もう1回やってみよう・・・

身近なことを勉強中です。

ポツンと干潟の謎・・解明編

2020-06-29 21:48:52 | 

6/26の最後に書いた「ポツンと干潟での写真ですが、奥歯が虫歯になりかけみたいな白いのは何なのでしょうか?」

の正体ですが・・・

私魚人様からの大変にありがたいアドバイスにて、「シロボヤ」と判明しました!!

 

ホヤ類は、通称、ウルトラマンホヤやポニョホヤのようなフォトジェニックな人気者から、何回か食べているのに生体は(個人的には)ゴミにしか見えないマボヤや、港湾内でうじゃうじゃと見られるユウレイボヤ等々、多種多様な動物で・・・

オタマジャクシ幼生とか原索動物・水平伝播という言葉を聞く程度で知らないことだらけです。

特に殻(被嚢)は何で出来ているのか?

透明でふにゃふにゃのユウレイボヤとゴミにしか見えないマボヤや今回のシロボヤが同じ成分とは考え難くく、調べてみると「植物繊維のセルロース」「遺伝子の水平伝播」等の定番ワードが出てきて・・・聞いたことがあっただけで何も知らなかった状態でした。

 

で・・・ちゃんとした解説からまとめてみました。

まず・・殻(被嚢)については、「セルロースの基本構造と天然分布」堀川 祥生・杉山 淳司 (第85巻 第12号(2012))にて、(ふにゃふにゃなのは草タイプで、硬いのは木なのかなぁ~と思っていた) 私の想像を超える世界でした。

気になったワードだけの抜粋ですが、

ミクロフィブリル断面形状も非常にユニーク・・

親水的な水酸基による水素結合と疎水的 なファンデルワールス力による結合によって・・

3-4nmとかの配列様式の違いが影響している・・・(図には0.39nmとの記述も・・新型コロナウィルスよりもけた違いに小さく、透過型電子顕微鏡でも見えるの?と感じるのですが・・)

等々、どれほど立派な施設で研究されているのだろうか・・??との驚きでいっぱいです。

 

いきなり殻(被嚢)から入ってしまいましたが、ホヤ類についての解説は、産総研の「その道20年の研究者が語る、実はすごい「ホヤ」という生き物の秘密 ヒトを理解するために「ホヤ」を調べる」2020年2月26日掲載(取材・文 水品 壽孝, ブルーバックス編集部)に分かり易くまとめられております。

 

拡大してみると・・・虫歯みたいなところは、上(右・青色)が入水孔、下(左・赤)が出水孔ですね。

このあたりの構造や識別は、「付 着 動 物 の 種 類 査 定 法(3) ホ ヤ 類」西 川 輝 昭(昭和55年8月9日 受理)付着生物研究 Marine Fouling 2 (1) 45-51, 1980に、イラスト付きでシロボヤも載っております。

 

ちなみに、先のセルロースについても、私の理解を超えたまとめが、筑波大学のこちらのページにイラスト付きで紹介されています。

BotanyWEB 2005 Takeshi Nakayama 「細胞壁」 筑波大学

 

いゃぁ・・・正直、ここに貼ったリンクすら読み切れていませんが、知らない事ばかりだなぁ~とつくづく感じた夜でした。

スゴイヒントをいただきました、私魚人様、「ありがとうございました。」

 

で、その他、解明したモノもサラッと・・・

ハバノリだろうと思っていた普通の磯で見つけた海藻は、webの海藻海草標本図鑑(千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場制作)から「ワタモ」と思われます。

ホヤのようなスゴイ情報にはあたりませんでした。

 

②鳥羽水族館 スナメリの愛称募集・・順当に外れました(笑)

(この手のモノで景品をゲットしたのは、スカパーの創成期に、当時まだFAX応募だったツールドフランス視聴者クイズで、昨日優勝した選手の今日の順位は?に、200人弱の選手の中で真ん中より後ろの順位が一人だけ当たった←たった一度の小さな成功にすがっている小心者です・・笑)

 

以上、本日もご覧いただきありがとうございました。

コメント (2)
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