VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その31

2022-04-09 22:43:44 | 永遠の桃花

なんか、どうも  桃花シリーズ第三弾として、

連宋と成玉の歩生蓮(?)のドラマ化が

決まったらしいですね。

 

原作を読んだ方が、とても面白かったと

書いてらした。

もう今から楽しみです(*^-^*)

 

連宋殿下といえば、夜華が一番頼りに

していた人物であり、天界においては、

天君を上手く上機嫌にできる人物だと

神仙たちから思われていたようです。

 

十里桃花の番外編その2・・・夜華が

無亡海から復活した翌年に  天宮で開かれた

天君の満万歳の誕生祝いでのエピソード。

宴には、未だかつてないほどの神仙と

その家族が出席し、未だかつてない華やかな

歌や舞いが 美しく装った女仙たちによって

披露された。

もちろん、女仙たちの思惑は、日頃めったに

お目にかかれない墨淵、折顔、白真の三上神

に あわよくば気に入ってもらい妃や側妃の

地位を勝ち取る事。

また、もっと望ましいのは、正妃が祖母ほどの

年齢である太子夜華君の側妃になる事・・・

 

しかし、彼女たちの思惑は大きく崩れ去る。

伝説の白浅上神の  あまりの美しさと

白浅しか見えていない太子殿下の態度に

心は砕け、三上神に目を移すと、すでに

墨淵は退席し、折顔は  せっせと白真の世話

を焼いていて、女仙などに興味がない・・

 

以後、天宮で宴を開いても、若い女仙たちが

一堂に会して歌や舞いの披露を競う事が

無くなってしまった。

その宴を惜しむ天君を  連宋が慰めて言う。

「あのときの小仙たちは、皆  父君の為に

出席したのです。あの時以降、父君の

誕生祝いは  行われていません。通常の

宴で、彼女たち全員の出席を望むことは

難しい。父君におかれましては、くれぐれも

彼女たちの気持ちをお察し、ご理解頂きたい」

それを聞いた天君、心のわだかまりが

さっと消え去ってしまった( *´艸`)

 

天君の側近たちは、それを聞いて・・・

天君には息子三人に孫一人、正妃、側妃

といるけれど、何かあった時に一番話しを

したいのは、三番目の息子なのには やはり

理由があるのだ、と悟った。

 

また、ゴシップ好きな白浅上神が、天宮の宴

に  以後  女仙たちが競って出席しない事について

 ある日連宋に訊ねた「若い女仙たちがあんなに

沢山来たのはあの時だけで、以後天宮に

来なくなったのは、本当に父君の為だけだった

からなのね?

天君が、年老いてもなお  切れ味抜群とは

知らなかったわ。年老いてなお、あれほどに

あんなに若い女仙たちの心をとりこにできる

なんて。本当に、尊敬に値するわ」

 

連宋殿下、扇子を広げて意味ありげに笑う。

「その疑問、戻って 貴女の夫君に尋ねて

みると 良いかもしれませんよ」・・・

 

連宋殿下は天君の宴の翌日、夜華君と雑談

した事を思い出していた。「天上天下、

白浅の顔が見たいと思う人は数知れず、

そのほとんどの人が 彼女に対して

言葉に出来ない気持ちを持つというのに、

彼女が  あの宴に出るのを止めずに、

貴方が一緒に出席した事は 以外だったよ。

しかも  従来  礼節を重んじる貴方が、

父君の誕生祝いという席で途中退席するなど

ありえないほどの事。しかも退席する直前、

折顔上神に  何か囁いていく素振りを見せた

様に感じたのだが・・・」

夜華は軽い調子で答える。

「彼らが一族引き連れてやって来たのが

どういう意味か、貴方も知っているでしょう。

ある種の考えは早めに絶つ事が一番です。

浅浅を思う男仙たちとて同じ道理だ。

一つの策で平穏を手に入れられるのなら

貴方ならどうします?」

そう話しながら、太子殿下は  何か思い出した

かのように目尻を下げ、優しい表情になっていった。

 

長年多くの事を経験し、九重天屈指のプレイボーイ

である連宋殿下が、後々その言葉を反芻しても、

この言葉は非常に興味深いと思わずにいられない。

三月、春真っ盛り。霞が美しく、満開の花は

十里あるけれど   しかしながら、そのうちの

ひとつだけ。

心に 収まりさえすれば充分なのだ。

 

・・・という  連宋殿下の人となりがわかる

ようなエピソード・・・

 

さて  歩生蓮、どんな展開なのでしょうかねえ?

 



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