もう何年も前のことになりますが、今は亡き年上の先輩が
年明けのうた会に参加した後私に届いた年賀状を見てそう言いました。
年賀状何枚貰った?って。
何だか小学校の頃に戻った様な懐かしい感覚でした。
昭和三十年代、どれだけ年賀状を送るか送られるかが
人気のバロメーターみたいになって居た気がします。
おまえ何枚年賀状もらったんだよ。
なんて言いあった気もします。
先輩とは年代が近いのでその感覚をお互いに楽しんだ瞬間でした。
私の方がもう長らく年賀状を出さない方なので当然来るものも少なくなるのも仕方がないでしょう。
今ふうに言えば既読してるのに応答無しってところでしょうか。
それから年々年賀状の届く枚数は減り続け、
ついに今年はたったの一枚となりました。
その一枚は私の娘からのもので成長した孫の写真が印刷されてあるものです。
毎年必ず年賀状を送ってくれるのに返信のない母親を
忘れずに居てくれることに心が揺れました。
涙も溢れました。
ビックリするほど背の高くなった十五歳の孫。
この子に私の血が流れているかと思うと本能が喜んでいます。
この娘は私が今の私になるために夫の元に置いてきた娘です。
長い間会わずにいましたが一度再会を果たしそれ以来必ず年賀状だけは送ってくれる
心優しい娘なのです。
返事があろうとなかろうと
あなたのことを忘れて居ませんよ、と伝えてくれるその気持ちを愛と呼ぶのではないでしょうか。
やりたい放題の人生を送ってきましたが、それを許してくれた娘を産んで
本当に良かったです。
幸せな年の初めを迎えられて有り難く、幸せです🌟