先日、音更町文化ホールで歌手 森山良子さんの歌謡コンサートがあり、妻は友人女性の2人と一緒に聞きに行ってきた。その一人が札幌(距離:東京~名古屋間と同じ約200キロ)から来た熱烈ファンで、森山良子さんが観客の前で歌うのは、新型コロナ禍により久しぶりだったそうである。
コンサートは、語りを入れて20曲ぐらい歌ったそうであるが、音楽にも手厳しい妻によると歌唱力が抜群で、会場は大いに盛り上がりを見せたらしい。
森山良子さんは、 “この広い野原いっぱい”でレコードデビュー。私は、彼女が歌っている“さとうきび畑”が好きだが、全盲テノール歌手 新垣 勉さんの“さとうきび畑”も好きである。なぜかと言えば20年前、私が釧路に住んでいた時、彼のコンサートを聞きに行き心を打たれたからである。
“さとうきび畑”は見たことはないが、北海道では“トウモロコシ畑”をたびたび見ているので、何となくさとうきび畑の情景も目の前に浮かぶようである。生まれてすぐに事故で失明した新垣勉さんには、さとうきび畑はどのように映っているのだろう。
また、“涙そうそう”は彼女が作詞し、夏川りみさんが歌って大ヒットした曲だ。“涙そうそう”は、森山良子さんが心筋梗塞で急死した兄を想って書きあげた詞だそうで、そのお兄さんへの思いを、ずっと心の中にしまい込んでいたそうだ。
言霊とは、言葉に宿っていると信じられる不思議な力であるから、森山良子さんが歌うと心に響くのである。「涙(なだ)そうそう」は、「涙がとめどなく溢れる」という意味だそうだ。なお、私は70歳になるので死ぬのはまだ少し早いような気がするが、息子からはいつ死んでもおかしくない年齢だと言われた。
【 涙そうそう 作詞:森山良子 作曲:BEGIN】
古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
おもかげ探して よみがえる日は涙(なだ)そうそう
一番星に祈る それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
悲しみにも喜びにも 思うあの笑顔
あなたの場所から私が
見えたらきっといつか 会えると信じ生きてゆく
晴れ渡る日も雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
さみしくて恋しくて 君への想い涙そうそう
会いたくて会いたくて 君への想い涙そうそう
「十勝の活性化を考える会」会員T