大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

日本の金融機関でも女性トップが誕生

2014年03月12日 | 日記

 先日、韓国の有力銀行のトップに女性が就任したと書いたが、そうした動きに触発されたのかどうかはわからないが、日本の金融機関でもはじめての女性トップが誕生した。

 

 日経新聞などによれば、野村HDの完全子会社である野村信託銀行(資本金300億円、2013年4月1日現在の役職員441人:同社のHPより)で、真保智絵氏が社長に抜擢された。野村は、かつては男女雇用機会均等法に違反があると社員から訴えられるといったこともあったが、裁判が終わった後ぐらいからだろうか女性の積極的な登用姿勢がめだつようになった。今回の決定もその流れの延長にあるのかなと思う。銀行のトップ人事など大多数の女性には関係のない出来事だと考える人もいるかもしれないが、均等雇用の促進や、女性の積極登用など人事の見直しは、トップの理解なしには進まない。今回の決定をきっかけに、他の会社でも女性のトップ就任が増えることを期待したい。

 

 ところで私は真保氏とまったく面識はないが、同じ学部を同じ年(1989年)に卒業している。当時はまだ4年制大学に進学する女性は少なく、そのためか、同期の女性には優秀な人が多かった。均等法のトップ世代としていろいろなご苦労があったと思いますが、これからも後に続く女性のモデルとして活躍されることを願っています。