大量のうみうし通信が届いた。
公財)水産無脊椎動物研究所の「うみうしくらぶ」にバックナンバー希望で昨日入会したから。
(それにしても・・翌日に届くなんて、なんて仕事が速いんでしょうか!!)
このうみうし通信、内容が凄すぎます。。。
チラッと見ただけですが・・・知らないことが満載!! (← 当たり前ですよね。。)
知りたかったことや、知ろうとしても、ここまでは調べきれないぞというようなことが、必要な言葉だけで限られた字数にまとめ上げられています。
このブログのような「おっっっ」とか「わぁっっ」やテキトウな考察等の余分な文字はありません。
それにしても・・この量・・・いつ読めるのだろう・・と嬉しい悲鳴の真っただ中です(笑)。
一つ読むだけで、ブログに書きたくなるようなネタだらけです。(←盗用だと思いますので自粛しますが・・)
学術論文スタイルですが、20年を超えた期間分なので、見やすさや読みやすさの違いが感じられるのにも、なるほどなーと感じ入っております。
(←サラッと理解できるような能力は無いので、雰囲気だけでニヤニヤしている状態とも言います(汗))
前置きが長くなりましたが・・何故、うみうしくらぶに入会したのか?・・・が、本日のテーマです。
このブログをご覧いただいている方なら、私が思慮深いタイプではないことにお気づきだと思いますが・・・
「分からないことは正しく答えてくれる人に聞け」にならって、勢いだけで、公財)水産無脊椎動物研究所に、ポツンと干潟で出会った謎のウミウシについて、問い合わせをしてしまったのです。
で・・・一昨日、その回答があり、更に本日、ブログに載せてもいいよとのメールが届いたのでした。
とっても嬉しく、ルンルン気分で・・・いただいたウミウシの名前をネットで検索すると、何度も見返した東邦大学理学部東京湾生態系研究センターの「東京湾の動物たち」にも掲載されておりました。
(もっとよく見ていれば・・と反省モードになり)
で・・少し冷静に考え、
この手の問い合わせの対応に専門の方などいるわけもなく、忙しい中、貴重な時間を割いて対応されたことを痛感し、軽はずみな行為を反省するに至り。
更に・・・とっても、恥ずかしいのですが、
回答くださったのは、(ほんの数日前に、勝手な紹介をした)・・きしわだ自然資料館の柏尾先生とあったのでした(大汗・・)
水産無脊椎動物研究所の片山様、そして、きしわだ自然資料館の柏尾様、この度は「本当にありがとうございました。」
柏尾先生からいただいたコメントをブログに載せても構わないとの寛大なお言葉もいただきましたので、以下に、そのまま紹介させていただきます。
こちらはご指摘のとおりフジエラミノウミウシの一種Trinchesia perca(トリンケシア・ペルカ)です.
背側突起の先端直下に銀白色の色帯をもつのが特徴です(写真の個体は通常より幅広ですが).名古屋港では三重大学の院生が調査していますので,本種が見つかっても何ら不思議では無いと思います.
こちらは、ヒメイバラウミウシOkenia planaではないでしょうか.
ナガヒゲイバラウミウシは,背面の触角から鰓にかけての正中線上に1本,その両側に1本ずつの計3本と,縁辺部に多数の指状突起を有します.
対してヒメイバラウミウシは,正中線上は1本のみで,両縁についても5対程度しか突起をもちません.
本種もTr.perca同様湾奥部などの静穏域に出現する傾向にあり,外来種の可能性もあると思っています.
一方,ナガヒゲイバラウミウシは外洋水の影響を受ける湾口部でよく見られるので,その点でもヒメイバラウミウシと判断できるのではないかと思います.
(以上、いただきましたコメントでした。)
それにしても・・こんなブログにコメントをいただいたJunさんが柏尾先生のお知り合いだったり、
柏尾先生は、東京の水産無脊椎動物研究所から問い合わせられるほどのウミウシのスペシャリストでありながら、小さな子が走り回るチリモン講座をとても上手に開催した先生であり、更にこんなブログにコメントを載せることを快諾頂ける優しい方なんだなぁ・・・と、凄い人たちに少し混ぜてもらえたような気がして、舞い上がっている次第です。
とにかく、大量のうみうし通信を読み込んで、(間違った種名を言い放つ)嘘つきじゃない人に近づきたいなぁと思います。
あと・・大変恐縮なのですが・・今回、一番お世話になった「公財)水産無脊椎動物研究所」についてほとんど何も知らないので・・・この大量のうみうし通信から、しっかりと学んでいきたいと思います。
以上、本日は・・皆々様に「ありがとうございました。」の気持ちでいっぱいです。。少しは頑張らねば・・(笑)
教えて下さった先生方もきっと嬉しかったと思いますよ。
そんなに恐縮されることはないかもしれません。
熱心さが認められ、ウミウシ愛をきちんとまっとうな形で提示されてる訳ですから。
これからもまた楽しみです。
私魚人様の励ましで、本日も救われた気分です。
7~8年前、自分の心を生物観察に向けて下さった方の言葉ですが・・
「まず見て観察して記録すること。」
「簡単じゃないけど誰でもできる。」
「手柄や発表ではなく、定年後は純粋にそんな観察生活をしたい。」
「・・やりたい観察が多すぎるけど(笑)」
そんな域に近づきたいなぁと思ってます。