本日は、プランクトンについてまとめてみようと、基本的な知識をネットで確認していたところ・・・・
東京大学大気海洋研究所 浜崎恒二 教授の「微生物の海」というPDFに出会い、内容の凄さもさることながら、私のような者でも何となく理解した気持ちになれる自然な書き方にとても感動しましたので・・観察シリーズからはちょっと脱線です。
一部抜粋です・・
「植物は光合成生産者、動物は捕食消費者という単純な図式は、私たちの勝手な思い込みであって、海洋の生態系にはまったく当てはまらない・・」
「マリンスノーには周辺の海水の千倍の密度で細菌が付着している・・」
「樹木が数年から数十年かけてゆっくりと成長するのに対し、植物プランクトンは数日単位で新しい細胞にどんどん変わっていく・・」
もっと・・勉強せねば・・と思いました。。
先の東京大学大気海洋研究所 微生物分野のHP内の研究紹介動画も引き込まれました。
で・・・そういえば、コロナ騒動の前に科博で覗いた、東大名誉教授の公開講座も難しいことを言わなかったなぁ・・と思いだしたので、個人的には接点などあり得ない東大の先生を勝手に・・・独断と偏見だけで紹介です(笑)
(写真は・・科博らしく・・トリケラトプスです)
公開講座は・・東京カレッジ+国立科学博物館 共同イベント 佐野雅己(東京大学名誉教授、東京カレッジ)
講演会「物理はふしぎで美しい!磁石と水からひろがる相転移の世界」 でした。
定員50名、申し込み不要、先着順、立ち見可能・・・とあり、開始10分前に行くと、廊下まで人が溢れておりました!!
「相転移?・・・えっ?・・だから?」程度の私は、逆に興味をそそられて入口の隅になんとかスペースを確保したのです。
講師は東大の名誉教授とありますが、物理に疎い私は、名前を聞いたことも無く・・・
どんな話をするのだろう?、東大の名誉教授はどんな方なのだろう?等々、ワクワク感を募らせながら開演を待っておりました。
そんな10分程の間にも入場希望者は増え続け、ざっと数えたら130名程・・・
司会の方が、「想像をはるかに超える大勢の方が集まり・・・息苦しくなるなど体調に異変を感じたらすぐにお知らせ下さい」と・・・コロナ対応の今では考えられないような密集でした。
期待のボルテージがどんどん上がる中・・・
「相転移ってこんなに人気あった?」「もう入れませんねぇ・・」と入り口横(ほぼ私の隣)に立っている関係者らしき方ののんびりとした会話が聞こえてきました。
で・・更に息苦しくなった中、私の隣で「相転移って・・」とのんびりと話してた方が演台へ行き(名誉教授でした)、講演が始まりました。
語りも実に普通。難しいことは言わず、相転移というよりも私でも理解できることをゆっくりと話して下さいました。
子供の頃は、「分からない事があったら何でも聞きなさい」と大人から言われるけど、殆どの大人は答えられない質問をされると機嫌が悪くなり、「何で?」と質問を続ける子供は嫌われる。
科学者というのは、「何で?」という質問を大人になっても続けている・・・まぁ、嫌われ者なんですねぇ・・・なんて話だった気がします。
①不思議な(美しい)現象はなぜ起こるのか?
②それは、何でできているのか?
③それは、いつ、どうやってできるのか?
④そこに、規則(法則)はあるのか?
これが、基本だとスクリーンに映し出されていました。
よくよく見ると・・・長時間、複数回の観察を続けるための極意のような言葉に感じてきます。
簡単な言葉で、簡単にはいかない事へ導いていく・・流石と感心したところで退出し、
企画展「物理はふしぎで美しい!磁石と水からひろがる相転移の世界」 などを見て、帰ったのでした。
科博は凄すぎますね・・・
余談ですが、地域安全システム学・都市計画の加藤孝明 東大教授の講演は3回聞きました。
「地震予知は今の科学ではできない」
「大規模災害はいつも想定外」
「自然科学の算出式の係数には誤差が多すぎる」
「授業は一緒に考える場であって、私の話を聞いてもらう場ではない」など・・
先のお二人よりは少しパフォーマンスもありますが、とても分かりやすい話だったのを覚えております。
以上、本日もご覧いただきありがとうございました。