ひとつ年下の町内会の住人に馬が合う人がいて、彼とはよく酒を酌み交わし、本などの話を良くします。彼から見習うべきことはたくさんありますが、四国霊場八十八ケ所を巡礼しただけに、独特の価値観や哲学を持っています。彼の座右の銘は“着眼大局”で、この姿勢で物事を見ています。
また彼は、関西ですし職人を長くやっていたこともあり、人間の本質となる神髄をよく掴んでいます。例えば、これから刑務所に入る前に寿司屋にきた人の話、また刑に服して彼の寿司屋に再訪してきた人、大阪の環状線に乗って新人社員を遊びに連れて行った話、関西人の気質について等、最近では、アルバイト女性の働かせ方などの話です。彼に見習うべきことは、仕事柄からくる気配り、思いやりの大切さです。自分だけかもわかりませんが、私たちは自分中心に考えて、他人に対してあまり気配りしないのではないでしょうか。
また彼は、歌うのはあまり上手くはないのですが、大阪ではよく“マリモの歌”を歌って喝さいを浴びていたそうです。マリモの歌は悲しいアイヌの歌で、阿寒湖での遊覧船に乗った時には、いつも流れていました。
【 マリモの歌 】
- 水面をわたる 風さみし
阿寒の山の 湖に
浮かぶマリモよ なに思う
マリモよマリモ 緑のマリモ - 晴れれば浮かぶ 水の上
曇れば沈む 水の底
恋は悲しと 嘆きあう
マリモよマリモ 涙のマリモ - アイヌの村に 今もなお
悲しく残る ロマンスを
歌うマリモの 影さみし
マリモよマリモ 緑のマリモ
ところで、人には馬が合うと合わないがありますが、“人間は素直にならなければいけない”ということで、彼とは一致しています。しかし、人間は年齢を重ねるごとに頑固になっていきますので難しいことかも知れませんが、馬が合うかの観点から、結婚を考えてみました。
【結婚理由】
- 年収が多いこと
- 優しいこと
- 背が高くカッコいいこと、美人・・・など
次に離婚理由を考えてみましょう
【離婚理由】
1.性格の不一致
2.経済的な不一致
3.生まれ育った環境の違い・・・など
結婚する場合、1の条件は当然です。なぜなら、結婚生活は経済的なことが一番大きいからです。そして、人間は傲慢な動物ですから、1の条件が満たされたら2や3の条件も望みます。
しかし、すべての条件を満たす人はまずいません。だから、通常は「妥協」しなければならないと思います。昔は、おせっかいの人が周りにたくさんいましたので、結婚する人も多く、今はいませんので結婚しない人が多くなっています。
一方、離婚が多い理由には、当然ながら馬が合わなくなったからで、お金の切れ目が縁の切れ目といわれるように、お金が離婚の原因になることも多いようです。
「十勝の活性化を考える会」会員T