2012年8月31日
朝6時頃、激しい頭痛に目が覚めました。
まるでアイスピックで頭部の右横を突かれたような感じ、というのが自分としては一番しっくりくる表現です。
この時は、妻に痛み止めをもらって内服し、痛みも落ち着いてきたので再度寝ました。
8時頃、朝食に起こされた時、顔の右側にシビレ(顔面麻痺)を感じました。水分を摂ろうとペットボトルを口にしたのですが、水分が全く飲み込めなくなっていました(燕下障害)。
こうした状況から、職業柄、脳血管疾患の患者さんに関わる機会も多かったので、現場で培った知識から、自分が脳梗塞を発症した可能性が高いと考え、妻に救急車を呼んでもらいました。
救急車は5分程で到着するというので、まだ体に麻痺を感じていなかった私は、自力で動けるうちにと、急いで着替え、トイレに行って、二階の寝室から一階のリビングへ移動しました。
リビングのソファーに座って数分後、救急車が到着し、救急隊員の方に症状の確認等をされた後、救急車へと搬送されたのですが、私としての記憶はこれ以降しばらく跳んでいます。
救急車の中で救急隊員と話した覚えはあるのですが、その内容はまったく覚えていません。
気が付けば、急病センターへ到着した時、MRを撮りに行く時、後は救急治療室の白い天井をじっと見ていた記憶しかありません。
ところが、実はこの記憶、最初から違っていたようです。
奥さんから聞いた実際は以下のようでした。
私は、朝5時過ぎに目が覚めてごろごろしていたそうです。
6時過ぎに頭痛の訴えがあって痛み止めをもらい、目と鼻の奥が熱いと訴え、アイスノンをもらって冷やしたそうです。
8時頃、頭痛は軽減されたものの、顔のしびれを訴え、手指の動作確認をしていたようで、奥さんから水分補給を促されたところ、嚥下困難で吐いてしまったらしく、飲み込めないと訴えたそうです。
この段階では奥さんが車に乗せて病院に行くつもりだったようですが、着替えてトイレに行って戻ってくる時、支えがないと歩けないような状態だったらしく、この時点で救急車を呼んでもらう事にしたそうです。
二階から一階のリビングへは自力で降りてソファーに座ったそうです。
救急車内でのバイタルは、BP178/112、P82だったそうです。
血圧高っ!
急病センターではCTでは診断出来ないとの事で、MR検査も行う事になったとの事で、その結果、「首の後ろの動脈が一部詰まった事による脳梗塞で、原因は不明」という説明があったそうです。
その後、神経内科のDrから、「最初は内科的治療をする。一週間は症状が安定せず、悪化する可能性もある(悪化したら脳神経外科へ転科)。血圧、血糖値が高いため、このコントロールも必要。」との説明もあったそうです。
入院はSCUと言うことでしたが、急病センターに搬送されたのが8:50過ぎで、SCUに搬送されたのは13時頃だったそうです。
SCU入室後は、家族に「ごめんね」と繰り返し言っていたそうです。
で、SCU(Stroke Care Unit:脳卒中集中治療室)に搬送されてからの記憶は、経鼻経管栄養の管(NGチューブ)を挿入される時でした。
看護師が飲み込むようにしろと言うのですが、嚥下障害で飲み込みが出来ないのだから、これは無茶な注文です。
とりあえず、飲み込むつもりでじたばたしてたらNGチューブは無事胃に入ってくれました。
これが気管支にでも入ろうものなら大変ですから…。
その後、尿意をもよおしたので、看護師に訴えたところ「おむつの中にしていいよ」と言われました。ところが、出したくても出ません。
そこで、導尿してもらおうとたのんだところ、おなかを押して「まだ300ml位だから大丈夫だよ」と言われました。
しかし、こちらは排尿したいので、しつこく頼んだらやっと導尿してもらうことが出来ました。
そしたら何と『800ml』出た!
