猛暑とゲリラ豪雨という過激な天候が続いたこの夏、野生の生きものたちの「わてらもやってられません」という悲鳴が聞こえてきそうな河川敷の道。
雨が降ると、土手道にはたくさんの大ミミズが出現する。体長15cmはあろうかという大ミミズ。数えながら歩いたら、50mくらいの間に29匹もの大ミミズがうねっていた。
砂利道なら途中に潜れる砂地もあり、横切るにしても道幅は2mとないから(とはいえ彼らには、とてつもなく長い道のりかもしれないけど)、まだ生き長らえることができようが、コンクリートに道に這い出してしまったミミズ達は、大変気の毒な最期を遂げることになる。
渡り切れなくて、途中で乾いてしまうのだもの。干からびた大量のミミズが路面一杯に死に絶えていて、踏まないで歩くのもよいじゃない。
中には半生タイプのミミズもいて、いたたまれない。
「ああ!踏んじゃう。踏んじゃう。よけてー」と私に叫ばれる犬たちも、どこを歩けばよいものやらと、困惑する夏の朝でした。