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アロサウルス1

 ジュラ紀後期の北アメリカを代表する典型的な大型肉食恐竜。研究の歴史も古く、多くの標本が発見され形態学的にもよくわかっており、全ての非鳥型獣脚類、テタヌラ類、あるいはカルノサウルス類の代表としてもよく挙げられる。他の大型テタヌラ類、例えばシンラプトルやアフロベナトールを記述する際にも、アロサウルスを基準として比較するので、アロサウルス自身の特徴はあまり表現されないように思える。要するに標準的な、普通の体型をしている。骨の軽量化が進んでいて外見よりは軽快に行動できたとされるが、体型は中肉中背でバランスがとれているのがアロサウルスの魅力であると思う。前肢は適度に発達し、手の第一指のカギ爪が最も大きい。尾は長い。眼の上前方に顕著な角状の突起をもつことと、上顎に比べ下顎の歯列が短いことなどが特徴としてよく挙げられる。後肢はティラノサウルスほどには長くないがカルノサウルス類としては普通である。
 私も子供の頃、ティラノサウルスは前肢が退化しているので、アロサウルスの方が好きであった。恐竜のおもちゃなどの商品のラインナップでは、ジュラシック・パーク以前には肉食恐竜が1種類ならティラノサウルス、2種類ならティラノサウルスとアロサウルスに決まっていた。しかしその後、映画の影響は大きく2種類目の座はベロキラプトルかデイノニクスに奪われ、最近は3種類あってもスピノサウルスが加わったりする。アロサウルスファンにとっては許せない状況だろう。標本によってかなり変異があるようだが、私はビッグ・アル2のような長い顔はあまり好きではなく、昔ながら?の少し丸みを帯びた鼻筋の方が好きである。
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