小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

『呼吸はだいじ』

2014-06-06 | 
 「生きる(いきる)」という言葉は「息(いき)」から派生したといわれているけれど、それは息をすること、つまり呼吸が生きるために必要不可欠な生命活動だからだ。

 その生きるために必要不可欠な呼吸を、私たちは普段、無意識にしている。
 無意識にしているけれど、動揺したり、怒りがこみあげたりして、ストレスが溜まってこころが乱れると、呼吸も乱れ、早く浅く、不規則になってしまう。ドキドキ、ハアハアというヤツですね。自分では気付かないかもしれないけれど、そうなっているのだ。

 逆に、こころが落ち着いていて平安な時は、深くて静かな呼吸をゆっくりとした一定のリズムで行っている。意識していないけど、おそらくそうでしょう。

 このように呼吸は、こころの状態と深く関わっているということが分かる。だから、「息」という漢字が「自」らの「心」と書くのだと教わった。なるほど。

 普段は無意識にしているけれど、呼吸を考える時に大事なことは、呼吸が消化器系や循環器系などの器官と異なり、唯一私たちが意識してコントロールすることができるという点です。

 気功や太極拳でも呼吸を大事にしているが、ヨガでは呼吸や気息を「プラーナ」と呼んで、とても重視している。
 プラーナは単に息を意味するのではなく、からだの内外に存在する生命エネルギー、宇宙のエネルギーと同一なものとみなしている。深い呼吸をすることは、生命エネルギーをからだの隅々にまで行き渡らせ、すべての細胞を活性化させ、本来の自分を覚醒させることにつながるとされているのだ。

 そんな呼吸に「注目!」と言っているのが、帯津良一先生著『呼吸はだいじ』である。これまでも帯津先生は呼吸に関する本を出しているが、これは総集編みたいな1冊かな。


マガジンハウス発行、1,300円+税

 私たちは1日におよそ2万1,600回もの呼吸を無意識にしている。そのうちの一部でも意識的に行うようにすれば、からだもこころも変化するということで、『呼吸はだいじ』には「呼吸とはなんぞや」から始まって、さまざまな場面、例えば眠れない時、手足が冷える時、腸を活発にしたい時、絶望を感じた時などなどに対応する呼吸法が紹介されている。

 帯津先生は「心臓のドキドキや冷や汗は自分でコントロールできないけれど、ハアハアと浅くなっている呼吸は、意思の力でゆっくり深くすることができる。深い呼吸をすることは緊張をほぐすために、とても有効な手段」と語っている。

 なので私は、ムッカ~!とかカッチ~ン!ときた時や思わずへこんだ時などは、なるべく「まあ、まあ、まあ」と言いつつ、すごく意識して、長くゆっくりと息を吐くようにしている。そういう呼吸を続けているうちに、確かに少しずつ落ち着いてくる。よしよし。

 息をゆっくり吐くことで副交感神経が刺激されるというから、ゆっくり長く吐くことに意識を向けることが大切なようですよ。ふぅぅぅぅぅ~。

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