12歳になる愛犬“ゴールデンレトリバー”を飼っている。人間の年齢にすれば90歳を超える老犬であるが、まだオスの能力を兼ね添えている。体を見ると皮膚ガンらしいので、寿命はそれほど長くはないだろう。
先日、孫など家族9人と愛犬が一堂に会した。その際、愛犬がいつも陣取っているテーブル下の犬の居場所で、私たちの話を聞いていた。犬は約80の言葉を知っているそうで、我々の話を聞いているので、おちおち変な話は出来ないのである。そして、犬も家族の一員であるので、犬の存在を忘れてはなるまい。
暉峻淑子著「豊かさは何か」を読むと、人間と自然(犬)との関わりのある豊かな暮らし方をしていかなければならないと書かれていた。
犬を見ていると人間は、もっと感受性を持たなければならないと思っている。自然と共に生きること、支え合うこと、分かち合うこと、平和のこと、地球のことなどを体で感じなければならない。
また、人間にも寿命があるので、そのことをいつも思っていることが大切で、それによって毎日の行動も変わってくるだろう。
人がいないので、朝と夕方に10キロ離れた川原で首からリードをとって散歩させている。人間よりも優しい心を持っているといわれる愛犬であるが、時々、嫌なことをされると人間に対して牙をむく。しかし、私をかむと殺されることを分かっているから絶対に牙をむかない。
ところで、和歌山県白浜町のレジャー施設で、ジアィアントパンダ”エイメイ“(オス30歳)が、先月、中国へ帰還したそうである。エイメイは、1994年の来園以来、28年間で16頭の子供をもうけて、孫とひ孫を含めると40頭以上の一大ファミリーを形成したそうだ。驚くほかはない。
犬の平均寿命は犬種によって違いがあるが、10~16年といわれている。雑種犬が長生きするといわれている根拠は、様々な環境に適応できるように変化を遂げてきた犬種で、純血種よりも遺伝性の病気をもっている確率が格段に少ないためだそうである。
現代は8軒に1軒が犬を飼っている犬ブームで、ゴールデンレトリバーは40万円前後もするそうである。12年前は約11万円であったから、世の中もずいぶん変わったものである。
ところで昨年、私の属する町内会長だった人が急逝した。享年83歳であったから平均寿命といえるが、アッという間の死であった。彼とは一緒に山登りなどをした人だったから大変ショックで、明日は我が身だと思っている。
- 雪原の愛犬“マック12歳”