アニオタ保守の古谷経衡が山崎雅弘に続いて靖国批判ツイートをした。安倍前首相の靖国神社参拝がなされるとほぼ同時に待ち構えていたかのようにである。
『インパール作戦の失敗後、ビルマ方面軍司令官になった木村兵太郎は、飛行機でビルマから脱出し敵前逃亡する。「インド独立・アジア解放」として散々利用したボースらや自軍部下を現地に置き去りにした。木村はA級戦犯として死刑になり靖国神社に祭られているが、この一事を以ても靖国参拝はNOである。』
これも結局は分詞論に繋がる山崎雅弘とほぼ似通った靖国批判と捉えて良いだろう。
A級戦犯の中でも木村兵太郎だけを抽出して当時から批判のあったビルマ撤退という事象だけを持ってきて前首相の参拝を問題視させる手法だ。
撤退した事実だけを一元的に捉えて戦犯のイメージを膨らませているが、木村の戦犯指名は当時から疑問視されていた。
つまり東條陸軍大臣の元で次官を務めていたことから東條の道連れで戦犯とされた感は否めないのだ。
木村の可縫夫人は戦犯の遺族会である白菊遺族会の会長でもあり、合祀に積極的に働きかけた人物である。
木村兵太郎の公判記録には発言が一切書かれていない。つまり弁解していないのだ。
辞世の句を最後に貼っておくのでアニオタに毒されることなく木村兵太郎の魂の弁解を各自想像してほしい。
『現身(うつしみ)は とはの平和の 人柱 七たび生まれ 国に報いむ』
『平和なる 国の弥栄(いやさか) 祈るかな 嬉しき便り 待たん浄土に』
『うつし世は あとひとときの われながら 生死を越えし 法のみ光り』