クシャミをするのは気持ちいい。特に周りにだれもいないと、思い切り「ハックショーン、ハアア!」とできて、なお気持ちいい。何連発しても気持ちいい。
しかし、それに伴って鼻水が出るのが困る。こちらは垂らす気はないのに、勝手にツツーっと垂れてくるのが困る。
数日間、風の強い日が続いている。この強風によってスギ花粉は狂喜乱舞である。
今年もきっちり花粉症がやってきた。年に一度忘れずにやってくる。ひこ星と織姫は年に一度の逢瀬を心待ちにしているだろうが、私はこの年に一度の到来をまったく歓迎していない。なのに、今年もちゃんとクシャミを連発し、鼻水を垂らしている。
花粉症とは30年近くの付き合いだが、友人でもこんなに長く、途切れることなく付き合っている人はいない。なんと律儀なヤツと思う。
ここのところ休みも取らずに仕事をしていたので、今日は今朝、急に「休日にしよう!」と思い立った。
朝の散歩のときから風が強く、全身スギ花粉まみれになった。それを落としたいと思ったわけではないのだけれど、なぜか急に「お風呂に入ろう!」と思った。今日は「なぜか急に」の日なのだ。
うちのマンションの風呂は追い炊き式ではないので、何度か沸かして入ることができない。一人暮らしではもったいないのだ。溜めた湯はあとで洗濯や庭の水やりに使うけれど、底冷えがする日は入浴中もだんだんお湯がぬるくなり、沸かし直せる風呂とは違う気遣いが必要だ。
なので、私はめったに風呂に入らない。そうと言うと、人はみなびっくりして目をまん丸にする。正確には「湯船に浸からない」のであって、ちゃんとシャワーで体や髪は洗っております。
そんな私なのに、唐突に「お風呂に入ろう!」(「シャワーを浴びよう」じゃなくて)と強く思ったのだ。そして午前中からお湯を溜め、湯船に浸かりながらゆっくりと本を読んだ(今日は休日だからネ)。スギ花粉もすっかり流してやりましたさ。