大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

大統領選挙と初雪

2012年11月08日 | 日記

 大統領選挙は、事前の調査結果どおりオバマ氏の再選となった。選挙前日、FOXニュースでブッシュ政権の黒幕と言われたカール・ローブ(ロムニーの選対責任者)が大差でロムニーが勝つと予測していたが、まったく当たらなかった。カール・ローブは、選挙当日にオバマ当確が出てからも、(オバマ勝利とされたオハイオ州などで)これから共和党の地盤が強い郡で票が開くので当確はおかしいと述べて、恥の上塗りをしていたのが印象的だった。
 現職大統領の再選ということで、いまアメリカには大きな変化への期待というものはない。多くのアメリカ人は、景気や雇用が大きく改善(変化)してほしいと考えているが、選挙では「新自由主義」的な方向に大きく舵を切ることよりも、穏健な現状維持を選んだ。日本では現状への不満からとにかく変化を求める心情が強く、次回の選挙で政治状況が大きく変化しそうなのとは対照的である。

 ところで大統領選挙(6日)の翌日、ボストンで初雪があった。昨年は暖冬であまり雪が降らなかったということだが、今年は厳しい冬になりそうな気配である。