モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

極めつけの一店一品。マグロ茶漬け 銀座なかね

2007-02-10 14:45:58 | グルメ
高層ビルが林立している汐留のわきで、昭和通と築地に囲まれた地帯は、
時代を乗り越えてきたタイムスリップゾーンでもある。
住所的には銀座8丁目だが、銀座でもなく、築地でもない。
という面白いゾーンでもある。
神田須田町界隈にも似ているが、人気になっていないだけ人通りが少ない。

ここには、竹葉亭本店、吉兆(顧客の紹介がないと予約できません。)などに
混じり、小さいがしっかりした味を提供している店がある。

銀座なかねという店だ。
お勧めは、昼しか提供していない、マグロ茶漬け。

シジミとわかめの赤だし、かぶの漬物、山盛りのご飯、マグロの赤身をゴマダレでくるんだメインのおかず。
そして、熱々のお茶。

これが一式で、着席すると何も言わなくともテーブルにそろう。
昼は、これ一品だけ。これを目当てに行列がすぐ出来るが、待つ価値がある。

最初は、シジミとわかめの赤出汁をすすり、次のマグロを食する口の味慣らしをする。
山盛りご飯にマグロの赤身を乗せ、一口分を口に入れる。
ゴマダレ、ちょっと違うご飯の味。そしてマグロの赤身の味。
最初はピンと来なかったが、また食してみようというこの店の味は、
この一口目にあった。
味覚では普通であり特別ではないが、胃袋が求める味だったことに夕方頃気づく。

ご飯が半分くらいになったところで、残ったマグロとゴマダレを全て、
ご飯の上に乗せ、いよいよ茶漬けにかかる。

熱々のお茶で、マグロが湯通し状態になるが、赤身が残っているレアー状を急いで食する。
濃厚なゴマダレ、これを受け止めるあっさりとしているがゴツゴツした食感のご飯、マグロを湯とともに流し込む。

席についてからわずか10分位であろうか。
完璧な満足に満たされる。

さらに、夏場は、流れる汗がよどんだ体内の悪いものを排出させ
食べることによる健康の満足感という矛盾したことまで感じさせてくれる。

秘密はマグロではなくこれを受け止めるご飯にありそうだ。





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スープカレー1品の店 銀座きひろ

2007-02-06 19:12:02 | グルメ
有楽町からJR高架沿いに新橋方面への道筋をコリドール街というが、
この10年で、ファッショナブルに生まれ変わり、おしゃれな店が多くなった。
不二家本社屋もこの道筋にあり、行列が出来る店で有名な美登利寿司もこの一角にある。

この道を、新橋方面に歩き高速道路入り口にぶつかるひとつ手前の道を左に曲がったビルの地下にお勧めの店がある。

メニューは3品。カレー、野菜、ビール。
ビールには夕方頃からと記載されており、売り物はカレーだけとなる。
カレーの説明の前に、もう1品のメニュー野菜について説明すると、
酢漬けキャベツである。
昆布ダシがきいたちょっと甘めの酢漬けキャベツはカレーに絶妙にマッチする。

カレーはといえば、
写真のように、右にカレー、左にご飯が盛られ、
スプーンでご飯をカレーのプールで泳がせ
ぱらぱらになった米粒を集めて口に入れる。

これでカレーが減っていくのかなと思うほどたっぷりのカレーも
あっという間になくなってしまう。
固めの米粒とスープのようなゆるゆるカレーの異質な組み合わせが
ご飯半分までは、口の中でなく、胃の中でマッチングする。

やっと、口の中で味わえる頃には、スプーン1~2杯くらいしかご飯が残っていない。

ハーブも隠し味で入っているのではないかという気がするが、数々の香辛料が
統合された辛さだけではない不可思議な味を作っている。

店の生い立ちを聞いてはいないが、店主の物腰雰囲気からすると、
去年までは、知的な職場で活躍し、趣味としてのカレーで勝負をしてみたいという
そんな雰囲気がある。
確かに、プロには無い新鮮な味覚とギスギスシナイ時間が堪能できる。
コンセプトがしっかりした長続きして欲しい店とカレー一品だ。


2007年2月28日で今の店をクローズします。
5月頃といっていましたが、丸の内帝劇ビルB1に新店舗オープンのようです。

今の店は、味がある店でしたが今度はどうなるのでしょうか?



