平成最期の天皇誕生日は約8万人が一般参賀に訪れた。ここ2.3年は増加傾向にあったが例年の平均は凡そ2万人前後である。
名残惜しいとの国民の感情に明らかに水を差すのが新聞報道である。
赤旗が新聞かとの疑念は置いておくとして大見出しが『天皇が最後の記者会見』である。敢えて呼び捨てることで皇統を最後にしたいと言う醜悪な魂胆を意図的に匂わせている。
朝日新聞も一面トップにするところが逆に恐ろしい。大衆に迎合しているとしか思えない。
朝日は読めないが、赤旗にある『沖縄の苦難』は明らかに辺野古基地移設反対という既定路線に今上陛下のお言葉を政治利用していることが明確に理解可能だ。
どの道朝日や他社も表現こそ違えど似たり寄ったりであることは容易に想像できる。
閉店売り尽くしの行列とは思いたくないが、どこまで国民がこの事に気が付いているのかも来年4月からの新年と共に大変気懸りである。
4月からは陛下が四人になられるのである。
私が危惧するのは皇統に対する相対化の流れであり、国民の意識である。戦後の日本人は上記の新聞やオールドメディアと共に歴史認識を共有してきた。つまり、皇室と靖国神社を引き離してしまった主犯と余りにも長く生活してしまったのである。
売り尽くしの列と、新装開店の列だけに並ぶような国民では皇室はおろかこの国は守れない。