ミンミンゼミの初鳴きの声が聞こえ、ようやく夏らしくなってきた山里です。
母家の屋根に浮かぶ雲、真っ青な夏空が広がっています。
暑いよ、(^^;;
それでも時々吹き込む風は爽やかでさすが信州の夏でございます。
クーラーも扇風機さえも使わずに暮らしていけることの素晴らしさ、
皆さんはもう忘れてしまった事でしょう。
夜になったからって網戸なんて建てません。
縁側から背戸ヘと夜気を渡ってひんやりとした風が流れ込み、時折カブトムシが飛び込んで
ブンブンとヘリコプターのように飛び回るのはご愛嬌。
網戸越しに入ってくるフィルターを抜けたような空気とはまた一味違う自然風なのでございます。
だけどね、最近めっきり虫が少なくなりました。
ここで暮らし始めた最初頃など夜になってお勝手の明かり点けると
たちまち大小様々な蛾が集まってまるでがの見本図鑑のようでした。
それが最近はほとんど姿が見えません。
昨日もわずか二、三匹の小さいのが窓の向こうで羽ばたいていただけです。
蛾は蝶に比べると驚くほど種類が豊富でその模様や姿形もいろいろです。
大きな翅を広げ、じっとしている薄緑色の蛾は、およそ十五、六センチはあるでしょう。
透け感のあるフリルで飾られた長い脚。
蛾は大抵窓に張り付いてじっとしていることが多いので観察するのが楽で良いですね。
でもそんな蛾はもう何年もお目にかかることがありません。
キリギリスだってあの特徴的な声をもう何年も聞かなくなりました。
寂しい限りです。
夏はあの虫が一匹部屋の隅にいるとそれだけで部屋中に虫の音が響き渡ります。
あの波動が部屋を満たすと体感温度が一度くらい下がる気がしたものです。
田んぼであんまり農薬を使うものだから虫たちがいなくなったと言う話だけど、
嫌になる程虫が飛び込んできたあの頃がとても懐かしい私です☆