米諸国と
より強く連携していけるのだから。
集団的自衛権の強化のためにも好都合である。
安倍政権は国家と戦うとなると憲法違反になるから、
用心深く「イスラム国」という呼称を避け、
「アイスル ISIL」としか言わなかった。
アフガン・イラク戦争の愚をもう一度!
国民は当事者意識なく戦争への道を
突き進んでいるのだ。
この時期に『新戦争論1』が出たことは、
天の啓示である。
あまりにもタイミングが良すぎる!
2018.10.26(金)
安田純平氏をバッシングするヘタレ虫ども
武装集団に監禁されていた安田純平氏が3年ぶりに解放され、帰国したことで、また「自己責任論」でバッシングする知能低劣なネトウヨが繁殖しているらしい。
ジャーナリストは戦場に行くなとでも言うのか?
自分の勇気のなさを反映した「自己責任論」で叩いてるだけの卑怯者は、国家存亡の危機に兵士になる覚悟もあるまい。
武装組織に虐待された安田純平氏の体験は、やはり聞いてみなければ分からぬ壮絶な状態だった。
ジャーナリストとしての貴重な体験を日本国民への土産として持ち帰ってくれたことになる。
安田氏は、身代金要求を無視せよというメッセージを出そうとしたことが見つかり、虐待され始めたらしい。
ちゃんと覚悟は持っていた。
武士のような人格ではないか。
それに比べてエセ保守・ネトウヨどもの情けないこと、
「恐い恐い!恐いところに行くな!
恐いところに行く奴は、俺さまの臆病さを刺激して、コンプレックスを感じるから嫌いなんだ!
勇気のある奴は潰せ!
権力の言いなりにならない奴は嫌いだ!
俺さまは権力に従順にして、むしろ権力の側にピッタリ寄り添って、えらそうな顔をしていたいヘタレ虫なんだ!
安倍政権に迷惑をかける奴は助けるな!」
国家は自国のパスポートを持っている国民を助ける義務がある。
それが国民国家だ。
同時に左翼にも言うが、日本が他国の侵略を受けたときには、日本国民も武器を持って戦う義務があるのが、本来の社会契約論だ。
エセ保守・ネトウヨもヘタレ。左翼・護憲派もヘタレ。
国民の責務を果たす覚悟がない!
安田純平氏はとにかく体力を回復させ、精神状態を安定させるために休んでほしいものだ。