病院にて世間が広がる

昨日は何日ぶりかに病院へ行きました。

歌人がレントゲン室に入りその待機中、

待合所の集合椅子に座っている若い娘さんの肩を揉んでいる白髪頭の男性の姿を見ました。

ふとした違和感。

あれ？

お父さんが娘の肩を揉んでいる。


普通反対じゃないかしら？


肩を揉まれて静かに座っている女性を見ると

色白でおとなしそうな人。



静かに目を閉じて表情も変えずに身を預けている様子はなんとなく薄幸そうに見えます。



きっと娘さんが何かの病気にかかって来ているのでしょう。


これまで病院なんて全く縁のないところでした。

でも先月から病院通いが続いています。


すると、今まで想像もしなかった人々の

様々な人生模様が見えて来て、

世間が広がる思いがするのです。