昨日雨の中突然のお客様がやって来ました。
はじめ誰か思い出せなくて、首を傾げてどなたでしたっけ?と思わず口に出したら
マスクを外してM子です、と言うじゃないですか。
隣の人をよくみると外国人です。
それで思い出しました。
海外で暮らしている二人です。
何年か前に同郷の家人を訪ねて遊びに来たことがあります。
M子ちゃんは、近所の家の娘さんで偶然家人と同郷の人と結婚したんです。
私達はM子ちゃんの事を全く知りませんでしたの。
だって歳が親子ほども離れているし、
引きこもりの私たちはあまり近所の人とも出合いません。
聞けば私たちがこの家に入るきっかけとなった友人の、長男と同級生だそうです。
高校を卒業して東京に出た後海外で暮らし始めたM子ちゃん、
まさか近所にそんな娘さんがいようとは
私たちにとっては晴天の霹靂。
四年前に突然二人で訪ねて来てくれたのです。
三軒隣のお宅なのにその時初めて会いました。
この辺りの山の三軒はお互いに見えないほど離れていて、そこが好きなんですよ。
今はEU の国に住んでいるM子ちゃんはこの度弟の結婚式に参加するために
ワクチンも打って検査も受けてはるばる四年ぶりに故郷の山に戻って来たと言います。
その間に前回一緒にきた彼氏と結婚しておりました。
彼氏は日本に来て全てが日本語で進んでいく日々の中、
母国語で話す時間はホッとするみたいです。
クリスマスに食べるお菓子を持って来てくれたので、
それを開けて出すと一番先にダニエルが手を出しました。
するとM子が、ダメダメ、とか言いかけたけど
彼には通じません。
M子は、自分で持って来たお菓子を自分が最初に食べるのは礼儀に反しますよ、
と言いたかったらしい。
でも説明するのが面倒だから、私が構わないわよと言ったのもあって
途中で口をつぐむのでした。
二人は懐かしそうに部屋の中を見回してタイムマシンで昔に戻ったような気がして
嬉しいというのです。
緑茶を飲みながらお菓子を食べてひとしきりおしゃべりに花を咲かせました。
外は土砂降りの雨が降っていて冷たい日でしたが、
私たちの心は懐かしいカップルの来訪に心がホッコリ。
ありがとうございます☆