小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

死んだらゴミ?!

2011-01-18 | つぶやき

 家族だけではなく(タハラは独りではあるが)、知人にも看取られる猫って稀だよねと言いながら、ルビを偲びつつ(?)酒を酌み交わし、タハラといろいろな話をしたのだが、タハラは「もう死んで物体となったら、私にとってはゴミだ」などと、びっくりするようなことを言うのだ。
 でも、それはその人その人の死生観も含めた捉え方だから、それがおかしいとも言えまい。 

 確かにタハラとは考え方は大きく違うのだが、彼女と話していて小気味良いのは、彼女が話をはぐらかしたりせず、自分の主張をしっかり伝えてくるからだな。変に取り繕って優等生っぽい逃げ方はしないし、違う考えであっても上から目線で小馬鹿にしたもの言いもせず、どっぷり四つに組める話しっぷりなので、たとえ全く相容れない意見であっても不愉快じゃない。

 私は、相手や話の内容によって、話をはぐらかしたり、真摯に返さずうやむやに返そうとする態度には本当に腹が立つ。とはいえ、おそらく「話すに値しない」と思っているから、そういう態度を取るわけで、こちらが怒ってもしようがないのだよね。それは意見や考え方が違うという以前の問題だから。

 タハラとは久々にたくさん話したが、自分の主張があって面白かった。

 タハラはかつて、私が託した蘭丸という猫の遺骨を持て余していると言うので(だって彼女にとっては、もうゴミなんだもの)、引き取ってこようと思ったのに、呑んでいて忘れてきてしまった。近々またタハラと会って、受け渡してもらおうっと。

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生前葬が本葬に

2011-01-18 | 犬&猫との暮らし
 タハラの飼い猫ルビは酸素ハウスに入れられる直前、食べれはしなかったけれど、いきなりカマンベールチーズをフガフガを舐めまくり、元気を取り戻す兆しかと思ったのだが、酸素ハウスに入ったあたりから、すでに魂が抜けたような表情になってしまっていた。

 そして、酸素ハウスの設置から1時間もたたぬ間に、静かに息を引き取ったのでした。
 取りたてて彼岸に向かう顕著な動きをするでもなく、苦しむ様子もなく、何も言わず、ちょっと足を伸ばしたような、もだえたような、そんな感じで逝ってしまった。

 まあ、大往生といえば、大往生だったのかなあ。

 タハラが「えっ、これって、死んじゃった?」というほど、眠っているようだった。
 だいたい飼い主のタハラが「ええー、しゃれにならないよー。生前葬をしていて死んじゃうなんて!」と少し笑いながら言うものだから、こっちもつい「ホントだよー」と声をあげてしまった。

 ダメ押しのように、「明日、卓球の試合だから、すぐに火葬を頼めないのだけど、冬だからベランダに出しておけば、大丈夫かなあ」(つまり、ううんと、ええと、傷まないかなあということね)と言うので、「カラスにつつかれないようにしないとね」って。
 こんな会話が続き、哀しみが押し寄せようもなかったのだけど、ルビの手足を少し丸めてあげてながら、お別れを言ったのでした。

 さよなら、ルビ。うちでも何度か預かったし、20年を振り返ると、感慨深いよ。

           
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