十勝の活性化を考える会

     
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ショッキングな記事

2021-04-24 05:00:00 | 投稿

 

先日、“ショッキングな記事が載っていた。20代のキャリア官僚の自己都合退職者数は2019年度に87人に達し、6年前の4倍になったそうだ。息子の友人も30代でキャリアから大学准教授に転身したが、霞が関のブラック職場化が原因であったようだ。

また、小学校教員試験の倍率は、全国平均2.7倍と過去最低を記録したそうである。道内は2.1倍で、前年度の1.7倍を上回ったものの、3年連続で「危険水域」とされる3倍を割り込んでいる。教員のなり手不足を解消するには、「ブラック職場」と呼ばれる環境改善が欠かせない。

キャリアの退職理由や教員受験者数の低下には、いろいろな理由が考えられるが、そのひとつに“自己中心主義”があるのではないかと思われる。すなわち、滅私奉公の欠如である。滅私奉公とは、私利私欲を捨てて、主人や公のために忠誠を尽くすことである。「滅私」は私利私欲を捨てること、「奉公」とは国や社会などの公、または、主人や主君・上位の者などに自分の身をささげて尽くすことである。

昔は滅私奉公が求められたが、今はあまり求められていないようだ。教育には、学校教育、社会教育、企業教育などいろいろあるが、学校教育にはすべてとは言わないが、「滅私奉公」が必要であるのではないかと思う。なぜなら、子供は“社会の宝”であるからだ。子供は純粋で忖度が出来ないので、「私利私欲」で考えないことが多いように思うので、教師には滅私奉公が求められると思う。

看護士が、“白衣の天使”といわれるのはそのためである。ただ先日、思ったのだが、最近の大人にはウソが多いことや人へ信頼感がうすらいでいることは、大変気がかりではある。人との絆はソーシャルディスタンスで遠くなったが、これは距離だけではない。人間関係が、遠くなりかけていると感じる。

100年に一度といわれる新型コロナ禍で価値観の転換が求められている。子供は宝なので、教育にも良い意味での転換が求められよう。日本の政治については言うまでもないが、気がかりなことがたくさんある。その一つに日本の代表的企業「東芝」の外国企業による株式公開買い付けがある。この公開買い付けは、今後どうなっていくかは分からないが、日本の国の地盤沈下を見た思いで大変残念である。

「十勝の活性化を考える会」会員T