VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その23

2022-03-10 02:48:01 | 永遠の桃花

元貞救出のエピソードで、枕上書のさわりに触れている。

 

夜華が  東華帝君の話しをして帰った後に  白浅は

ふと思い当たる。迷谷が  鳳九は恩返しに人間界へ

行ったと言っていたが・・・

鳳九が恩を返す人と言ったら  帝君ではないか・・・

 

鳳九は三万歳になったところだが、東華以外

大きな恩を受けた人はいない。間違いなく

ここへきている。ようやく東華に対する気持ちを

整理したというのに、ここで交わっては、辛うじて

封印した彼女の想いに新芽が芽吹いてしまうかも。

兄夫婦に  どう釈明すればよいの?

 

白浅は  元貞に謎かけをして鳳九の存在を確認する。

 

白浅が思った事・・・

鳳九を何としてでも青丘に帰さなくては。

鳳九の恩は青丘が肩代わりして、自分や兄たちが

いつか 時がきたら  帝君に返せば良い・・・

 

白浅は鳳九に会いに行くが・・・

泣いて取り乱し、帰さないで  と騒ぐ鳳九に驚く。

鳳九は堂々とした子で、泣きわめくなどあり得ない

  帝君に傷心した時でも、人に知られぬよう、ただ

折顔の酒をもらって飲むだけだった。

小娘の分際で頻繁に泥酔したのを父に咎められ、

息も絶え絶えになるほど打ち据えられた時さえ

血が出るほど歯を食いしばって、泣く事は

なかった。

白浅は鳳九に諭す。「酒は決して良いものではない」

白真ににらまれて言い換える。「酒は一時的に悩みを

忘れさせてくれるけど、解決してはくれないものよ」

鳳九はそれを聞いて 大泣きした。「悩みを忘れる為に

飲んでるわけじゃないわ。ただ、飲まないと辛くなる。

泣きたくなるけど、東華の前では泣く事はできないし、

他の人の前でも泣いてはいけないのだから」

・・鳳九は  結局は 女の子だった。白浅は胸が傷んだ。

鳳九が泣くのを見たのは  それが最初で最後だった。

(長いので  次回へ・・・)

 

 

 



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