看護師の見立て違い。勘弁してほしいです…。
排尿はそのままバルーンカテーテルを留置してもらいました。
食事はNGチューブからの流動食と点滴。
こうなっていると、おなかは空かないもので…。
こんな時「ふ」と思いました。
『人間て普段は何気に食べたり飲んだりしているけれど、これって実は凄い事だったんだ!』
食べられない事に対する悲観的感情よりも、そんな気持ちになって、不思議と嚥下障害自体を受け入れていました。
朝6時頃、激しい頭痛に目が覚めました。
まるでアイスピックで頭部の右横を突かれたような感じ、というのが自分としては一番しっくりくる表現です。
この時は、妻に痛み止めをもらって内服し、痛みも落ち着いてきたので再度寝ました。
8時頃、朝食に起こされた時、顔の右側にシビレ(顔面麻痺)を感じました。水分を摂ろうとペットボトルを口にしたのですが、水分が全く飲み込めなくなっていました(燕下障害)。
こうした状況から、職業柄、脳血管疾患の患者さんに関わる機会も多かったので、現場で培った知識から、自分が脳梗塞を発症した可能性が高いと考え、妻に救急車を呼んでもらいました。
救急車は5分程で到着するというので、まだ体に麻痺を感じていなかった私は、自力で動けるうちにと、急いで着替え、トイレに行って、二階の寝室から一階のリビングへ移動しました。
リビングのソファーに座って数分後、救急車が到着し、救急隊員の方に症状の確認等をされた後、救急車へと搬送されたのですが、私としての記憶はこれ以降しばらく跳んでいます。
救急車の中で救急隊員と話した覚えはあるのですが、その内容はまったく覚えていません。
気が付けば、急病センターへ到着した時、MRを撮りに行く時、後は救急治療室の白い天井をじっと見ていた記憶しかありません。
ところが、実はこの記憶、最初から違っていたようです。
奥さんから聞いた実際は以下のようでした。
私は、朝5時過ぎに目が覚めてごろごろしていたそうです。
6時過ぎに頭痛の訴えがあって痛み止めをもらい、目と鼻の奥が熱いと訴え、アイスノンをもらって冷やしたそうです。
8時頃、頭痛は軽減されたものの、顔のしびれを訴え、手指の動作確認をしていたようで、奥さんから水分補給を促されたところ、嚥下困難で吐いてしまったらしく、飲み込めないと訴えたそうです。
この段階では奥さんが車に乗せて病院に行くつもりだったようですが、着替えてトイレに行って戻ってくる時、支えがないと歩けないような状態だったらしく、この時点で救急車を呼んでもらう事にしたそうです。
二階から一階のリビングへは自力で降りてソファーに座ったそうです。
救急車内でのバイタルは、BP178/112、P82だったそうです。
血圧高っ!
急病センターではCTでは診断出来ないとの事で、MR検査も行う事になったとの事で、その結果、「首の後ろの動脈が一部詰まった事による脳梗塞で、原因は不明」という説明があったそうです。
その後、神経内科のDrから、「最初は内科的治療をする。一週間は症状が安定せず、悪化する可能性もある(悪化したら脳神経外科へ転科)。血圧、血糖値が高いため、このコントロールも必要。」との説明もあったそうです。
入院はSCUと言うことでしたが、急病センターに搬送されたのが8:50過ぎで、SCUに搬送されたのは13時頃だったそうです。
SCU入室後は、家族に「ごめんね」と繰り返し言っていたそうです。
で、SCU(Stroke Care Unit:脳卒中集中治療室)に搬送されてからの記憶は、経鼻経管栄養の管(NGチューブ)を挿入される時でした。
看護師が飲み込むようにしろと言うのですが、嚥下障害で飲み込みが出来ないのだから、これは無茶な注文です。
とりあえず、飲み込むつもりでじたばたしてたらNGチューブは無事胃に入ってくれました。
これが気管支にでも入ろうものなら大変ですから…。
その後、尿意をもよおしたので、看護師に訴えたところ「おむつの中にしていいよ」と言われました。ところが、出したくても出ません。
そこで、導尿してもらおうとたのんだところ、おなかを押して「まだ300ml位だから大丈夫だよ」と言われました。
しかし、こちらは排尿したいので、しつこく頼んだらやっと導尿してもらうことが出来ました。
そしたら何と『800ml』出た!
看護師の見立て違い。勘弁してほしいです…。
排尿はそのままバルーンカテーテルを留置してもらいました。
食事はNGチューブからの流動食と点滴。
こうなっていると、おなかは空かないもので…。
こんな時「ふ」と思いました。
『人間て普段は何気に食べたり飲んだりしているけれど、これって実は凄い事だったんだ!』
食べられない事に対する悲観的感情よりも、そんな気持ちになって、不思議と嚥下障害自体を受け入れていました。