日本のアイドルグループのナチスのコスプレ衣装が問題になっている。炎上商法を使うほど落ち目な訳でもなさそうだ。
サイモン・ウィーゼンタール・センター
(SWC)はホロコーストの記憶を風化させないための施設とされ、言わばユダヤ人迫害記録センターである。
ドイツ国内ではSwastika(スワスティカ)と言われる逆卍、ナチ政権の旗を公共の場で見せることは固く禁じられており、独特な敬礼なども同様である。
SWCはアメリカにあり、世界中のナチス関係の取り締まりとユダヤ人の人権を保護している。
ドイツ国内では国をあげて取り組んでいるため何処の国よりもトラブルは少ないだろう。代表のウィーゼンタールは役目を果たしたとして引退しているが、引き続き人権擁護の立場からその他の国への監視の目は厳しい。
ネットの発展に伴いアイドルグループの動画が世界中に瞬く間に拡散されるのであるから、遺憾や苦情を申し立てられるのも早くなったのであろう。
もともと卍は万歳の万というありがたい文字であり、日本ではお寺の地図記号にもなっている。
このような団体の割には広島での活動では敢えて原爆には触れずに、アウシュビッツなどを強調。
アイリス・チャンの『ザ・レイプ・オブ・南京』を日本のホロコーストとしてとりあげている。
つまり、日本の東京裁判史観を忠実に守っているかを監視している反日的団体という見方もできるのだ。
要するに同じ敗戦国であるドイツよりも法律の緩い日本へ、国連の唯一の敵国条項の残る日本へ、
ユダヤ人を三国同盟を無視して助けた行為を隠蔽しようとする日本へ、東京大空襲と被曝というホロコーストが行われた日本へ、アメリカから監視の目を光らせているのだ。