大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

消費増税が自動車販売に与える影響

2014年03月04日 | 日記

 日刊自動車新聞は、人気があって納期まで2か月以上かかる一部車種では駆け込み需要はとうげを越えたとしている。在庫に余裕のある車種については、まだ駆け込み需要が見込めるだろうが、問題はその反動がどの程度でるかである。そこで、しばらくホームページで国内の自動車販売台数をフォローしていくことにしたい。

 

 

 上は乗用車(軽除く)の月別販売台数の推移である。現在、駆け込み需要で黄色のグラフ(2014年)は灰色のグラフ(2013年)より高くなっている。しかし4月以降、黄色のグラフは灰色のグラフを下回ってくる可能性が高い。わからないのは、①どの程度の減少が生じるか、②減少がどのぐらい長く続くかである。これを把握するため、4月以降、単月の乗用車販売台数が前年を上回るまで、このグラフの更新を続けることにしたい。

 ちなみに上のグラフから、2012年9月にエコカー補助金が終了したときの反動(販売減)がどのようなものだったか読み取ることができる。エコカー補助金を背景に、2012年8月までオレンジのグラフ(2012年)は青のグラフ(前年2011年)より高く推移していたが、補助金の終了した9月以降、オレンジのグラフは青のグラフを下回るようになり、それがなんと2013年8月まで約1年続いている。この間、海外販売の好調、軽乗用車の販売増加などがあり、各社の業績はむしろ上振れすることになったが、今回はどうなるのであろうか。しばらく注視していきたい。