十勝の活性化を考える会

     
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住めば都!

2023-03-20 05:00:00 | 投稿

 

私はサラリーマン時代、北海道・東京・大阪など通算12回にわたって転勤した。見るもの聞くものすべてが新鮮で、それぞれに良さがあり自分をリフレッシュしてくれた。“住めば都!”である。

同じ介護施設を利用している人が言う。「あなたはいろいろなところを見ているから、違いが分かる」と。また、官僚だった方も6年前、東京から田舎の埼玉県熊谷市に移り住んだらしい。熊谷市と言えば猛暑で有名であるが、近くに川もあって涼しく東京に比べて別天地であるらしい。

彼が言う。「地方は、とても住みやすいところだ。ただ、住民のほとんどの人が、その良さを知らないだけである」と。彼の家は、最寄り駅から池袋まで最短で電車で45分、最近では新宿、渋谷、横浜まで乗り換え無しに行ける直通電車も開通して益々便利になったそうである。彼の奥さんは、いつも庭づくりや手作りジャムを作っているらしい。

話は変わるが、「地球は、青かった」 の言葉は、人類初の有人宇宙飛行を成功させた旧ソ連の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが、宇宙から地球を見て言ったとされる名言である。地球の美しさを称える表現として広く知れわたっているが、その地球を人類が、地球温暖化の名のもとに汚している。

私たち人類の共通の星である地球が、もはや取り返しがきかない危険性に陥っているのである。それは、最近の多発している異常気象を見れば分かるだろう。まさに、絶体絶命の状況なのである。

私は地球温暖化で、人類の歴史は終わるのではないだろうかと心配している。冷戦終結後の30年を経た今、世界はウクライナ戦争などによってひび割れを起こし不安定期に入ってしまった。国際秩序だけではなく、世界経済も、国内政治も、そして情報コミュニケーションの秩序も大きく揺らいで、世界中に不安が広がっている。加えて、“悪法も法なり”とはいえ、個人情報保護法により人と人とのつながりも失われようとしている。

昨年、NHKスペシャル「未来への分岐点」を放映していた。10年後の2030年には、地球温暖化で地球が大変な状況になっていることが予想されるという番組で、地球環境センターの副センター長である江守正多氏や宇宙飛行士の毛利衛氏も出演していた。

テレビの前には、私のほかに3人の大人が見ていたがあまり驚かなかったので、「茹でカエル」のように見えた。茹でガエルとは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すが、常温の水に入れて水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い死んでしまうカエルのことである。放映内容は地球の温度が上昇して、次のことが起こっており、警鐘を鳴らしていた。

  • 南極の氷が溶けだしており、水没しているところがあること
  • アマゾン川の流域で乾燥化が進んでいること
  • シベリアの凍土が解け出していること
  • 北極の氷が解けて、岩がむき出しになっていること
  • 地中のメタンガスが爆発して、炭酸ガスを放出する可能性があること

以上のとおり、人類は戦争をやっている状況ではないのである。

「十勝の活性化を考える会」会員