大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

米連邦最高裁の候補者

2016年03月03日 | 日記

 米連邦最高裁でスカリア氏の後任について具体的な名前が出てきた。

 2月24日のWSJは、穏健保守派のネバダ州知事サンドバル氏(共和党)が候補に上がっていると伝えた。

 そして昨日(3月2日)のNYTはあらたに、アイオワ州の連邦高裁判事ジェーン・ケリー氏が候補になっていると伝えた。

 連邦最高裁の人事は上院の承認を必要とするが、上院で過半数を握る共和党は、新大統領が就任するまで一切の審議を拒否するとしている。ただ、審議開始の決定権をもつ司法委員会の議長チャールズ・グラスリー氏の地元はアイオワ州。また氏は、連邦高裁の人事でケリー氏を称賛した過去がある。氏は、今年、上院選挙を控えており、審議開始へのプレッシャーが高まっているとNYTは伝えている。

 これからも、さまざまな思惑から多くの名前が上がってくると思うが注視していきたい。

2016年3月17日 追記

 3月16日、オバマ大統領は、スカリア氏の後任としてワシントンDC連邦巡回控訴審(高裁)のメリック・ガーランド判事を正式に指名した。これに対し、共和党は従来通り、新大統領が就任するまで一切の審議を拒否するとしている。CNNは、ガーランド判事は、これまで銃規制などで保守派に近い判断を下していると伝えている。