美術の学芸ノート

中村彝、小川芋銭などの美術を中心に近代の日本美術、印象派などの西洋美術。美術の真贋問題。広く呟きやメモなどを記します。

20200112の呟き(続き)

2020-01-15 01:24:00 | 日々の呟き
先人をしのぐために「何ものかを上に加える=加上する」ことによって学説は展開していくと富永仲基は考えた。
#加上の説 #常識の逆張り
武田徹氏の言葉、2019年12月23日の毎日新聞記事より

「江戸時代には散歩という風習はなかった…大佛次郎によれば『散歩は、やはり西洋人が来て教えた』…荷風より先に散歩を描いた文学者がいる。荷風が終生敬愛してやまなかった森鷗外。」川本三郎氏の言葉、2019年12月14日の毎日新聞記事より
#日和下駄  #雁 #濹東綺譚

「著者自身の現代の把握は…下降史観に貫かれている…資本主義は不幸だが、その代わりになるものはない… 5月革命の若者が夢見た新しい社会…この夢は遥かに迂回して…デジタル社会の到来によって歪んだ形で実現した。」山崎正和氏によるダニエル・コーエン「ホモ・デジタリスの時代」の書評より。

國分功一郎著「原子力時代における哲学」、橋爪大三郎氏による書評から。「原子力はその自然生態系と無関係。経済システムが環境から自立して完結するかも。おそらく幼児期の全能感を想起させるせいで、多幸感を振りまく…」#ハイデガー #放下 #ゲラッセンハイト #アンキバシエー #ヘラクレイトス

「哲学対話を行うと、日本人は引っ込み思案なのではなく、自由にしゃべらせない力が強く働いているのだとわかる」。「考えるとはどういうことか」を刊行した梶谷真司氏の言葉。2018年11月19日の読売新聞より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20200112の呟き

2020-01-13 09:16:00 | 日々の呟き

司令官爆撃から民間機誤射撃墜に至ったこの過程、何ともやりきれない。
戦争行為がこんな悲劇を導き出しているのだ。

歪んだ人格か、もしくは病気による犯罪かを峻別するのは極めて難しいし、峻別できるかどうかすら甚だ疑問だ。峻別しなければならないとすれば、どうしたって人為的な峻別でしかないし、担当裁判官による判断でしかない。

正常者と呼ばれる大きな人間集団と異常者と呼ばれる小さな人間集団があるとすれば、その2つの集合体の交わる部分は必ずあるはずだ。

山崎正和氏によるトーマス・ベルンハルト『破滅者』の書評。
「眼高手低を宿命とする二人は、わかる感性とできる技能との乖離と、その現実がわかることによって追い詰められる。」

「しばしばわかる人は当面の好悪の対象だけでなく、あらゆる世事について独特の趣味判断を抱くことが多い。音楽の深奥がわかる人は、万事につけて…とかく過度に繊細で狷介な態度をとりがちになる。」
山崎正和氏による毎日新聞書評欄より

「上皇(前天皇)の言動に『反安倍政権』的な支持が集まったことは、日本社会で『公共』が壊れている表れと捉えるべきだ。」加藤陽子東大教授の言葉、2019年12月17日の毎日新聞より
#丸山真男 #網野善彦 #安丸良夫

人は年間2回から5回風邪をひく。
悪寒は熱が上がっていく前触れ。熱が上がってしまうと悪寒はなくなる。
風邪の原因の80%以上はウィルスで半分以上は鼻風邪ウィルス(ライノウィルス)。
ウィルスが繁殖している時、免疫力を高めるため体温が上がる。米山公啓氏の言葉、2019年12月22日毎日新聞記事より

薬などで熱を下げてしまうと治りを遅くしてしまう可能性があるので、最近ではよほどのことがなければ解熱しない。
熱は下げずに安静にしている方が早く風邪を治す。
咳止めなどで押さえ込むとやはり治りを遅くしてしまう危険がある。
風邪薬は風邪の治りを早くしていない。
米山公啓氏の言葉、同上より

自分の免疫力を高めることが最も重要な風邪の治療法。それには睡眠が大切。十分な水分を取ることも。食欲が落ちている時は無理して食べなくてよい。プラセボ効果も免疫力を上げる可能性がある。
米山公啓氏の言葉、同上より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20200104の呟き(リウォルドの『印象派の歴史』)

2020-01-05 09:19:00 | 西洋美術

印象派の基本的文献とされるリウォルドの『印象派の歴史』の邦訳文庫版が昨年出た。この本だけを読むとモネの「印象、日の出」について多くの美術愛好家はギョッとするだろう。題名も制作年も違うし、最初の印象派展にも出品されていないとされているのだから。だが、現在では従来の説をとる人が多い。

このリウォルドの説に関連しては、同じく昨年出た島田紀夫氏の『印象派と日本人』がかなり詳しく紹介している。なぜ従来の説が再び有力となったかを。ただそれでもまだ釈然としない部分が残っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20191230〜20200101までの呟き

2020-01-05 09:14:00 | 日々の呟き

2019年、大きなニュースが多かった。
台風次々甚大被害
冷え込む日韓関係
歪む長期政権
IR関連で議員逮捕
揺れる香港
教皇来日
児童虐待次々
5月1日の改元
ダークな原発マネー還流
かんぽ不正とNHK
ノートルダムと首里城炎上
消費税10%
中村哲氏銃撃死
表現の自由とヘイト
元事務次官が息子刺殺

ゴーン被告の弘中弁護士は、自分の切れ味を試してみたいというようなことをTVの中で言っていた。その切れ味、被告人によって裏切られていないか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする