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肉食の系譜
シノサウロプテリクス1
最初に発見された羽毛恐竜として有名なシノサウロプテリクスは、1996年に発見された際は原始的な鳥と思われていたが、1998年に基盤的なコエルロサウルス類であるコンプソグナトゥス科の獣脚類として記載された。大小2個体のほとんど完全な全身骨格標本があり、小さい方(完模式標本)は正中面できれいに二つに割れた片側(GMV2123)と反対側(NIGP127586)が別々の施設に所蔵されている。大きい方(NIGP127587)は尾の先半分が失われている。
尾は獣脚類の中でも最も長く、64個もの尾椎からなる。コンプソグナトゥスに比べてシノサウロプテリクスは、少し頭骨が大きく前肢が短い。大腿骨に対する頭骨の長さの比率は、コンプソグナトゥスが99-100%、シノサウロプテリクスが113-117%であるという。また前肢の長さ(上腕骨と撓骨)と後肢の長さ(大腿骨と脛骨)の比率はコンプソグナトゥスの40%に対して、シノサウロプテリクスでは30%である。コンプソグナトゥスもシノサウロプテリクスも、前肢の第1指の第一指骨が大きく太い。また胴椎の神経棘が前後に長く扇型になっている。
体表を覆う繊維状の構造が保存されており、全身が単純な毛状の原始的な羽毛(原羽毛)で覆われていたと考えられている。コンプソグナトゥス科のシノサウロプテリクスやティラノサウルス上科のディロングに原羽毛がみられることは、コエルロサウルス類全体が羽毛をもっていたことの根拠とされてきたが、最近ドイツで発見されたコンプソグナトゥス科のジュラベナトールの件で論議を呼んでいる。
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