秋のパリは最高と思うが、美術館や博物館をゆっくり鑑賞するには、すいている冬季が一番。しかし、この時期のパリ、朝は暗いし、天気のすぐれない日も多い。
凱旋門も寒そう。
かつて、多分この凱旋門放射状道路の南西にお店があったように記憶するが、シャンゼリゼ通りの一等地に本店を構える日本人御用達の有名なお店
生活水準が上昇する過程で経験する物欲!、かつては内外価格差が3倍以上もあり、パリで正価で購入し日本で2倍以上で売れた時代があった。ブランド品購入ツアーも人気でした。
今や、ブランド品の購入は日本人から中国人成金に移っているようです。店内インフォメーションで中国語のパンフレットが目立つ。
問題は、メーカーが高級品のブランドイメージをどう保つか、従来の顧客が離れる例は多々あり、対策も必要とフェラーリ社(イタリー・スーパーカー)は、中国で年間500台も購入されたことを深刻に考えているとの報道がありました。
ここの1Fブランド品バッグ売り場でも中国人専用のコーナーがありました。
このヨーロッパ最大の老舗デパートは、吹き抜けの天井にこんなものを取付けて有名になりました。
天井を見上げる人人人・・・、照明が変わると
1912年、ステンドグラスと鉄骨でドームが構成されています。
そしてこのデパートの一ブロック前が有名なオペラ座、(裏側になるので)反対側に回るとライトアップされていた。
このオペラ座もギャラリーラファイエットと同時期に建造され、重要な歴史的建造物となっています。
サザエの類似品? を頂き、街中ブラリが希望だったが・・・かつてのフランスの成金、いや「王は神の代理人」・・・神に選ばれた人が住むという宮殿に、美術品を見に行こう。
ベルサイユ宮殿・・・ルイ14世の騎馬像を横目に石畳の上をゲートに向かう。
元々は1624年にベルサイユの丘にルイ13世が建てた小さな狩猟の館。パリ市内から南西に22km位の位置にあります。
奥のゲートを通り右側の玄関ホールから2階に上り、ヘラクレスの間へと進む。
大きな絵画が現れる。ヘラクレス?の間?、ギリシャ神話と違う重い雰囲気・・・
これは「シモンの家の宴」と言われます。・・・どこかで聞いたような・・・イタリア、ヴェネチアのパオロ・ヴェロネーゼ作・・・時代は、1570年。ヴェネチアが繁栄のピークを過ぎた時期・・・
ヴェネチアのセルヴィテス修道院の食堂に掛けてあったものを、1664年に時の総督がルイ14世に贈ったもので、トルコに攻められ対抗する支援を要請するためのものでした。
まだ天井画も完成していないこのヘラクレスの間に、1712年に取り付けられたとあります。
アーチが架かった天井一面にギリシャ神話・・・描かれています、鮮やかな彩色で・・・こん棒を持つ巨人がいます・・・ヘラクレスの栄光を描いたといわれます。
1736年頃完成したようです。フロンソワ・ル・モワーヌ作、・・・特徴は画布を天井に糊で貼り付ける手間のかかる方式だったようです。
こちらは、隣の礼拝堂・・・天井画が続き、目線の先一等地、正面奥にパイプオルガンが見えます。
ここは2階、パイプオルガンの真下が何と祭壇になります。王は特別な場合以外はこちらの2階特別席から礼拝しています。祭壇の真上にオルガン、その上方半円形の天井画にはキリストの復活が描かれています。
手前の丸天井には父なる神が、王の特別席の上には三位一体の三番目の位格とされる精霊の降臨が鳩によって描かれている。
これらの事も後の約束事・・・降臨・・・「白い鳩の姿」、「上方からさす光線」で現わされる。
これは、ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂 聖ヘレナの像に似ている
案内図があるので場所を確認しよう。