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日差しの下での 赤花フラックス

2007-02-04 15:00:33 | その他のハーブ
フラックス(Annual Flax)

5000年前のエジプトでは、ミイラを包む上質の布ー亜麻布が、
フラックスの茎からとった繊維で作られた。
キリストの遺体もこの布で覆われたという
歴史ある古い古いハーブである。

フラックス本来の花の色は、淡いブルー、茎の長さは1メートルにもなる。
だからこの繊維が役に立ったのでしょうね~

赤花フラックスは、1年草で、
休日の散歩の折り返し点にあるハーブ園で苗を買ってきて、
大きめの平べったい鉢の真ん中に4個ぐらい植え込み、
茎の長さが10センチくらいの頃に芽をつめ(摘心)
茎を分岐させた。

秋頃に、真っ赤な花が咲き乱れ、風でそよぐ姿は
たおやかな可憐さでゆれる。
茎のしなりが真っ赤な花をスローモーションで上下し、
幻想的なシーンを赤花フラックスから
育てたお礼としてもらえる。

しかしながら、秋の夕日に映える花の色は、
まるで鮮血の色に近い。
可憐であるが、ドラキュラの遺伝子を持つのではないかという錯覚に陥る。

そういえば、花が咲いてから肥料を与えたが、
この後から、きれいな赤に黒味が入ったようであり注意を要する。

過剰な栄養は生活習慣病など人柄(ヒトガラ)を変えるが、
花柄をも変えたのであろうか?
今年度の課題でもある。

追:
この写真の赤花フラックスは清水公園のハーブ園でいまもゆれている。(借景感謝)
我が家の花は、2鉢作ったが、見事に咲いたけど交通事故で憤死した。
(実際は、バック車庫入れの際にいくつかの鉢を壊した中に入っていた。残念・・・・)

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黒い花 ディスコロールセージ

2007-02-03 14:16:56 | その他のハーブ
ディスコロールセージ(Salvia discolor)は、
開花期が5月~10月といわれているが、12月になってから咲き始め
まだ小さな花をつけている。
園芸的には、人気の出ているセージであり、
dis+colorというようにアンバランスなところがある。

容姿的にはだらしないほうで、様々な方向に勝手に伸びていく。
葉の色は表面が薄緑だが、裏側は白っぽく、茎もまた白っぽい。
しかも粘りがある。
花の色は、黒に近い濃い紫色であり、セージの特徴である受け口的な花の形態であり蜜を吸う蜂に意地悪をする形だ。

この花は、陽の当たるところで乾燥気味に育てるが、
半耐寒性で霜が当たるとかれてしまうので屋根の下においている。
どうもいまの場所には合わない。
白バックのところでこのディスコロール1点だけを置くと、
花・葉の色とも普通でないだけに映えるかもしれない。

この後、春になれば鉢を大きくしたものに植え替えたりしなければならないが、
どう育てていくか、また、置く場所のイメージがわかない。
ちょっと困った存在だ。

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庭でメダカを育てる ①環境を作る

2007-02-03 12:29:57 | メダカ・昆虫
南に面した庭でメダカを飼っている。
もう5年目になろうとしており、悪環境でもメダカは育つことがわかった。
そこで、メダカの育て方を振り返って見るために記録しておく。

1.水槽を準備する
流れがある小川にはメダカが生息していた。農薬が使われるようになってからだいぶ減ったが、小川をイメージするとメダカを飼うことが出来る。
そこで大き目の水槽を準備したいが、室内用の水槽は庭では不適であり、丈夫で大きなものを手に入れる必要がある。
古道具屋を探索すると良い。その倉庫に大きな火鉢があり我が家ではこれを買い求めた。
ほかには、餅をつく臼(うす)、老酒などを入れていたかめなどなどもおしゃれでいい。

2.土壌をつくる
作業を始める最初に、バケツなどに水槽に入れるだけの水道水をくみ陽に当てておく。
黒土、大粒の赤玉土、川砂、腐葉土少々を準備。
水槽の1/4の高さ(5~10センチは欲しい)に、赤玉土・黒土・腐葉土を混ぜて入れる。この上から水洗いをし塩分を除去した川砂でカバーする。
土の量は、赤玉土:黒土:腐葉土:川砂=3:0.5:0.5:1

3.水をいれる
先ほど陽に当てていた水道水を、土が隠れるだけ入れる。

4.水草を準備し植える。
水草は、日本産のスタンダードのものが望ましい。陽に当たり酸素を供給するだけでなく、水槽の水をきれいにする役割を持っているので、丈夫なものを求めましょう。
水草は、ホームセンターなどで1把250円前後で売っているので、3種類1把づづで十分。(間を開けて植えます)
植えたら、水槽の7~8割まで水を入れ水草の成長を楽しむ。
土と水草がメダカの成長を助ける重要な資源ですので水草が育たないようならば別の水草と入れ替えを行います。

5.メダカは春になってから
ここまではいまからでも準備できますが、メダカは水草が定着し育ち始めてからが望ましい。時期的には5月連休頃からが良い。
1つの水槽で、10匹くらいを入れます。(育てやすいのは和メダカ(黒めだか))

続きは次号で。
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メダカのすまい

2007-02-02 19:41:52 | メダカ・昆虫
庭にあるこの水がめは、水草を育てるために古道具屋から買ってきたものだが、
いにしえは、火鉢として使われていたものだ。
そういえば、小さい頃は、我が家にも大火鉢があり、この火鉢にまたがりオチンチンをあっためていたものだ。
結果として役に立たない燻製にしてしまったかのようだが。

当初の目的が、水草を庭で育てて、暑い夏を涼しくしたいというものであったが、
水があるところには、蚊が発生し、風のないむしむしする時に、大量の蚊が発生し、黒い塊にまでなっていた。
恐怖の蚊軍団との戦いが始まった。

この状況を改善するために、メダカを買ってきて水槽に入れた。
あららあらら~見事に蚊が退治された。
いろいろやってみたが、これが一番効果があった。
しかも、環境にやさしそうだ。

このメダカが、数々の悪環境にもめげずに生き残り、種として強いメダカが誕生しているのではないかと思われる。
今では、水かめが3つになるほどメダカが増え、
春になると氷が解けた水の中でメダカが
今年もよろしくとご挨拶をするようになった。
特に、今年は1月でも日中は気温が上がるので、冬眠しないで動き回っているのが見える。

どんな悪環境を乗り越えて生存しているかを書くと

・夏場には、南向きなので水槽の水がお湯になってしまう。メダカの湯通しなんてしゃれていられないが・・・・・
・冬場は、当然に氷が張るほど冷たくなる。冷凍メダカですね。
・専門書では、水道水の場合、塩素のカルキを抜くために1時間以上の汲み置きをすすめているが、水かえで水道水を気にせず使っている。何しろ、水かえをすると水槽についた水コケが消えるほど塩素が強いみたいですが・・・
・水草以外酸素を供給していない。

さらにひどいのが、飼い主が帰らないこと多々ありで、餌をあげていない。
これかわいそうでしょ~

悪環境をものともしない、強い強いメダカの誕生。でしょうか!



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とんかつ井泉本店はとんかつの文化財だ~

2007-02-02 15:57:53 | グルメ
暖かい陽射しに誘われ、御茶ノ水の聖橋から上野一丁目まで歩いた。
お目当ては、中央通をはさんで上野松坂屋の反対側一本先の路地にある、
とんかつの井泉本店だ。

昭和5年創業で、いまは井泉(イセン)と呼ぶが、最初は井泉(セイセン)と呼んだそうだ。
写真の建物でもわかるように、ノスタルジックで、ビックコミックオリジナル連載の「三丁目の夕日」の世界を彷彿させる。
というよりは、「三丁目の夕日」がここにある。

入り口は狭いが奥行きが深く、座敷なんかも足さえしびれなければなかなか魅了がある。最高の席は、目の前で揚げているところが見られるカウンター席だ。
ここに座るには、一人で来るに限る。

平日の12時だが、昔からのフアンと思われる、シニアのおじさん、おばさんで結構にぎわっている。

ビールを飲みながら、目の前であげているとんかつを食べるなんて最高。
しかも、平日に仕事を休んでお昼ごろ行くのがお勧め。とんかつしかないが、贅沢をしたという感覚・気分が味わえる。
お昼に、とんかつよりも値段の高いうなぎを食べたとしても、贅沢をしたという気分は味わえないから不思議だ。

ロースカツ定食1,250円を頼み、ビールいこうかなと思いつつもネギたっぷりの熱々トン汁を味わうためにここはビールを我慢。

肉のうまみを引き出すのがネギ。鴨がネギ背負って・・・・というのは、おいしさの相乗効果を意味しており、トン汁のネギもトン汁だけでなくとんかつのうまみを引き出していた。

「とんかつがあがりました~」
との声で、まず、ネギたっぷり熱々のトン汁がくる。そして、いよいよ油がきれたとんかつにサクサクと包丁を入れ、山盛りキャベツのさらに盛り登場。お姉さん達がご飯と漬物を持ってきて、「キャベツ・ごんはおかわり自由です」との声で、いよいよ至福の一品に挑戦する。

トン汁をぐび~。熱ツッ~。
そこでネギを一口。甘~ィ。
とんかつを一口。サクサク。ウ~体によさそうな脂分。ウマ~ィ。

あまりのうまさについついテイクアウトで3枚ゲットしちゃいました。
やはり、とんかつはひれでなくロースですね~。
こころもち、ベルトがきつくなり、足が重く太くなった感じがしましたが、
御徒町駅に向かい、上野までアメ横街を散策。

平日昼休日の贅沢な一品とんかつ1250円でした。







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