十勝の活性化を考える会

     
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人とのつながり

2023-03-26 05:00:00 | 投稿

  

日本は、人とのつながりが強い国だと思っていた。それが、コロナ禍などによる貧富の拡大や会の減少などで、失ってきたといえよう。

その原因は、個人主義化、価値観の多様化、人間関係の希薄化などにも関係があろう。 どんな会にも目的があり、志を同じくする者同志が組織化されたもので、会が減少していくということは、日本社会の崩壊が進んでいることを意味している。

日本国憲法は国民の生存権があり、国家には生活保障の義務があると説いている。しかし、老いや困窮して困っている人間を前にして、非効率だからこれを排除せよという発想の残酷さや空気にあきれている。

資本主義社会の特徴は、コストパーフォマンス重視で、労働生産性の低い私のような老人が不必要になる社会では、人間の営みすべてが、コストパーフォマンスに還元してしまう弱肉強食の空気が漂っている。

老齢化社会、都市と地方の格差、差別などの問題は、社会的弱者の気持ちに寄り添うことにしか、解決の糸口は見いだせないのだ。私も身障者になって初めて、弱者の立場からしか見えないものがたくさんあった。

政治家も評論家も、資本主義社会における競争社会の勝利者である場合がほとんどである。従って日本では、自分が社会で成功したのは自分の才能と努力によるものだと考えているのだろう。

しかし、この社会を支えているのは、ボランティアを含めて多くの人々の支えがあるからだと思っている。この世界を意味のある、生きていく価値のある社会を作っているのは、社会を支えていこうとする無名の人々がいるからだと、私はいつも思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員